これで間違いなし!本当に使える有機化学のおすすめ参考書

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有機化学は、暗記が必須であるうえに、構造決定問題や立体異性体の問題など、頭の使い方に慣れが必要な問題が多いです。さらに現役の場合、高校では最後の方に習うため、理論化学・無機化学に比べ対策が遅れてしまいがちかと思います。

そこで今回は、自分で有機化学の勉強を進めていけるおすすめの参考書を、レベル別や苦手ポイント別に紹介しています。よかったら参考にしてください。

1.有機化学を得意にするためにまずはここから!定番参考書

化学の参考書はとてもたくさん出版されていて、そのなかから「これ!」という一冊を選ぶのは大変ですよね。ここでは多くの受験生に支持されている、最大公約数的な参考書を厳選して、レベル別に1つのモデルケースとして提示してきたいと思います。

1-1 はじめの一歩、基礎を理解する「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」

有機化学をこれらか勉強する人や、一度手をつけてはみたもののどうにも苦手だという人におすすめの参考書です。

有機化学が苦手な人は、化合物同士のつながりが見えなかったり、反応の理由がわからなかったりして、「とにかく暗記」が多くなってしまっているのではないかと思います。有機化学はもちろん暗記事項もありますが、反応理論をある程度知ればその量は大幅に減らすことができます。


この参考書は、実況本形式の本で、語り口調で筆者が有機化学について解説をしています。初歩的な内容を広く浅く扱いつつも、しっかりと全範囲を網羅していて、初学者でも一冊読めば全体像が把握できます。理解の助けとなる程度に有機理論も解説されていて、入門用としておすすめです。

ところどころに例題が載っていますが、これを飛ばして解説部分だけを読んでも十分力はつくと思います。ときどき問題を解いて頭を整理しながら進めたいという場合は、例題も解くとよいでしょう。

1-2 有機化学への苦手意識をなくす!「らくらくマスター化学基礎・化学」

この段階のひとは、一応一通り理解はしたけれど、まだ知識が定着していなくて問題を解くときにうまく頭から引き出せていないのではないかと思います。

この問題集は有機化学の基礎レベルの問題が載っています。問題集形式で、扱う内容が広く・浅くという点では、「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」と同様です。
まだ知識が定着しきっていないかな…というときに解いて、分からない知識・抜けている知識は「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」などの参考書で確認しつつ進めていく、という使い方がおすすめです。

問題集自体は有機化学分野だけでなく、理論化学・無機化学も合わせ化学全範囲を扱っていて、有機分野からは基本問題が約70題、例題問題が約30題載っています。基本問題がほとんど一問一答のような感じで知識の確認に重点をおいており、例題問題が基本問題で確認した知識を使って解く形式です。問題のすぐ隣に解答がのっていて、テンポよく進められるのもいいところですね。

1-3 標準レベル(MARCH、関関同立)以上への入門書「鎌田の有機化学の講義」

この段階では基礎レベルの知識はしっかり定着し、使えるが、もう一段発展的な内容にどんなものがあるのかよく分からない、あるいはいまいち理解しきれないなどの理由で、伸び悩みを感じているのではないかと思います。そのようなときは「鎌田の有機化学の講義」をやりましょう。

有機化学の勉強を進めていくと、マルコフニコフ則などの付加反応の際の規則、立体構造、芳香族化合物の複雑な反応etc…といった例外的な規則や反応が登場してきます。「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」では扱っていない、それらの発展的な内容をこの参考書では解説しています。説明はとてもわかりやすいですが、基礎の理解を前提としているので、教科書レベルの内容は一通り理解したあとに取り組みましょう。MARCH以上の大学を目指す人にはぜひ使ってほしい一冊です。

「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」と同様の実況本形式ですが、例題もたくさん載っています。こちらの例題は解説と一体となっている部分も多いので、とばさずに進めていくことをおすすめします。

1-4 応用レベル(医学部、早慶以上)まで実力を養成する!「化学重要問題集」「理系標準問題集」

1-1→1-2の流れと同様に、1-3の参考書をやって発展的な内容も一通り理解はしたけれど、いまいち定着していない、あるいは問題演習に慣れていないというときに使える参考書をここでは2冊紹介します。

それぞれ特徴が異なっているので、2冊やるに越したことはないですが、内容が被っている部分も多いです。よほど余裕がある場合を除いてどちらか1冊、自分に合っている方をやればいいのではないかと思います。どちらか1冊をするにしても、2冊するにしても、内容で分からなかったり、忘れていたりする部分は随時「鎌田の有機化学の講義」などで復習しながら進めていきましょう。


「化学重要問題集」の方は言わずと知れた理系化学受験生の定番ですね。有機化学分からは約80題問題が収録してあります。この問題集の特徴は、構造決定問題や計算問題以外の、有機化学の理論そのものを問うような問題が比較的多めに載せてあることではないかと思います。反応理論を定着させたい人や、記述問題が苦手な人におすすめです。

「理系標準問題集」は、有機化学分野の問題は約60題収録してあります。この問題集は、化学重要問題集とは対照的に、構造決定問題や計算問題など、入試で頻出の理系らしい問題が多く載せてあります。これらの形式の問題が苦手な人や、計算問題や有機特有のパズルのような問題の演習を重ねたい人はこちらの問題集を選ぶといいと思います。

1-5 さらに磨きをかけ、難関大(医学部難関大、東大、京大)受験の得点源にする!「化学標準問題精講」「化学の新演習」

応用レベル(医学部、早慶以上)までの問題と、それより高いレベルの問題との違いは、知識量の差ではありません。必要な知識の全体量はそれまでとは同じなのですが、一問の問題に対しより多くの知識を正しく組み合わせていかないと解けないような問題が偏差値65以上の問題なのです。
ものすごく簡略化して説明していくと、以下のようなイメージです。

応用レベル(医学部、早慶以上)…知識A,Bを使い、それらをA→Bの順につなげれば解ける
応用レベル以上(医学部難関大、東大、京大)…知識A,B,Cを使い、それらをA→C→Bの順につなげれば解ける

どの知識を使うのかも、それをどう組み合わせていくのかも、問題に登場する知識の量が多いほど組み合わせの総数が多くなり、正解するのが難しくなりますね。

それではどうすればこれらの問題が解けるようになるかというと、「知識を正しく組み合わせる」練習をすることです。そのための問題集として、以下の2冊をおすすめしたいと思います。


「化学標準問題精講」は、有機分野の問題が30題程度載っています。問題数は比較的少なめなのですが、解説がとても丁寧でわかりやすいです。立体構造の図や構造式がところどころについていてとても見やすくなっています。30題という量ですが、難易度が高い問題へのアプローチ方法の核心はしっかりつかめると思います。短い期間で効率良く実力を磨きたい人におすすめです。

「化学の新演習」は難関大を目指す理系受験生のなかでは有名な本です。なにより問題量が多く、有機分野の問題は120題程度載っています。量をこなして、しっかりと演習をしたい人におすすめです。一冊やれば様々な問題への対応力がつくでしょう。総じて難易度の高めな問題を扱いながらも、問題にはそれぞれ難易度が3段階でついているので、志望校のレベルや自分の実力に合わせて、問題を選んで解いてみるのもいいと思います。

1-4で紹介したような応用レベル(医学部、早慶以上)の問題集が完成したあと、とりあえずは「標準問題精講」を進めていくことをおすすめします。問題数が少なめで、短期間で終えることができるからです。「標準問題精講」が終わって、入試まであまり時間がないのであれば過去問に取り組みましょう。まだ時間があり、もっと実力を伸ばしたいのであれば「化学の新演習」を残りの期間に応じて進めていくのがいいと思います。

2.有機化学の苦手を克服する!ポイント別おすすめ参考書

勉強を進めていくなかで、「有機化学の暗記事項がどうしても覚えられない…」、「構造決定問題が苦手…」といった個別の苦手が発生してくる場合もあると思います。ここではそれらの苦手ポイントを克服して、成績を一気に伸ばすのに役立つ参考書を紹介します。

2-1 暗記事項が覚えられないときは

反応理論を理解すれば暗記量は減る!とはいっても、やっぱり有機化学はそれなりの量の暗記が必要です。そこで有機化学の暗記におすすめの参考書を以下に紹介したいと思います。


付属の赤シートを使って暗記事項を確認していく、一問一答形式の参考書です。一問一答形式ということで、簡潔な質問がページの半分にその答えがもう半分に載っていています。一通り暗記は済んだところで頭の中の知識を整理したいという人や、スキマ時間にぱぱっと知識の確認をしたい人におすすめです。


この参考書は有機化学の暗記事項が、わかりやすくまとめてあります。大事なところは文字が大きかったり、赤丸で囲んであったりして見やすく、まるで化学が得意な友達のまとめノートのような感じです。前後のつながりや、全体の流れを意識して暗記をしたい人に特におすすめです。内容は充実しているのに、本自体が薄くコンパクトなのも「これだけ覚えればいいんだ」という安心感があります。


この参考書で何より特徴的なのが、糖類をはじめとする高分子化合物分野に多めにページを割いているところなので、高分子化合物分野をまとめて効率的に覚えたい人におすすめです。高分子化合物分野はカリキュラムの最後に出てきて対策がぎりぎりになりがちですよね。新書サイズで持ち運びやすく、赤シートで各ページの暗記ポイントを隠しながら覚えていくタイプなので、さくさく進めることができます。

2-2 問題演習に苦手意識があるときは

有機化学分野では構造決定の問題であったり、立体構造に関する問題であったりと、特有の形式の問題が出ます。問題集を進めていて、「いまいち考え方がつかめないな…」といった、漠然とした行き詰まりを感じることもあるかもしれません。

このような問題を解くにはちょっとしたコツが必要です。化学が得意な人は意識していないかもしれませんが、コツを押さえて問題を解いています。そのようなコツを教えてくれ、化学の実力を伸ばしてくれる参考書を紹介します。


タイトルの通り、構造決定問題に的を絞った問題集です。一問一答形式で確認できる要点整理編と、実際の入試問題と解説が載っている問題演習編に分かれており、構造決定問題を解くコツがわかりやすく解説されています。化学が苦手なひとでも一冊やれば基礎〜標準レベルの構造決定の問題は解けるようになるでしょう。

「構造決定問題をどのように解くか」にフォーカスしているので、「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」などで内容を一通り理解してから取り組みましょう。また応用レベル(医学部、早慶以上)を目指して、さらに難易度の高い問題を解きたいのであれば「化学重要問題集」や「理系標準問題集」の問題に接続していくといいです。


25の単元についてそれぞれ1題問題を扱い、その解説と合わせて問題を解くテクニックが解説してある、という形式です。少ない問題数でありながら、有機化学分野の定石問題を解くコツがしっかりとつかめるようになっています。

コンパクトに定石問題とその解法が俯瞰できるので、演習に行き詰まったときはもちろん、問題演習に本格的に入っていく前の導入としてもおすすめです。

3.まとめ

有機化学は対策が遅れてしまいがちですが、参考書を使って自分で勉強していくことが可能です。直前期に焦らなくてもいいように、前もって学習を進めていきましょう。

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