TEAPライティング対策完全解説〜苦手なライティングもパターンを覚えて克服!〜

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2020年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催のみならず、文部科学省による英語教育大改革が本格的に始まる年でもあります。大学入試でも「読む・聴く・書く・話す」の4技能試験の本格的な導入が始まります。

私大入試においては、TEAPのリスニングとリーディングのみならず、スピーキングとライティングのスコアも求められることが、ますます増えてくることでしょう。論理的な記述が求められる英語のアカデミック・ライティングは、多くの日本人学習者が苦手意識を持っていると言われます。

更にTEAPライティング試験については、図表を含む読解力も求められる出題形式のため、難易度は非常に高いものです。
しかし、基本のパターンを覚えることでTEAPライティングは各段に取り組みやすくなります。

こうしたライティングのコツ、パターンをご紹介するとともに、ライティング力を養う勉強法をご紹介しますので、ぜひあなたのTEAP対策にお役立てください。

1. ライティング・セクションの概要

1.1 試験内容の概要

全体/各パート 概 要
ライティング問題全体概要 

(試験時間:70分)

・解答時間:70分・解答用紙に鉛筆(シャープペン)の手書きで記入する・Task AとTask Bの大問2題で構成(100点満点)

・タスクごとの時間配分は指定なし(受験者の裁量による)

Task A [要約文] 説明文や論説文などを読み、その要約を70語程度(1パラグラフの構成)で作文・与えられる文章は、概ね250~300語程度の長さ

・4パラグラフに分かれ、1:序文、2:メインの議論Ⅰ(一つの立場)、3:メインの議論Ⅱ(別の立場からの論)、4:結び、で構成される

・「Your teacher has asked you to read the following passage and summarize what the writer says about xxx. Your summary should be one paragraph of about 70 words.」といった指示文が与えられる

Task B[アカデミック・エッセイ] 文章および図表やグラフなどの情報を読み取り、それに対する自分の考えを200語程度で書く・あるテーマに関する2つの異なる文章(図表やグラフなども含む)の情報を統合して、自分の立場について述べる・与えられたテーマに関して、1:概要を説明、2:文章で述べられているメインの論点を要約、3:自分の立場を理由を述べつつ論じる(=結論)ことが求められる

・「Your teacher as asked you to write an essay for class using the information below. Describe the situation… and summarize the main points… In your conclusion, say… based on the reasons given. You should write about 200 words.」というような指示文が与えられる

以上がライティング試験の概要です。ご覧の通り、ライティングと言っても実際は、与えられた文章や情報を正確に読解し、そこから説明や論を発展させるという複合的で高度なスキルが求められる試験になっています。

なお、ライティング問題のサンプルが、TEAP公式ウェブサイトからダウンロードできます。まだ受験したことの無い方は、実際の問題を見てみることで、どれだけ難易度が高いものか、現在の自身のレベルで対応できそうなものかということが把握できると思いますので、是非サンプル問題をご覧になってみてください。

ライティングサンプル問題(TEAP公式ウェブサイトより):http://media.eiken.or.jp/teap/writing/sampletest.pdf

1.2 スコアと難易度

TEAPの試験結果通知の特徴として、「スコア」と「バンド」の両方で示されることです。英検のように合否の判定はありません。

スコア 4技能それぞれ100点満点で点数が示される。ただし、単純に配点×正解数でスコアがでるのではなく、実施された試験によって全体的な正解率などを考慮し統計的な手法で計算された点数が割り当てられる。
バンド 文科省も採用している国際的英語レベルの基準「CEFR=ヨーロッパ言語共通参照枠」のバンドが示される。CEFRの6段階(A1〜C2)のバンドのうち、TEAPで測定される範囲はA2〜B2の3段階。
項目別のレベル判定 以下のそれぞれの項目に関して、A2〜B2のバンドが示される。Ø  論旨(Main ideas)Ø  論旨一貫性(Coherence・cohesion)

Ø  語彙力(Lexical range and accuracy)

Ø  文法力(Grammatical range and accuracy)

Can-do statementsとアドバイス CEFRの基準に沿って、具体的にどのような英語ライティング力を備えていることを試験で判定できたか、「xxxすることができる」といったCan-do statementが示される(Task A, Task Bそれぞれに対して提示)。また、「Advice」のセクションには、Task A, Task Bそれぞれについて、今後の学習についてのアドバイスが記載される。

