現役東大生が教える!東大の現代文を確実に得点するための勉強方法

現役東大生が教える東大の現代文を確実に得点するための勉強方法

1.東大現代文の概要

東大現代文の勉強法に入る前に、まず東大現代文の難易度や形式などを説明します。

概要を知らずに問題を解くのと知っていて問題を解くのでは精神的にもだいぶ違いますので、「東大現代文ってこんな感じなんだ」という感覚をつかんでください。

1-1.東大現代文は文章よりも解答を記述することが難しい

東大の問題を見たことや解いたことのある人はお分かりだと思いますが、東大と言っても、とてつもなく難解な文章が出題されるわけではありません。もちろん簡単ではないですが、文章の難易度としては他の旧帝大や早慶などと大して変わりません。

しかし、全てが記述問題であり、文意が取れなくてもごまかして書くということが難しいです。また、受験生のレベルが高いので対策が不十分だと大きく差をつけられてしまう恐れがあります。そういったことを考えると、文章は難しくはないが、解答を書くのが難しい試験であると言えます。

1-2.形式は大問のひとつとして出題される

国語全体としては、第1問が文理共通の現代文、第2問が古文、第3問が漢文、第4問が文系のみ出題の現代文です。

文章のテーマは、精神分析のような人間の心に関するものから、環境問題のような社会や科学に関するものなど様々で、次に何が出るか予想がつきません。

文系のみの第4問では、第一問よりも抽象的で解答しにくい問題が出題されますが、これもテーマは様々です。そのため、特定のテーマにヤマを張った入試対策をせずに、幅広いテーマの問題に取り組みましょう。

第一問は、2行(字数制限はないが、60字程度が目安)の論述問題が4題、100字程度の論述問題が1題、漢字の書き取りが3問か5問といった構成です。第4問は2行(字数制限はないが、60字程度が目安)の論述問題が4題出題されます。

一般的に、第1問は60分前後、第4問は30分前後で終えるのが良いとされています。また、配点については明かされていませんが、第1問が40点、第4問が20点だと言われています。

2.東大の現代文に合格におすすめの参考書

東大向けの勉強に最も向いた参考書はいうまでもなく過去問です。

しかし、過去問は年数も限られているし、難易度も高いので、まずは基礎を固めたいという人には不向きです。そこで、過去問を始める前に『得点奪取 現代文(河合出版)』をやっておくことをオススメします。

レベルは河合塾の全国模試基準でいうと60程度が望ましいですが、東大型の模試なら第1問で10点〜15点取れていれば十分だと思います。この参考書は解説が詳しいだけでなく、生徒の解答が載っていて、「この解答はここができていないから何点」といったことが書いてあります。

これにより、採点者側に答案がどう見えるのかがよくわかるので、自分が解答するときに何に気をつけるべきか、採点者に自分の意図を伝えるにはどういう書き方をしたらよいかが深く理解できます。この「採点者にわかりやすい、採点基準にすんなり合う答案を書く」という視点は他の参考書にはあまりないところですので、演習量が足りない人はもちろん、演習を数多く積んできた人でも十分役立ちます。

しかし、現代文の参考書は人によって合う、合わないが激しいので、一度本屋で参考書の解説のところを立ち読みしてみることが大切です。もし『得点奪取 現代文(河合出版)』が自分に合わなかったら、その時は私がオススメしていたということは忘れて、自分に合うものを見つけてください。それでも悩んでいる人は現代文の参考書レヴューの記事がありますので、そちらを参考にしてください。

勉強しにくい現代文を得点源に!絶対におすすめな参考書◯選

過去問に入る時期ですが、遅くても高三の夏には始めたいところです。

どの出版社のものも過去問の解説は充実しているとはいえないので、文章の意味が全くわからなかったり、何を書いたらいいのかわからなかったりするような基礎の欠けた段階から過去問に取り組むのは得策ではないです。

自分が納得して「基礎はもういい」と思ったらもっと早く始めても大丈夫です。学校や塾の先生など、詳しく解説してくれる人が身近にいるならば、最初から東大の過去問で現代文の勉強を進めてもいいかもしれません。

