塩素の話
今日は昨日に引き続いて、塩素の話です。
みなさんは塩素にはどういうイメージがありますか?
猛毒?
その通り。
単体の塩素(Cl2)は第一次世界大戦で、毒ガスとして使われました。
戦場の現場監督はハーバー法で有名なハーバーだったんです。
(ハーバー法で人類を救ったあのハーバーが・・(°Д°;≡°Д°;)
敵だけでなく、味方も大勢死んで、塩素作戦は中断されたようです。
化学の恐ろしさ&人間の罪深さを感じる話ですね・・
あと身近なところでは、洗剤で「混ぜるな危険!」の表示を見たことありませんか?
あの「危険!」な物質が、塩素なんですね。
では、何と何を混ぜると、塩素が発生してしまうのでしょう?
それは、
トイレ洗剤(塩酸)と漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)なんです。
反応式も書けるようにしておいたほうがいいです。
2HCl + NaClO →Cl2+ NaCl + H2O
くれぐれも混ぜないように気をつけてくださいね (;´Д`)ノ
では、塩素は人間にとって、ただただ毒なのか?
というと、そうでもないんですねー。
水道水やプールなどで「塩素消毒」ってのは聞いたことありますか?
殺菌剤として最もよく使われてるのがこの塩素、
毒も微量なら薬になる、という例です。