現役東大生が教える東大物理で得点するための勉強法について

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1.はじめに

東大物理の特徴は、「一見簡単だけど、少しでも理解が曖昧だと間違えてしまう」ことです。
公式の暗記では太刀打ちできません。では、どうやって勉強すればよいのでしょうか。
重要なのは、「暗記」でなく「理解」することです。このページでは、どうすればしっかりと物理を理解できるのか、自分が合格した時の勉強法や高校時代の先生の意見などを踏まえ、ご紹介します。

2.勉強のポイント

2-1.定義とイメージを大切にする

「電場とは何か」と聞かれて、答えられますか?公式を覚えていても定義はないがしろになっていることは意外と多いです。しかし、定義があいまいだと難しい問題に対処できません。しっかり覚えておきましょう。

また、数式を追うだけでなく、頭のなかに物理現象のイメージを作っておくことが重要です。たとえば単振動は、バネのような動きです。ドップラー効果は、救急車が近づいてくる時と遠ざかって行く時の音の違いです。本やネットで調べて、腑に落ちるイメージをできるだけ多く持っておきましょう。

2-2.わかるまで調べる

「なんとなくわかった」は禁句です。少しでも疑問の残るところはガンガン先生に質問して、疑問点を残さないようにしましょう。あいまいなまま放置すると足元をすくわれるのが東大物理です。

本当に理解しているか確認するためには、以下の3つの方法が効果的です。

1.人に説明してみる
人に説明すると、自分がわかっているのかどうかがはっきりわかります。また、説明することでより深く記憶に定着します。説明に詰まった箇所はメモしておいて、参考書でしっかり確認しましょう。

2.類題を解いてみる

間違えた問題を本当に理解しているか不安なときは、類題を解いてみましょう。その際、「この問題はどこがさっきの問題と似ていて、どこが違うのか」を明確に言えるようにしてください。

3.解法のポイントを暗唱できるようにする

間違えた問題は、解法のポイントを箇条書きでまとめて、問題だけ見てポイントを暗唱できるようにしましょう。解答の大部分を初歩的な式変形が占めている問題も多いので、ポイントをまとめることで解答の流れがより明確につかめます。自分が読んだ時に解答の全体像を思い出せるようにまとめましょう。

(例)
1.圧力PA、PBを変数とおく
2.状態方程式を立てる
3.熱力学第一法則を立てる
4.連立して解く

3.東大合格のためのおすすめ参考書

ここでは東大に合格するために必要な知識をつけることができるおすすめの参考書をご紹介します。

<参考書一覧>
 ①宇宙一わかりやすい高校物理
②漆原晃の物理基礎・物理が面白いほど分かる本
③名門の森
④難問題の系統とその解き方
⑤過去問
⑥駿台、河合の東大模試問題集

3-1.各参考書の進め方

①、②は物理現象のイメージを作るための参考書です。初めに通読しましょう。高3の春までに読みきるのが望ましいです。

③は標準的な問題集です。適宜①、②に戻りつつ進めてください。高3夏までに1周し、夏休みが終わるまでに仕上げましょう、

④は難しい問題が揃っているので、過去問に取り組む前に、もしくは平行して進めます。

⑤、⑥は高3の秋以降に集中して解いていきます。

①、②の通読が終わったら「問題演習⇆疑問点を調べる」の往復を繰り返して、疑問点を減らしていきましょう。

以下、それぞれの本の説明をしていきます。

①宇宙一わかりやすい高校物理
めちゃくちゃわかりやすいです。懇切丁寧に解説してある上に、図が多いのでイメージがわきます。数式が少なく基礎的な内容しか載っていませんが、特に物理アレルギーの方にはおすすめです。


漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本
「宇宙一」よりも少しレベルが高いです。感覚的なイメージと数式の両面から、物理現象を理解できます。問題演習に入るのに必要な知識を身につけることができます。