高三の夏になってしまったが、自分が納得のいく勉強ができていないという場合は、これ以上過去問に取り組むのが遅いと後々他教科にも影響してします恐れがあるので、仕方がないですが今までの自分の学習の合間に過去問演習を挟みましょう。たとえば、1週間に3回現代文の勉強をするとしたら、2回はいつも通りの自分の勉強をして、そのうち1回は過去問に回すといった感じです。

3.日頃の勉強で意識すべきこと

ここでは、現代文の勉強をするときに意識すべきことを説明します。

学校や塾の授業のように、東大用の勉強ではないときにも覚えておいて欲しいことですので、しっかり読んでください。

3-1.本文の意味を読み取ることが最重要

よく「東大現代文は解答欄が狭いから解答の書き方が重要」と言われますが、まずは本文が何を言っているのかを把握することが最も大切です。

むしろ書き方はそれほど必要ではありません。筆者は何が言いたいのか、どういう論理の流れなのかが分かっていれば解答に書くべきことと書かなくてもいいことは自然と判断できます。

実際、何を書いたらよいか分かっていない人が書き方のテクニックに頼ってたくさんの情報を解答に入れた結果、訳のわからない解答になってしまい点数がつかないということがよくあります。

また、東大が出題する問題はオーソドックスなものがほとんどで、奇問は滅多に出ません。だから、論理の流れが分かれば答えが出せる問題ばかりです。

そのため、受験対策としては、とにかく本文の意味を読み取ることを最重視し、読んだ文章で訳がわからなかった部分を放置せずに、前後の部分を読み直したり、わからなかった単語を調べたりして、どういう意味だったのかを分かるまでじっくり考えましょう。

3-2.問題演習は量より質を重視する

受験生は成績が上がらなかったり、入試が近づいてきたりすると焦ってたくさん問題をこなそうとしてきます。

しかし、現代文で数に頼って質を落とすのは非常に良くないことです。その理由は、現代文では知識を蓄えれば解けるというものではなく、むしろ「どうやったら答えが出るのか」を考えることが重要だからです。「解答の要素が本文のどこにあるか」がわかったところで、「どうやったらそれを見つけられるのか」がわからなければ、試験場で解答を書くことはできません。

そこで、一問一問解いたら解説をじっくり読んで、「この文章の論理の流れはどうなっているのか」「どう考えれば問題が解けたのか」といったことをしっかり考えて、それから次の問題に移るようにしましょう。

3-3.現代文キーワードは覚えておく

読解にあたってキーワードは非常に重要です。本文で使われている単語の意味がわからなければ文章の意味を取ることはできません。

さらに、常識と同じことを言うのでは文章を書いた意味がないですから、評論文では常識や定説に対して批判するものが多いです。そういった文章では批判される側の考え方は既知のものとして話が進んでいくこともよくあります。そのため、物心二元論や認識論のような基本的なテーマは知っておくと有利です。

参考書ですが、Z会の『現代文キーワード読解』がオススメです。

この参考書は語句の意味が書いてあるだけでなく文章がついていて、その語句が実際の文章でどう使われているのかを見ることができます。そのため、「語句の意味はわかったけど、文章の中で良い意味で使われるのか悪い意味で使われるのかがわからない」ということがなくなります。

また、キーワードの意味の解説の隣に、そのキーワードが含まれた短めの文章が付いています。そのため、キーワードが実際にどう使われているのかがわかり、「やりっぱなしで応用が利かない」なんてことならず、非常に実用的です。

3-4.(文系のみ)問4の随筆も論旨が分かれば怖くない

文系の人で第4問の随筆が苦手な人も多いと思います。しかし、これも第1問よりも難しい文章が出題されているというだけで、やることは一緒、「文意、論理の流れの把握」だけです。ゆっくりと論旨を把握しつつ読めば意外と意味がわかるはずです。

対策としては、まずは時間制限なしで随筆だけに取り組むのが良いです。解説もしっかり読みましょう。これを4回分くらい繰り返せば格段に読めるようになるはずです。苦手意識さえなくなれば意外と大したことがないです。

4.具体的な勉強方法

ここでは具体的な勉強方法について説明します。

解答の書き方のような具体的んことに踏み込んでいますので、いざ東大の問題を解こうと知る前に読んでおいてください。また、「どうやって勉強したら良いかわからない」という人も、3-1で細かく勉強方法を書いていますので、参考にしてください。

