慶應SFCの英語で得点するための勉強法

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よく「SFCは2科目だから簡単!」と言われることがあります。

しかし、近年SFCの倍率は8〜9倍と慶應義塾大学の中でも1、2を争う高さを誇っていて、そう簡単ではないのが実情です。

科目数が少ない分、英語や数学で確かな実力が必要になります。

今回は慶應SFCの英語で得点するための方法をご紹介します。

1.SFCの特徴

SFCは総合政策学部と環境情報学部の2つの学部からなります。
その違いは大学内の授業の必修科目が1科目違うだけで大学内で学べる内容はほとんど変わりません。

他に受験する学部と日程が被らないなら両学部受験することをお勧めします。

また、SFCでは受験生の多くが「英語・小論文」での受験を選択しています。
配点が「英語・200点、小論文・200点」と、かなり小論文の点数が高く、英語で得点できても小論文で点数が取れないと合格点には届きません。

しかし、小論文はその年の問題の相性など運要素も含まれるため、年度によってはなかなか書けないものもあるでしょう。
よって、運要素のない英語は最低でも7割以上を安定させることが重要です

さらに、SFCは超長文と呼ばれる1000語以上の長文を出題します。いかに超長文に慣れるかが英語の得点を左右するといえるでしょう。

2.超長文対策

SFCの英語は

・大問1 600〜800語
・大問2 600〜800語
・大問3 1000〜1200語

という3つの長文が出題され、どの長文も空所補充問題と内容一致問題のみで構成されています。

総合政策学部は文系寄り(社会学等)の文章で、環境情報学部は理系寄り(理工学等)の文章で、ともに内容の専門性が高く背景知識があるとかなり有利になります。

文系の人が環境情報学部を受験するなら、他大学の理系学部の過去問で演習を積んで前提知識を身につけたり、理系の英単語を少しばかり覚えることをお勧めします。
どちらも学部の文章も語彙のレベルが高く、単語帳ではカバーできません。よって知らない単語を類推する力が求められます。

また、超長文ではパラグラフリーディングが有効とされていて、SFCの長文はそれに最も適した文章であると言っても過言ではありません
パラグラフリーディングを練習する人は解いてみましょう。

パラグラフリーディングについてはパラグラフリーディングの方法をステップごとに詳しく解説の記事を参考にしてみてください。

3.解法の紹介

では、具体的な解法について紹介します。

3−1 空所補充問題

空所補充問題の種類はおおまかに3つあります。

・語彙問題
・文法・構文問題
・文脈を読み取る問題

この3つのそれぞれの解法は以下の通りです。


・語彙問題
選択肢の単語はおよそ単語帳に載っているレベルではなく、今まで見たこともないような単語が並んでいる場合があります。
その場合、多くの受験生は勘で解くので差はつかないです。
また、SFC特有の難単語を覚えるのはかなり非効率的なので、どうしても語彙問題を得点したいのであれば、接頭辞や接尾辞などの意味を覚えて単語のニュアンスを掴んで選択するという手があります。


・文法・構文問題
絶対に得点したい問題です。文章は専門性があり難しいものの、問われる文法や構文は基本的なものです。対策としては、常日頃から文法問題を解いていれば問題はありません。
しかし、構文問題が苦手な人はポレポレや基礎英文解釈の技術100等の英文解釈の参考書を使ってある程度鍛える必要があります。


・文脈を読み取る問題
上記2つの形式は選択肢やその周辺から回答が可能ですが、この形式は今までの文章の内容をしっかり読めていることが必要とされます。
「今までこういう内容だったからこの文章のつなぎは対比だ!」というように文章同士の関係性から回答する必要があるのでパラグラフリーディング等で内容をしっかり理解することが回答の糸口です。
特に、選択肢の周辺にきたら文章ごとの関係性(言い換え、対比、否定等)に注意しましょう

3−2 内容一致問題

SFC英語長文の内容一致問題の最大の特徴は

問題がパラグラフ順に並んでいる

という点です。

例えば内容一致問題において

(1)は第1パラグラフから回答できる
(2)は第2パラグラフから回答できる

といったようにパラグラフの順番と問題の順番が一致しているということです。

パラグラフ順に並んでいる内容一致問題は読みながら解くことができたり、回答を後回しするにしても問題に対応する文章に印をつけるなどの工夫も可能です
こうすることで回答するときに対応箇所を読み直す等の作業を減らし、時間を節約できます。


4.自己採点のやり方

SFCでは配点に関する情報は公開されていません。ですが過去の得点開示等のデータから2種類の採点法が考えられています。

・3−4点法
空所補充問題を3点、内容一致問題を4点とする採点法です。・2−6点法
空所補充問題を2点、内容一致問題を6点とする採点法です。

英語が得意な人は3−4点法の方が点数が下がります。空所補充問題の回答の運に左右されるからです。
個人的にはどちらの採点法でもいいと思いますが、どちらでも最低7割以上は絶対に取りたいところです。

5.おすすめの参考書

SFC長文の最大の参考書は過去問です!

過去問の前に、まず、単語、文法を完成させて簡単な長文を読めることが前提となります。その上でパラグラフリーディングを超長文を使って練習しましょう。
パラグラフリーディングに慣れてきたら過去問演習を始めましょう。練習はそれで十分です。


6.
併願校として

英語や数学といった他学部でも使う科目の受験ですが、SFCは問題が独特なので、ある程度過去問を解いて慣れる作業は必要です。
ですが、しっかりとした対策は小論文の方に必要なので英語、数学は過去問を解く程度の演習がいいでしょう。


7.さいごに

SFC英語は癖が強いですが、過去問を解いて演習を積めば安定して9割以上を取ることも可能です。
倍率が高いので過去問演習は絶対に怠らないようにしましょう。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。
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