勉強よりも睡眠!?入試前日と当日の過ごし方について

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さて、センター試験が終わり、速い人ではもう既に大学入試をいくつか経験しているのではないでしょうか。入試直前はいくら確認し直しても不安をぬぐいきれないものです。

そのようなとき、どのように入試の日を迎えているでしょうか。この記事では入試前日と当日の心構えとすべきことについてお話をします。是非とも参考にしてくださいね。

1.分からないところを見つけても開き直る

前日の勉強で抜けているところを見つけたとしましょう。当然不安になって、その単元を今一度見返すと思います。そのこと自体は悪いことではありませんが、それを気にしてもキリがありません。また、抜けていた箇所が問題に出る可能性は極めて低い上に、万一出たとしても数点程度です。抜けている箇所は今まで模試などでもほとんど出てこなかった箇所のはずですので、「前日に見つけられて良かった。」程度に軽く考えておきましょう。

センター試験はともかく二次試験を本気で満点を狙いにいっている人はまずいません。そのことを前提で話をするのでしたら、「分からない問題をいかに見極めて早く捨てることができるか」が合格のカギとなります。初めから完璧を目指さないようにすれば、リラックスをして試験に臨めます。

2.夜は早く寝る

試験には絶対といえるものがないですが、これだけははっきり言えます。夜は早く寝ましょう。夜に勉強をして最後の追い込みをかけるより、開き直ってしっかり寝た方が良い点数が取れます。その勉強したことが試験に出ることはほとんどないですし、出たとしても数点程度です。最初から出るところが分かっていた学校の定期試験ではそれでも点数アップは狙えたと思います。しかし、夜更かしをすると、当日に頭が働かなくなり、確実に点数が下がります。

人間の脳は起きてから3時間後にやっとフルに活用できると言われます。つまり、試験が9時に始まるのでしたら、遅くとも6時には起きておかなければなりません。また、脳を完全に休ませるには最低でも8時間の睡眠が必要だと言われていますので、逆算すると10時には寝ていた方が良いという結論が出ます。

上位国公立や難関私大でB判定以上取れる人の中には、普段の勉強から「明日の勉強の効率化」を狙って極力夜更かししない人たちも多くいます。今あなたが高校2年生でこの記事を読んでいるでしたら、早いうちから「早寝早起き」の習慣を身につけましょう。

試験直前というのもあって、不安になる方も多いと思います。しかし、いつまで勉強してもその不安は取り除くことができませんので、思い切って「今日は勉強しない」という気持ちでいた方がかえって良いと思います。「まだ勉強し足りない」と思っていても、無理やりにでも寝ましょう。そちらの方が確実に点数が上がります。

繰り返しますが、直前の勉強よりも睡眠をとった方が確実に良い点数を取ることができます。受験には絶対はありませんが、これだけは確実に言えることです。

3.直前で覚えた知識は使えない

一橋の英語など、明らかに教科書の範疇を超えている試験は、いくら準備しても万全とはならないでしょう。そのため、直前になっても新しく覚える知識というものが出てくると思います。しかし、直前で覚えた知識はたとえ頭に入っていても、試験ではまず使えないと思っていた方が良いです。

これは今まで受験勉強を頑張ってきたあなたたちでしたら、痛いほど分かっているのではないかと思います。「知っていること」と「使えること」のは別であり、実践で使えなければ分かっていると見なされない受験の厳しさを誰もが一度は経験したと思います。

「知っていること」を「使えること」にまで昇華させるには、そこからさらに反復した学習が必要となります。そのため、直前になって新しいことを覚えるのは極力控えるようにしましょう。

それでは次に「それではどこを勉強すれば良いのか」についてお話をしていきます。

4.試験前に勉強すべきところ

前項で「抜けているところを見つけても気にするな」「新しいところを勉強しても無駄」とお話をしてきましたが、それでは直前ではどこを勉強すれば良いのかをこの項ではお話していきます。

4-1.模試の復習をしましょう

直前の学習に効果的なのは模試の復習です。受験のプロが綿密に研究した上で出した予想問題は、本番でも出る可能性が圧倒的に高いです。そして、模試で見直す箇所ですが、特に「分かっていたけど間違えた」という問題に注力しましょう。なぜなら本番でもそのような悲劇が起こる可能性が高いからです。

