【レベル・型別】自分にあった英単語帳の選び方とおすすめを徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

e686c325ee841df945be8abfa8aa884c_s

現在の大学入試において英語は欠かせません。英語をおろそかにすると地獄を見るのが今の大学入試です。そして英語の勉強で重要なのは何と言っても単語帳でしょう。

単語帳にはその人の得意な暗記方法に対して向き不向きがあり、これを無視して参考書を選んでしまうと英語の偏差値の伸びに影響を及ぼしかねません。

単語帳選びは合否を左右する非常に大事なことです。

本来、”学校で配られたから”や”友達が使っているから”などの理由で選ぶべきものではなく、もしそれが自分に合わない単語帳だったら最悪です。

そのような事態を避けるために今から紹介する失敗しない英単語帳の選び方をぜひ実践してみてください。

ここでは人気がある英単語帳の各々の特徴を捉えながら、その単語帳に向いている人やメリットとデメリットも紹介していきます。

1.単語帳の”型”と暗記方法

単語帳には型が存在し、その型次第で単語の記載順が大きく異なります。

人気の単語帳は主に「列挙型」「分野別型」「長文型」の3つに分かれており、自分の暗記がどの型なら効率よくできるかをこの記事を参考に本屋等で実践していきましょう。

以下の表はそれぞれのタイプのメリットとデメリットをまとめたものです。この内容を頭の片隅に入れながら次に行きましょう。

単語帳のタイプ メリット デメリット
列挙型 ひたすら暗記するだけなのでシンプル 暗記が苦手な人はすぐに飽きるし疲れる
分野別型 同じ分野の単語を一気に暗記できるので覚えやすい はじめから高いレベルの単語があることもある。
長文型 長文読解力を養いながら単語も覚えられる 1冊目の単語帳としては使いづらい

1−1 列挙型

列挙型とは文字通り単語を列挙した単語帳です。

このタイプの単語帳が一番オーソドックスなもので、学校で配られる単語帳もおそらくこの列挙型が多いと思われます。ひたすら暗記するだけでシンプルなタイプですが、暗記が苦手な人は避けるべきタイプです。

では、列挙型の人気の単語帳を紹介します。

ターゲットシリーズ

言わずと知れた超定番単語帳です。頻出単語順に並べてあり、レイアウトもシンプルです。1400はセンター試験、1900は日東駒専などの中堅大学やMARCHの一部までをカバーできます。

しかし、MARCH上位や早慶上智、難関国公立以上では物足りません。学校で配られる単語帳の定番ですね。

こんな人に向いている!
・がつがつ暗記したい人
・情報量よりもシンプルさを重視したい人

ここが良い!
・レイアウトに無駄がなくシンプル
・とにかく暗記!
ここが良くない!
・シンプルすぎてかえって工夫がない

対象レベル
・ターゲット1200:偏差値40前半〜半ば
・ターゲット1400:偏差値40後半〜50
・ターゲット1900:偏差値50〜60

    

システム英単語

こちらも受験参考書ではド定番ですね。
これも頻出順に記載されており、なかでも多義語に力を入れた単語帳です。

2000語に及ぶ単語数であり、この一冊でだいたいの大学はカバーできます。人気も実力もある単語帳です。Basic版もあり、基礎レベルですがこちらも人気です。この単語帳は単語のフレーズも載っていてとても便利で、効率的な暗記が可能です。

こんな人に向いている!
・フレーズごと覚えたい人
・暗記が得意な人
・1冊目の単語帳で悩んでいる人
ここが良い!
・単語のフレーズが載っている
・1冊目の単語帳として完璧

ここが良くない!
・情報量が多いので取捨選択が必要

対象レベル
・システム英単語 Basic:偏差値40半ば〜50
・システム英単語:50〜60

  

単語王

圧倒的な情報量を誇る早慶上智以上の受験者向けの単語帳です。

まず、注意点ですが絶対に1冊目として使ってはいけません。単語を覚える作業が苦痛になること間違いなしです。

この単語帳は2冊目として使うべき単語帳であり、早慶上智以上の受験となるとその真価を発揮します。

圧倒的な情報量でガツガツ暗記する脳筋単語帳です。
また、別売にフラッシュカードがあります。こっちの方が圧倒的に情報量が少なく暗記に向いています。

本体よりも出来が良いのではないでしょうか。さらに、本体は広告が多いため暗記の妨げになりますがカードにはありません。私自身としては本体よりもフラッシュカードを買って使うことをお勧めします

こんな人に向いている!
・早慶上智以上の受験者
・2冊目で悩んでいる人
・暗記が好きな人
・単語の勉強に時間を割ける人
・終わらせれば文字通り単語王となり周りに圧倒的な差をつけることができる
ここが良い!
・最初からフラッシュカードとして買うことができる
・圧倒的な情報量
・web登録で確認テストができる

ここが良くない!
・情報量が多すぎる
・1冊目として使用できない
・広告が多すぎて暗記の邪魔になる
・時間がない人は避けるべき単語帳
・カードを揃えようとすると値段が高い