※スコアシートの下方には、CSE2.0スコアというのが各セクションごとに示されます。これは他試験との比較に使う指標で、出願先の大学が求めているTEAPスコアとは異なりますので、ご注意ください。

上表で示す通り、TEAPの難易度レベルはCEFRA2B2の範囲です。英検で換算するとおおよそ準2級から準1級の間となります。

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参考:

・A1=初心者レベル、C1&C2=英検1級、TOEFL満点、IELTS7.0以上の高いレベル

・A2→英検で「準2級」程度

・B1→英検で「2級」程度

・B2→英検で「準1級」程度

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TEAPスピーキングでB2レベルの高得点を取るためには、英検準1級程度の英語力が必要と考えてください。具体的にどんな基準で採点されるのか、どのように解答したら良いのか、詳細は次の章で解説します。

2. 採点基準と攻略のカギ

まず最初に、ライティング(Task A, B)の問題例を見てみましょう。

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※各図の出典:TEAP公式ウェブサイトのライティング問題見本冊子(http://media.eiken.or.jp/teap/writing/sampletest.pdf)より抜粋

Task Aは与えられた文章を70ワード程度で要約する問題。Task Bは2つの図表(グラフ)と2つの文章が述べていることを要約した上で、自身の意見を述べます(200ワード程度)。見るからに難しそうですね。

また、難易度の問題だけでなく、ライティング試験では「何が正解」という明確な◯×が無いので、目標得点を取るためにはどうすべきか、判断がつきにくく困っている人も多いと思います。ここでは、TEAPライティングの採点基準や得点のコツについて、受験者にとって参考になる情報をお伝えします。

2.1 採点基準

TEAPライティング試験は、認定された採点者により評価されますが、試験官はどのような点に着目して採点するのでしょうか。具体的な項目として、以下の5項目が挙げられています。

  • Main ideas:論旨がしっかりと述べられているか
  • Coherence:論旨が一貫して筋の通るものとなっているか
  • Cohesion:文と文の繋がりが適切で、論旨に沿ったものか
  • Lexical range and accuracy:語彙の幅と正確さ
  • Grammatical range and accuracy:使用する文法・構文の多様さと正確さ

※CoherenceとCohesionは統合して「論旨一貫性」として評価されることが多く、互いに密接に関わります。

それぞれのタスクに関して、以上のような観点から評価されるのです。それぞれの観点について、どのくらいのライティング力が示せればどの程度のバンドスコアが取れるのか、TEAPライティングの採点基準は、CEFR(欧州言語共通参照枠)の基準に沿っています。詳しくは、公式ウェブサイトの以下リンクから確認できます。

ライティング採点基準(英文):
http://www.eiken.or.jp/teap/construct/rating_crit.html

評価基準はTask A, Task Bそれぞれ別々に記載されています。この英文の基準表を見てもなかなか具体的なイメージはつかみにくいかもしれませんが、まずは自分が目指すバンドスコア(A2~B2)の部分だけでも、目を通してみると良いでしょう。

以上がTEAPライティングの採点基準の概要です。それでは、具体的にどのような文章を書くことが求められているのか、次項では解答例を見ながら、TEAPライティング試験攻略のためのコツについて、ご案内していきます。

2.2 攻略のカギ~解答例とコツ~

自己評価が難しいライティング試験。知識として採点基準を知っても、なかなか具体的な書き方のイメージが湧きにくいものです。まず対策の最初に筆者がお勧めするのは、ずばり『自分が書く前に模範解答を読んでイメージをつかむ』ことです。

以下に、模範解答例を見ながら、解答のしかたについて解説していきたいと思います。

〇ライティング解答例(TEAP公式サイトより)

Task A[B2レベルの例]****************************************************

These days, some employers allow their employees to bring pets to work. Of course, bringing pets to work can cause problems. Pets can cause accidents and can also be noisy. However, for some people, taking their pets to work helps them work better. They are more relaxed when they are with their pets, and they don’t have to leave work early to look after them.