「分かっていたけど間違えた」という問題は「分かっている」という理由で軽視されやすいですが、実はここが一番注意すべき問題なのです。

なぜなら「間違えた」という事実があるのにも関わらず、「分かっているから」という理由で、その問題を「単なるケアレスミス」と片付けて、勉強し直そうとしないからです。しかし、ケアレスミスも勉強不足故に起こる現象です。なぜなら知識を活用するのに頭を取られ、注意力まで頭が働かないからです。掛け算九九のように、もはや頭を使う必要のない問題でケアレスミスをする人はまずいないと思います。

4-2.曖昧な知識をしっかりとした知識に固めましょう

ここまで勉強をしてきたあなたたちでしたら、なんとなく「自分がまだ曖昧なところ」という箇所が分かると思います。試験直前はこの「曖昧な知識」の箇所を徹底的に固めましょう。

曖昧な知識の箇所をしっかりとノートにまとめ、それを試験開始数秒前まで飽きるくらい見返しましょう。「もう覚えた」と思っていても、しつこく見返しましょう。そのくらいしてやっと点数に結びつきます。また、試験前日に点数アップを狙うのでしたら、この方法が最善の策と言っても良いでしょう。新しい知識は本番ではまず使えませんし、きちんと覚えた知識を見返しても当然点数アップにはなりません。今きちんと覚えている知識は1日経ったところで忘れることはありません。注意すべきなのは、1日経つと忘れそうな「曖昧な知識」です。

5.長期記憶と短期記憶

前項で「1日経つと忘れそうな知識」と述べましたが、この項はその知識についてのお話をしていこうと思います。

人間の記憶には2種類の記憶があり、それぞれ「長期記憶」「短期記憶」と呼ばれます。

「長期記憶」で具体例を挙げますと、母国語、自転車、掛け算九九、パソコンのキーボードの配置、友達や家族の名前など、特に定期的に覚え直さなくても忘れることのない記憶を言います。それに対して「短期記憶」とは、友達との集合場所と時間、レストランで自分が注文したメニューなど、その時の為だけに覚えた知識であり、役目が終わるとすぐに忘れてしまう知識です。

「長期記憶」と「短期記憶」にはそれぞれメリットとデメリットがあります。「長期記憶」の長所は、一度長期記憶として頭に入れた知識は永久に忘れることがないことです。その一方、デメリットは「覚えるまでに相当な時間がかかる」ということです。事実入試までに、必要な知識をすべてこの「長期記憶」にできればよいのですが、それができている人はごく少数です。「入試の為だけの短期詰め込み勉強」をしている以上、大学入学した後にすぐ忘れてしまう人がほとんどです。

一方「短期記憶」のメリットは覚えるのが非常に速いことです。定期試験の時、一夜漬けでの勉強で通用したのは、この短期記憶のおかげです。しかしご存知の通り、定期試験が終わった瞬間に役割を終えて、全て忘れてしまったというのは誰もが経験したと思います。そして、短期記憶はパソコンのメモリと同じであり、それを頭に入れている間、それに脳のメモリを取られ、パフォーマンス力が著しく下がるという欠点があります。

パソコンでゲームをするとき、バックグラウンドで様々な機能を働かせながらプレーしている人はいないと思います。しかし、あなたたちは人生を左右する大学入試でそれをしようというのです。

「入試の結果は夏休みの時点で既に決まっている」と言われますが、その理由がここにあります。入試で成功する人は、夏休み以降新しい知識を入れる勉強よりも、問題演習を繰り返し、夏休みで頭に入れた「短期記憶」を「長期記憶」に落とし込んでいるのです。

受験では頭をできるだけ「回答」の方に働かせる為に、今はまだ「短期記憶」であり、あと少しで「長期記憶」に落とし込める箇所に注力しましょう。

「その箇所ってどこ?」と思うかもしれませんが、見つけるのは簡単です。それは現在「あそこの知識が曖昧だな」と思っている箇所です。そう思うことができるということは、既にその知識は定着手前まで来ています。逆に現在思い浮かびもしなかった箇所は、既に定着している箇所、もしくは全く覚えていない箇所ですので、今から勉強しても点数アップは望めません。

6.前日の夕食と当日の朝食・昼食について

もし、あなたがタイムマシンを持っていて、試験での記憶を全て消す代償と引換えに、同じ試験をもう一度受けられるとしましょう。あなたは前回と全く同じところで正解・不正解をし、全く同じ結果を出すことができるでしょうか。

恐らくなんとなくですが、「それはできない」と思う人も多いことでしょう。試験結果の良し悪しは、意外にも普段の生活からも影響を受けています。睡眠もその1つです。夜更かしした人とぐっすり寝た人とでは、後者の方が試験で良い結果を出すことができます。そしてもう1つの要素が「食事」です。ここでは、試験前日の夕食と当日の朝食・昼食に関するお話をします。

6-1.試験前日の夕食について

試験前日は家族の方も応援の意味を兼ねて豪勢な料理を出すかもしれません。しかし、試験前は程々にしておきましょう。あまり重いものを食べると当日の集中力に影響します。さらに、試験の緊張からお腹を壊すという事態も毎年どこかで起こっています。

おすすめとしましては、米と汁物、主菜・副菜に加え、おかずは魚などが良いでしょう。日本の家庭では典型的な献立ですが、お茶はカフェインを含みますので、控えておきましょう。同様の理由からコーヒーやエナジードリンクもNGです。なぜなら、これらの飲料は夜の睡眠に影響を与えるからです。したがって夜の飲料は水が最適でしょう。また、「当日お腹を壊さないように」と、この日に限ってヨーグルトや乳酸菌飲料を飲むのはおすすめできません。かえってそれが原因で当日の事故につながります。これらの飲料は普段から継続的に摂るべきものであり、直前の過度な摂取は、逆にお腹の調子を悪くします。

6-2.当日の朝食について

当日の朝食は、ごはんとみそ汁、またはパンと牛乳など、炭水化物と水分を摂っておきましょう。炭水化物はダイエット関連のメディアの影響で悪いイメージを持たれがちですが、エネルギー効率が極めて高く、少量でも充分なエネルギーを取ることができます。また、糖分の摂取は、脳の働きを活性化してくれます。朝食での肝は、いかに少量で1日体と頭を働かせられる食事ができるかです。また、試験直前にチョコレートを少し食べるのもおすすめです。その際は喉が渇かないように注意しましょう。

6-3.当日の昼食について

試験の前半が終わり、緊張がほどけてきたころだと思いますが、昼食は意外にもシビアになるべきところです。昼食次第では後半の思わぬ事故につながります。昼食は空腹を満たす程度にとどめておきましょう。お腹が空いていなければ、チョコレートを1粒食べる程度、もしくはそのまま食べずに勉強していても構いません。昼食は朝食や夕食と違い、食べた後すぐに試験があります。そのため、「何を食べたか」が本番の集中力に大きく影響してきます。当然ですが、重い食べ物はおすすめできません。おすすめとしましては、サラダ、少量の炭水化物、チョコレートなどです。

6-4.当日のエナジードリンクについて

エナジードリンクに関しては賛否両論がありますが、筆者は奨励の立場です。なぜなら、エネルギー効率が高く、また脳を活性化させる糖分とカフェインを一度に摂ることができるからです。反対論者の意見は、「化学物質が大量に入っているので体に悪い」という負のイメージが根底にあり、最初から「エナジードリンクは悪い飲み物だ」という結論を出すように論理を展開している節があります。

確かに前日の摂取は睡眠に影響を与えますし、体に悪いことは間違いなので、奨励できません。しかし、当日での摂取はパフォーマンスを上げるという理由からおすすめの飲料です。直前に飲んだものがすぐに体に影響を与えることは思えませんので、健康に関しては試験が終わってから考えましょう。もちろんエナジードリンクに悪いイメージを持っている人は、無理に飲む必要はありません。

7.まとめ

この記事では試験直前の勉強法とコンディションの整え方についてお話してきましたが、それよりも大事なことがあります。

それは「ベストコンディションに固執しないこと」です。

ベストコンディションに固執すると、それが原因で余計な緊張をしてしまうものです。前日うっかり家系ギトギトラーメンを食べたからといって落ちるわけではありません。
逆にそれを気にしてしまう方が本番に浮ついてしまう可能性が高くなります。試験直前はベストコンディションに縛られるより、今までの努力を信じて開き直る方が、かえって良い気持ちで試験に挑めるものです。

著者情報

akanesuzuki

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