ハロゲン界の仏、ことヨウ素
今回はヨウ素について話しましょう。
ハロゲンの単体の反応性を高い順に並べると?
フッ素(=大鬼)
塩素 (=中鬼)
臭素 (=小鬼)
ヨウ素(= 仏)
周期表の上からの順ですね
融点・沸点の高さは?
フッ素 < 塩素 < 臭素 < ヨウ素
こちらは周期表の下に行くにつれて高くなって行きます。
常温・常圧での状態を思い浮かべてもらえれば、
フッ素 =気体
塩素 =気体
臭素 =液体
ヨウ素 =固体
ですよね。
周期表の下に行くにつれて高くなって行くのはなぜだか分かりますか?
こういうのは理由付きで覚えておくことが大切ですよ~
ふぁ・・
ん?聞こえてきましたよ、神の声ならぬ仏の声が
(゜д゜;)
そう、ファンデルワールス力ですね。
ファンデルワールス力の大きさは分子量が大きくなるにつれて大きくなりますよね?
というわけです。
それじゃあ次に、
ヨウ素の単体の性質は?
昇華性
ですね。
それじゃあ、つぎに、
ヨウ素の検出方法は?
小学校でもやる“あの反応”です・・・
そう、
ヨウ素デンプン反応です。
あと、ヨウ素について聞かれることと言えば、水溶性です。
水には溶けますか?
_(.. ) _ thinking time ・・・
答は、
溶けないですねー
理由も一緒に覚えておきましょう。
なぜでしょう?
それは、
無極性物質だからです。
では、ヨウ素を溶かす水溶液は何でしょう?
A. 有機溶媒(ベンゼン、四塩化炭素など)
B. エタノール
C. ヨウ化カリウム水溶液
があります。
それぞれの水溶液に溶けた場合の色も答えられるようにしておきましょう。
A. 赤紫色
B. 赤褐色
C. 赤褐色
です。
B(=ヨウ素のエタノール水溶液)については、うがい薬や赤チンなどに含まれるヨードチンキが有名ですね。
覚えておきましょう。