4-1.問題演習は量で勝負せず、1つ1つを完璧にしよう

具体的にどういった勉強をしたら良いかですが、第一問については、最初は2週間に1回くらいのペースで、時間を計らず、字数を2行60字に制限して、3回分ほど解いてください。

一回解き終わるごとにじっくり解説を読み、意味がわからなかった部分があったら解答に関係しなかったところでも読み込んでください。一通り解説を読み終わったら最後にもう一回文章を最初から最後まで読みます。慣れてきたら次は同じ頻度で時間を60〜70分に設定して3回分ほど解いてください。

解き終わった後については同様です。もし時間内に解ききれなかったら、時間制限なしの段階に戻りましょう。

この際に、「なぜ時間内に終わらなかったのか」の原因を意識しましょう。読解スピードが追いつかなかったのが原因であれば、文章の初めから最後までつっかからないで読めるだけの読解力を付け直すことを目標に、読解に頭を使って、時間をかけます。

解答をうまく書けなくて時間がかかったのであれば、うまく言い換えたり、まとめたりする能力をつけることを目標に、解答を書くことに試行錯誤して、時間をかけます。

受験直前になってきたら、本番と同じ解答用紙で、できれば国語全体を通しでやりましょう。しかし、数をこなすために解説を読んだり読みなおしたりする時間が減ってしまっては良くないので、あくまで質を保った上で他教科の出来と相談しつつ、できるだけたくさん演習しましょう。

(文系のみ)第4問に関しては、第1問とやることは同じです。できれば第一問と同じく、3回ずつ解いてほしいところですが、他教科のことを考えると時間があまりなく、第4問の予想配点が20点と第1問の半分しかないことも踏まえ、最初の段階を2回、次の段階を1回で良いかと思います。

いずれにしろ意識してほしいのは、「3-1.本文の意味を読み取ることが最重要」、「3-2.問題演習は量より質を重視する」で書いた通り、解答の書き方よりも本文の読解を最重要に考えることと、問題演習では量より質を大切にすることです。

4-2.解答は人に見てもらおう

自分ではわかっているつもりでも伝わっていなかったり、できているつもりでも全然できていなかったりということは良くあります。それを防ぐため、自分で書いた解答を誰かに見てもらいましょう。

学校の先生でも、予備校や塾の先生でも、Z会などの添削サービスでもなんでも大丈夫です。おすすめは先生と向かい合って添削が受けられる学校や予備校、塾です。究進塾でも添削を受けることができるので、ご活用ください。

4-3.文章の抜書きについて知っておくべきこと

解答を書くにあたって本文から丸写ししたいと思う場合もあると思います。

そういう時に意識してもらいたいのが、「本文を読んだことがない人でも理解できる解答を書いているのか」ということです。例えば、2013年の第1問には、「原文—原作に新たな命を吹き込み、成長を促し〜」という一文がありますが、ここを抜き書きしたとしたらどうでしょうか。「新たな命を吹き込むってどういうことだよ」って思いますよね。

このように解答だけ読んだ人に疑問が生じるような抜き書きはダメです。こういった箇所は言い換える必要があります。逆に、「翻訳は諸所の言語・文化・宗教・慣習の複数性、その違いや差異に細心の注意を払いながら〜」という箇所なら、これだけでも十分意味が通じるので抜き書きして問題ないです。少し感覚的ですが、練習していくうちに判断基準がわかってくると思います。

4-4.解答の字数は2行60字±5字でまとめよう

東大の解答用紙は1字1字枠がなく、小さい字で書けばいくらでも書くことができます。しかし、字数が多すぎると解答が冗長になってしまうのと、字が小さすぎて採点不能になってしまう恐れがあります。そのため、2行で60字を目安に解答を書くようにしましょう。

初めのうちはマス目のある紙を用意して、自分で字数を測りながら問題演習を行って、適切な字数で書けるように頭を慣らしていきましょう。

5.まとめ

東大合格への勉強法や気をつけるべき点を書いていきました。

東大合格が見えてきたことでしょう。日々の勉強を積み重ねて合格を勝ち取ってください。

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