対象レベル:偏差値60以上&1冊目の単語帳を終えた単語力がある

1−2 分野別型

分野別型は例えば経済分野のページなら経済に関係する単語が並んでいるといったタイプの単語帳です。

暗記が得意でない人も分野が同じ単語なら少なくとも列挙型よりももっと効率的に暗記することができます。暗記が苦手な人や理系の方にオススメのタイプです。

テータベースシリーズ

シンプルで見やすいレイアウトであり、単語のレベルが段階に分けられているとても整理された分野別単語帳です。

この単語帳には単語だけでなく熟語も記載されていて、さらには例文もあるためギミックが揃いに揃っています。
また各レベルの最後には長文が載っていてそのレベルで出てきた単語を使用して読めるようになっているので確認テスト&長文演習ができます。

こんな人に向いている!
・暗記があまり得意でない人
・熟語も一緒に覚えたい人
・分野別でまとめて暗記したい人
ここが良い!
・単語のレベルが段階分けされている
・熟語も暗記できる
・例文で使用例も確認できる
・長文でテストができる
ここが良くない!
・中堅大学以下の受験ではではオーバーワークになる可能性がある

対象レベル

・1700:偏差値40半ば以下&中学生
・3000:偏差値50以下
・4o00:偏差値50以上
・5500:偏差値60以上

      

東大英単語熟語 鉄壁

2冊目の単語帳として圧倒的な人気と実力を誇るとてもおすすめの分野別単語帳です。
一つの単語に対する情報量がとても多く、かつ整理されていて覚えやすいです。

具体的には、暗記の優先度、語源、熟語、派生語、例文が一つの単語に加えられていています。
またセクション分けされていて、セクションの最後には細かい復習テストがあり、暗記が苦手な人でもとても覚えやすいです。

単語王と対をなして2冊目の単語帳として使われます。
比較的易しい単語もしっかりと載っているため1冊目として使っても問題はありませんが、分野別単語帳であるため一定程度暗記するまでは得点には結びつきにくいでしょう。

こんな人に向いている!
・2冊目で悩んでいる人・暗記が苦手な人
・覚えやすさを最重視する人
・単語テストもしたい人
ここが良い!
・一つの単語に対する情報量は最強
・テストが非常に使いやすい
・終わらせれば単語では周りに差をつけることが可能
・誰にでも向いている無敵の一冊
ここが良くない!
・取捨選択できない人は膨大な時間がかかる

1−3 長文型

長文型は長文を読みながら単語を覚えていくタイプの単語帳です。こちらも暗記が苦手な人には強い味方となります。

長文、和訳、そして単語の説明が記載されているので単語の使用例を見ながら覚えることが可能です。
また、わからない単語を類推しながら読んでいくことで単語の意味を確認した後、強く記憶に残すことができ、かつ読解力もしっかり上がります。

しかし、暗記が好きな人は長文をすっ飛ばして暗記してしまいがちなため、暗記が好きな人は列挙型の方が効率が良いでしょう。長文を読めることが前提のため1冊目としては微妙です

速読英単語シリーズ

長文型として圧倒的な人気を誇る定番の一冊です。
左ページに長文、右ページに和訳、次の見開きでは他のタイプの単語帳のようにその長文で出てきた単語が列挙されていて類義語等が補足されています。読解力をあげながら単語も暗記できて一石二鳥です。

また、例文集もついているので例文で確認できるのも良いところですね。ただ、上級編は早慶上智受験者向けと言えるでしょう。

こんな人に向いている!
・長文を読むのが好き
・暗記が不得意もしくは苦手な人
・読解力を上げたい人
ここが良い!
・単語力と読解力を同時に底上げできる
・暗記が苦手な人も使いやすい
・入門編と必修編は1冊目として使うことができる
ここが良くない!
・ひとつの単語を覚えるのに時間がかかる
・長文を読めるほどの単語、文法の知識が必要

対象レベル

・入門編:偏差値45以下
・必修編:偏差値60以下
・上級編:偏差値60以上

    

リンガメタリカ

長文型&分野別型という少し変わった英単語帳です。この単語帳は取り扱う長文のテーマの専門性の高さゆえに理系向けであり、理系にはとてもおすすめの1冊です。

1冊目の単語帳を終えたあとに2冊目として使うよりは1冊目を終えた後に2冊目とは別に長文集として使うのが有効です。
理系の英語には重宝するものでこれをやっていれば理系英語の長文読解力はかなり上がります。

こんな人に向いている!
・理系・1冊目を終えた人
・専門性のある長文が苦手な人
・背景知識がなくて英語に苦戦している人
ここが良い!
・専門性のある話題に対して背景知識が身につく
・理系の長文力底上げ
・文章も単語もレベルが高めで役に立つ
ここが良くない!
・文系は使うにはオーバーワーク気味
・単語帳として使うには微妙

対象レベル:偏差値50半ば以上の理系

2.最後に

以上が人気の単語帳の紹介でした。これを参考に単語帳を選んでみてはいかがでしょうか。

また、加えて気をつけるべきことがまだあります。見栄を張って難しい単語帳を選ばないこと1冊目が不十分なのに2冊目に入ること本屋で自分の目で見比べないまま買うこと単語帳をコロコロ変えること、これらは絶対にやらないようにしてください。大失敗します。
これらに注意して自分にあった単語帳を選んでください。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください