【基本〜難関レベルまで】おすすめの無機化学参考書

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無機化学は学習のほとんどが暗記なので、覚えているかどうかが点数に直結します。
さらに、覚えてさえいれば難しい問題は出題しようがありません。

自分の肌やレベルにあった参考書を使って、必要な知識を不足なくインプットしていくことが大切です。
今回は無機化学を勉強する上でおすすめの参考書をご紹介します。

1.入門レベル

化学の場合は、物理と違って入門書が必ずしも必要なわけではありません。
化学が得意な方や、学校の授業を聞いてある程度理解できる受験生は、入門書に取り組むとだらけてしまう可能性があるので、飛ばしてもらっても構いません。

化学があまり得意ではない受験生は入門書からはじめてみてください。

2-1. 岡野の化学が初歩からしっかり身につく「無機化学+有機化学⑴」

こちらの参考書は、学校の授業をあまり聞いていなかったり、さっぱり何を言ってるのかを理解できなかったりする受験生でもスムーズに理解できるような工夫が随所に凝らされています。

無機化学である以上どうしても暗記が多くなってしまいますが、講義口調で無理なく理解ができるようになっていますし、最低限の暗記で済ませるための工夫もされています。

膨大な範囲の中から、どこが重要かがわかりやすくまとめてあるので、初心者の方も使いやすい1冊です。

2.基礎〜標準レベル

入門書を終えたり、学校の授業で入門レベルで学習する内容を理解し終えている受験生が次に取り組むべきなのが基礎〜標準レベルです。

定期試験レベル〜センター試験〜中堅国公立大学入試レベルまでがこのレベルです。

2-1. 福間の無機化学の講義

まず紹介するのは、「福間の無機化学の講義」です。

大学受験Doシリーズの中の1冊なのですが、このシリーズは総じて工夫がなされており、とても実力がつきやすいと評判です。

「無機化学は暗記するしかない」のひとことで片付けられてしまうことが多いですが、本当に「暗記」すべきところと、暗記ではなく「理解」すべきところに分けて紹介してあるので、覚えることが苦手で無機化学が嫌いな受験生でも取り組みやすくなっています。

基礎〜標準レベルの中で紹介しましたが、この1冊だけ完璧にしておけば、センター試験はもちろん、旧帝大入試でも十分対応できる力がつきます。

どんなレベルの受験生にもおすすめの1冊です。

2-2. センター試験 化学の点数が面白いほどとれる本

続いて紹介するのは、センター試験化学の点数が面白いほどとれる本です。

この参考書は表紙がとてもオタクちっくかつ相当な分厚さなのでなかなか手を出しにくいかもしれませんが、中身はよくまとまっています。

生徒と先生の対話形式で進んでいく参考書なのですが、受験生がよく疑問を持つところや詰まりやすいところを重点的に説明してありますし、必要に応じて化学基礎の分野まで戻っての解説がされているので、化学という教科に苦手意識を持っている受験生でも使いやすいです。

無機化学だけに特化した参考書ではありませんが、二次試験では出題されない問題センター試験特有の問題についての解説もしてあり、センター試験で点数を取ることにフォーカスしているので、センター試験のみで化学を使う受験生はもちろん、センター試験の化学で満点近くを取りたい受験生にもおすすめの1冊です。

2-3. らくらくマスター化学基礎・化学

こちらは無機化学だけではなく、高校化学全体の網羅系の問題集になります。

化学の勉強をしている受験生なら必ず1度はみたことがある問題ばかりを掲載してあるので、典型的な問題の演習はこの1冊で完璧でしょう。

学校の授業や参考書を使って勉強した内容が定着しているかを確認するのに最適な1冊です。

3.難関レベル

難関大学の入試で出題される内容だからといって、無機化学の分野ではそこまで難しい内容が出題されるわけではありません。

ただ出題の仕方や使っている言葉が難しく、何が問われているかわからない場合があるので、要点をしっかり押さえた上で問題演習をしていきましょう。

3-1. 化学の新研究


まず紹介するのは、化学の新研究です。受験化学のバイブルといっても過言ではないもので、とてもボリュームが詰まった1冊です。無機化学だけの参考書ではなく、高校化学全体の内容を扱っています。

とにかく分厚いので、取り掛かるのに躊躇してしまうかもしれませんが、内容はそこまで難しくありません。

難関大学志望の受験生で、基本となる内容が理解できていればすんなり内容がわかるはずです。

時間がない受験生は、間違えた問題の分野の理解を深めるための辞書的な使い方をすることをオススメします。

3-2. 重要問題集

こちらも無機化学だけの問題集ではありませんが、教科書基本レベルから難関大学入試レベルまで幅広く掲載されています。

簡単な問題から順番に解くことで、確実に力をつけることができる問題集で、この問題集が完璧にできるようになればどんな大学でも合格点は取れるようになります。

3-3. 理系標準問題集 化学

こちらは重要問題集よりもやや難易度が高めの問題集で、「標準」と書いてあるが難しいと思っておきましょう。

難易度はAとBの2種類で構成されており、A問題に入試頻出レベル、B問題にハイレベル問題が並んでいます。

難関大学志望で化学を得点源にしたいと思っている受験生には、すべての問題を完璧にしておくべき問題が掲載されています。

4.まとめ

今回は無機化学のおすすめ参考書について紹介してきました。

正直無機化学は重要事項を覚えて使えるようにしてしまったら、いつでも高得点が取れる分野なので、早く完成させて理論化学や有機化学に時間を回せるようにしていきましょう。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。
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