センター数学で満点を目指すための勉強法を詳しく解説
センター数学の対策をしなきゃいけないけど何をしたらいいのかわからない…。という方は多いでしょう。センターは受験校によっては合否を左右するほど重要な試験です。しかし、書店に行っても山ほどの参考書があって、一体どれをやればいいのか迷ってしまいますよね。勉強法もいまいちわからない人が多いでしょう。
今回はそんな方のために、短期間で高得点を取るための勉強法をご紹介します。
※本記事は現在センターで60点くらいを安定して取れる人が、満点を目指す方法について紹介しています。
目次
1.はじめに
センター数学の対策は、高校の授業の復習ではありません。
センターにはセンターの対策があります。高校の全範囲をまんべんなく復習して1年からの中間期末テストを解き直す人がいますが、それは時間の無駄です。
出題される範囲、形式は限られています。出るところに絞って、集中的に対策していきましょう。
2.センターで満点を目指すためにおすすめの問題集
2.1 黒本(河合塾出版の過去問)
とにかくまずは過去問を解くことが優先です。
過去10年分を解きましょう。その上で間違えた問題をすべて解けるようにしておきましょう。他のところからも過去問が出ていますが、河合の黒本の解説が丁寧でおすすめです。
センター直前になると場所によっては売り切れているので、早めの購入をおすすめします。
2.2 黒本、青本(河合塾・駿台出版の模試問題集)
過去問を使い果たしたら本書を使います、河合塾と駿台がそれぞれ行ったセンター模試の過去問集です。いずれも本物のセンター試験とは傾向がずれるので、センターを完璧にした後で取り組むようにします。それぞれの特徴と使い方は以下のとおりです。
・青本:本番より難しく、解説は簡潔(苦手な人には理解できないような解説も多い)。全問解けなくても良い。あくまでセンター形式に慣れるための演習用。
2.3 センター試験必勝マニュアル
基本的な知識の他に、センター試験を
「短時間で」解くための公式が載っています。センター試験は時間との勝負なので、この本の公式も使えるようにしておきましょう。
センター過去問を解く前に毎回公式を見ておく、解き終わった後もどこで公式が使えたのかチェックするなど、とにかく徹底して身につけましょう。なお、この本は90点から100点に上げるための本なので、基本的な内容が全て頭に入ってから集中して取り組んでください。
2.4 緑チャート
センター対策の基礎を固められます。解説を読んでも理解できない箇所はここに戻って復習しましょう。
3.勉強法
3.1 進める順番
勉強を進める順番は「解く➔答え合わせする➔解き直す」が基本です。
以下ではこれらの順で説明していきます。
◆解く
ここが重要です。必ず、過去問から始めてください。
市販の問題集は、あくまで「センター風」の問題であることが多いです。本物のセンター試験の傾向とはやはりズレます。今の自分の知識をフル活用して、過去問を10年分ほど解きましょう。
ただし、始める前に「センター試験必勝マニュアル」は見ておきましょう。普通の解き方に慣れてしまうとこの解き方ができません。最初にこの本に載っている裏技的解法を身につけて、使えるところではなるべく使っていきましょう。
◆答え合わせする
間違った問題は、次に見た時に解けるようにしましょう。これを繰り返すことで、センターによく出る問題を攻略することができます。最終的な目標は、センターの過去問でどの年度でも満点を取れるようになることです。
過去問をとにかく大事にしてください。間違った問題には印をつけておいて時間が立ってから解き直しましょう。案外解けなくなっている問題もあります。定石的な問題は一瞬で解法が思い浮かぶレベルにしましょう。
◆解き直す
二回目に解くときは、制限時間を決めて解きましょう。河合の模試問題集は、制限時間50分でやってみてもいいでしょう。とにかく負荷をかけつつ進めましょう。センターは時間との勝負です。とにかく、速く、正確に。
演習の後で「疲れたー」という感覚が残るくらいが良いです。脳をフル回転させましょう。
3.2 注意点
センターに向けた勉強で特に注意するべき点についてご説明します。
◆解く上で
まれに、本番の問題でも他の年度とは明らかに違うような難易度の問題が出ることがあります。そういう問題は見ればわかるので飛ばすようにしましょう。2次試験の問題を解くときにも、計算の速さと正確さを高めるようにしましょう。
正確にやれと言われても何もできないので、とりあえずいつもより少し速くいつもどおりの計算をするよう気をつけてみてください。それを繰り返していくうち、いつもの速さで計算した時の計算ミスが少なくなっていきます。(短時間で数式を正確に処理する能力が磨かれます)
◆解く時期
センター対策を始める時期は、高3に入った頃が良いでしょう。一回過去問を解いて、自分の今の位置を確かめましょう。(1年前の過去問or2年前の過去問)1年前のものは取っておけと言われることもありますが、最新の情報を直前まで見ないでいるのはリスキーです。
早めに解いておきましょう。(直前に実力を判定するために最新年度を解いても、不安になるか自信過剰になるだけです。無駄な確信を持たないようにするためにも、分析に時間を費やしましょう。)
過去問は、新しい年度から解きましょう。古い年度から解いていると、そちらがはじめの目安になってしまい対策がずれてしまいます。あくまで新しい年度を中心に対策を立てるため、新しい年度から順に対策を立てるべきです。最後まで最新年度を取っておいて肝心なところを対策できなかったなんてことにならないようにしましょう。
◆たくさんの本をやるべきか
センター対策本をたくさん買うのはおすすめしません。たまに明らかに出ないような問題をセンター対策として紹介している本がありますが、そのような問題を解くことはオーバーワークです。コツは、いかに無駄な不安を煽られず、無駄に安心することなく、本番に即した対策を最短距離で行うかです。そのためには、過去問をベースにして少数の優良な参考書で対策するのが一番です。
センター模試は、やたら受ける必要はありません。あくまで過去問が解けることが目標なので、センター模試に時間を割くくらいなら過去問研究に時間を費やしましょう。
◆復習の仕方
間違えた公式はノートにまとめて移動時間に見るようにしましょう。問題が出てきた時に一瞬で解き方が出てくるレベルを目指して勉強します。また、計算ミスはセンターにおいて致命傷になります。計算ミスも放置せず、どこでどういうミスをしたのか確認をしたうえで、どんなミスが多いのかよく確認し、同じような計算が出てきた時に気づいて意識して直すようにしましょう。
また、ありがちな勘違いについてもメモします。ABとACを読み間違えたなど、初歩的なものも含みます。ある程度のレベルまで行くと、センターは計算力が勝負になります。ミスの自覚、改善があとでじわじわ周りとの差になって現れます。
◆センターボケ対策
センターボケという言葉を知っていますか?センター試験の対策をしているうちに2次試験への対応力が落ちてしまうことです。センターの問題形式はかなり特殊なので、2次試験の対策も平行して行うことが大事です。
センターの計算にうんざりしたら2次試験で頭を使う、2次試験でわからない問題が多くて疲れたらセンター、というふうにうまく往復して、なるべく飽きないように工夫しましょう。センター対策の中でも、同じ科目ばかりやっていると必ず飽きます。文系科目と合わせた時間割を作るなどして、飽きないように工夫してみましょう。
◆日常生活の注意点
また、友人がSNSで「センター数学2011年満点!」などと書いていても相手にしないようにしましょう。センター対策において、ペースを崩されることは本当に怖いです。一度計画を立てたら、なるべく崩さないように気をつけましょう。
4.まとめ
センター対策は、少数の参考書と過去問をしっかり固めれば十分満点が狙えます。ここでご紹介した参考書を中心に頑張ってみましょう!