高校受験の勉強開始時期と通塾の必要性について経験者が解説します

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子どもの受験を見守る親御さんにとって、塾や家庭教師を始めるタイミングは大きな悩みどころです。

本人の学習の進み具合や、志望校の難易度によって、受験勉強を始めるべきタイミングはまちまちなので、一般的な指標が少ないのが難しいところと言えるでしょう。

そこでこの記事では、いつから本気で受験勉強を始めるべきか、目指すレベルに応じて、実際の生徒や筆者の体験談を交えつつ紹介していきます。

1.いつから本気で取り組む?

まずは、高校入試にそなえて、いつから本気で取り組むべきか、その時期について解説していきます。

この問題の答えは、内申点が必要な場合とそうでない場合とで二分されると言えます。

内申点というのは、ひとことで言えば学校の成績のこと。

ざっくり言うと、一般入試の場合、公立高校の受験には内申点が必要になり、私立高校(とくに難関校)の受験には必要ない、というパターンが多いです。

公立の受験は、各都道府県によって細かい配点の制度は異なりますが、大抵は内申点+入試の点数で総合的に採点します。

私立の場合は、内申をあまり(もしくはほとんどまったく)勘定に入れず、純粋に入試の点数だけで採点する学校が多いと言えます。

※もちろん例外はあるので、ご自身の志望校がどのような制度を用いているのか、必ず事前にチェックしましょう。

内申が必要な場合、中一からしっかり取り組もう

内申点が重要な学校を受験する場合、当然ながら、学校のテストや普段の授業態度、出席日数などを総合的に高い水準に保っておく必要があります。

そのため、「いつから受験勉強を始めるか」と言えば、中一から、あるいは、できる限り早いうちから、という答えになります。

この場合には、内申の評価項目を上げることが、ある意味では「受験勉強」だからです。

とはいえ、内申も中一の段階から全部フラットに評価されるのではなく、中三時点の内申点が一番重要です。

そのため、中学のはじめの頃手を抜いてしまっていても、巻き返しが不可能なわけではありません。

いずれにしても、内申が必要な学校を受験する場合には、勉強を始めるのは早いに越したことはありません。

特に、競争率の高い難関公立を視野に入れるためには、中一時点から塾に通うなどする必要があるかもしれません。

その場合、個別・少人数指導や家庭教師など、ある程度学校の進度を考慮してくれる形態だと、より効率よく内申をあげていくことができます。

内申が要らない場合、中三夏からが勝負!

内申が重視されない学校を受ける場合でも、もちろん平時から授業をしっかり受けるのは基礎力向上のために大事なことですし、早いうちから勉強を始めるのも決して悪手ではありません。

しかし、すでに中学の定期テストをクリアする程度の学力がある生徒であれば、中三の夏から本気を出せば志望校に合格できる傾向にあります。

一概には言えないものの、最難関とされる学校であっても、中三夏からはじめて合格した生徒を筆者はたくさん見てきました。

「意外と遅くても平気なんだな」と思われるかもしれません。

これが通用するのは、共通テストなどで科目数の増える大学受験と違って、早慶附属などの何観光でも、多くの私立高校は除いて三科目で受験できるからです。

つまり、英・国・数だけで良いので、比較的勉強時間が少なくて済む、ということです。

さらに、三科目の合計点をあげれば良いため、得意不得意がはっきりしている生徒であれば、得意科目をみっちり極めて、不得意科目は平均点以下……というパターンでも、割と合格ラインに到達してしまいます。

要するに、効率の良いやり方を見つけてしまえば、中三夏からの半年で十分受験まで間に合ってしまう傾向にある、ということです。

逆に、試験科目の多い難関校(筑波大学附属駒場・筑波大附属・開成・渋谷教育学園幕張・学芸大学附属など)の場合、夏からだとなかなか大変です。遅くとも三年春から取り組むことをお勧めします。

逆に中三夏を過ぎてしまうと、巻き返しが不可能とは言いませんが、難しくなりがちです。

というのも、演習や過去問を通じて、公式や定跡の知識を自分の中に定着させていく作業には、それなりに時間がかかるからです。

どうしても、「一夜漬け」的な短い期間の勉強では、難関受験で求められる応用力を身につけるのはなかなか大変なものです。

2.塾・家庭教師は必要か?

では、高校入試の勉強のために塾や家庭教師など学校外の勉強は不可欠なのでしょうか。

その答えは当然、難関以上の学校を受験する場合と、標準的な学校を受験する場合とで異なります。

難関校志望であれば、学校外の勉強はほとんどの場合必要です。

というのも、受験問題が非常に高度であるため、独特の解き方の定跡や、学校では習わない公式・メソッドを頭に入れておく必要があるからです。

また、競争率が高くなればなるほど、学校ごとの出題傾向など、受験にまつわる専門的な知識の有無が合否を分けることにもつながります。

学校の先生方ももちろんそうした知識をもっていますが、やはりこの点では、受験生や問題についての膨大なデータを所有し、近年の傾向にも詳しい学習塾に一日の長があります。

受験のノウハウをもっているプロと相談できる環境が重要になるということです。

標準的な難易度の学校を志望する場合、塾や家庭教師などが必須となるかどうかは、ケースバイケースだと言えます。

本人が学校の勉強を頑張っていて、飲み込みがよく、志望校の出題傾向もそれほどイレギュラーではない場合には、通塾せずとも合格してしまう場合が少なくありません。

反対に、学校が教えていること以上の問題が出題されるような学校の場合、塾や家庭教師に通うことがかなり大事になります。

そのあたりは、入試のガイドブックなどで傾向を調べたり、学校の先生などに相談してみると良いでしょう。

何よりも、自分の志望校と習熟度をよく考慮して選択する必要があるということです。

まとめ

高校入試の場合、勉強に本腰を入れるべき時期、塾に通う必要の有無は、次のようにまとめられます。

内申が必要な場合:中一からしっかり勉強や日常生活に取り組み、内申を上げておきましょう。難関校狙いの場合は、遅くとも中三夏には塾などにも通うことをお勧めします。

内申が必要ない場合:遅くて中三夏からしっかり本気を出せば、間に合わないことはありません。難関校狙いの場合は、遅くとも中三夏には塾などにも通うことをお勧めします。

この記事では、なかなか一概にはくくりにくいお話が多かったですが、ポイントは、自分の状況に合わせた選択を下すということです。

そのためには、志望校について余念なく調査して、自分の現在の学力を把握し、必要に応じて対応することを意識すると良いでしょう。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。
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