名門の森
入試の定石が一通り網羅されています。解説も丁寧です。問題の難易度が「基本、標準、応用、難」の4段階にわかれています。「応用」までを完璧にしましょう。「難」は変な問題も多いので飛ばしたほうが良いです。


④難問題の系統とその解き方
東大受験生の間では「難系」と呼ばれ親しまれています。難しい問題ばかりが載っている、分厚い参考書です。すべての例題をマスターすることを目標にして、根気よく取り組みましょう。解説はあまり詳しくないので、疑問点は積極的に他の参考書で調べましょう。練習問題は解説がないに等しいので、解く必要はありません。

過去問
色々なところから出版されていますが、「東大の物理25カ年」がおすすめです。25年分もの過去問が載っていて、解説もわかりやすいです。一般的に本番で物理に使える時間は60分ほどなので、1問20分を目安にして解きましょう。過去問は解き直さないという人もいますが、物理は似た問題が出ることも多いので、何回も解き直して解法を見につけましょう。


駿台、河合の東大模試問題集
かなり本番に傾向が近いです。秋以降に解きましょう。時間感覚を身につけるため、化学とセットで150分で解きましょう。答え合わせの際、間違えた問題を見直すだけでなく、「時間配分をどう変えればもっと点数が取れたのか」まで確認しましょう。理科は時間配分がカギを握っています。

4.微積物理の参考書

微積を使うとより鮮明に物理がわかるようになります。ただ時間がかかるので、無理して取り組む必要はありません。微積を使わなくても合格点を取ることは可能です。上記の参考書をこなしたうえでもっと物理を極めたい場合は、下記の参考書をやってみてください。

①新物理入門
②微積で解いて得する物理
③図解入門高校物理が微積で楽しく分かる本
④日本一詳しい高校物理基礎・物理の解き方

4-1.進め方

まず②~④のいずれかをマスターしましょう。その上で、①の理解を深めていってください。「微積物理をやる」というと、一般的には①をマスターして「新物理入門演習」を8割ほどとれるレベルを目指すことを指します。問題演習では、「難系」や過去問を微積を使って解くのもおすすめです。以下、それぞれ説明を加えていきます。

①新物理入門
微積物理といったらこの本。微積を使わない本ではなんとなく済ましていたところを、かなり厳密に数式を用いて説明しています。通読しようとするととても時間がかかるので、根気よく取り組みましょう。辞書的な利用にとどめるのもひとつの手です。演習書として、「新物理入門演習」が出ています。「難問題の系統とその解き方」よりもレベルの高い問題を微積で解く本です。はっきり言って、本番より難しいです。無理をして手を出す必要はありません。


②微積で解いて得する物理
新物理入門」をもっと感覚的にわかりやすくしたような本です。

図解入門高校物理が微積で楽しく分かる本
図が多く感覚的な説明が豊富で、説明もとてもわかり易いです。厳密性では上の2冊に劣りますが、微積物理を本格的に勉強しない人にもおすすめできる良書です。他の本が数式ばかりでうんざりしてしまうようなら、この本から入ることをおすすめします。内容の深さとしては、「微積を使うとこんなふうに物理がわかるよ」といった程度のもので、スラスラ問題を解くことをゴールにはしていません。この本をざっと読んで広く浅く学んだら、早めに上の2冊にチャレンジしましょう。


日本一詳しい物理基礎・物理の解き方
問題を解くことを主眼に置いているため、より実践的な微積物理を身につけることができる
でしょう。基礎的ながらも良問が多く、解説もわかりやすいです。新物理入門演習の問題は難解なものが多いですが、こちらは簡単な問題を通して微積物理の理解を確認できます。

5.まとめ

いかがだったでしょうか。物理は、数学や英語に比べて短期間で成果が出やすい科目です。東大の物理といえどもこれらの参考書を理解しながら進めることで得点はできます。
焦ることなく丁寧に学習を進めていってください。

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