(66ワード)

※公式サイト:http://www.eiken.or.jp/teap/construct/model_ans.htmlより転記

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基本的なポイント

  • 70語前後で書けていること
  • パラグラフは1つのみ(改行はしない)
  • 自分の意見は含めない(× I think…, In my opinion, etc.)
  • 最初に、文章のトピックが簡潔に記述されていること
  • 元の文で論じられている諸論点(一つの観点とそれに対する別の観点)がきちんと含められていること

解答のパターン

  • もとの文章の1パラグラフ目(序文=イントロダクション)

→トピックが述べられているので、ここを1文に要約して最初の一文とする

  • もとの文章の2パラグラフ目(メインの議論Ⅰ:一つの観点)

→トピックに対する具体的な観点、例などが一つの視点から述べられているので、ここで述べられていることを2文にまとめる

  • もとの文章の3パラグラフ目(メインの議論Ⅱ:別の立場からの論)

→トピックに対して、また別の立場からの意見が述べられているので、ここで述べられていることを2文にまとめる

備考・コツ

  • 元の文章の4パラグラフ目(結び)は、クロージングの一文が書かれているだけで、特に新しい情報は無いので、基本的に要約文に含める必要は無し。
  • 合計5センテンスで概ね70ワードを目指すので、一文につき概ね十数ワード使うようにする。
  • 各文の要約は、もともとの文章で使われている単語を使いつつ、文章構成や単語を変えて書き換える(paraphraseと言う)

以上のような基本パターンを覚え、問題集を活用して練習を重ねれば、Task Aは決して難しいものではありません。
逆に、パターン化して取り組むことで、リーディングやスピーキング、リスニングよりも取り組みやすい問題だと感じられるようになると思います。

Task Aでは高度にアカデミックな内容の文章は出題されませんので、どんな分野のトピックが出されても心配いりません。パターンに沿って解答すれば、短時間でTask Aを終えることができ、Task Bに取り掛かることができます。

Task B[B2レベルの例]***************************************************

In Greenhill schools, problematic behavior among students is increasing. In 2009 there were 100 incidents, but by 2012 the number had reached 250. Of the incidents reported in 2012, 34% were fights, 31% were bullying, 22% were smoking, and 13% involved the use of drugs.
Mike Parker, the principal at North Greenhill High School, proposed two solutions. First, Parker thinks that teachers should be trained to better understand the problems young people face both at school and at home. His second proposal is to hire more school counselors so that students can discuss their problems more easily.
Meanwhile, Sarah Case, an experienced junior high school teacher, suggested that class sizes at Greenhill schools should be reduced. This would allow teachers to spend more time with each student. Case also thinks as Parker does that teachers do not know enough about issues like illegal drugs. Therefore, they should be given better training.
In my opinion, giving teachers better training would work the best. Teachers must deal with various and complex issues nowadays, so they are required not only to be teachers but also to be counselors, advisors, and, especially, good listeners. Effective training would make this possible, I believe. (198ワード)

※公式サイト:http://www.eiken.or.jp/teap/construct/model_ans.htmlより転記

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基本的なポイント

  • 200語前後で、適切なパラグラフ構成で書けていること
  • 2つの図表と文章が論じている社会問題について、説明できていること
  • 2つの文章の中で提案されている解決策につき、要約できていること
  • 最後に、自分の意見(立場)がきちんと述べられていること

解答のパターン

  • パラグラフ1(主題について述べる)

→まず、図表(グラフ)のタイトルに使われている語を使いながら、ここで主題となっている問題を1文で述べる。主題に関し、図表(グラフ)から読み取れる詳細情報を、簡潔に1~2文で述べる。

  • パラグラフ2(メインの議論Ⅰ:一つの観点~1つ目の文章から~)

→1つ目の文章で述べられていることを要約する。3文程度。

  • パラグラフ3(メインの議論Ⅱ:別の立場からの論~2つ目の文章から~)

→2つ目の文章で主張されていることを要約する。3文程度。

  • パラグラフ4(自分の意見=結論)

→結論として、自分はどの意見に賛成か、またその理由はなぜかを述べる。2~3文程度。In my opinion, で始めるのが一般的。他にはIn my view, From my point of view, など。

備考・コツ

  • Task Aと比べると文章が長くなりパラグラフ構成を取るが、基本的には、Task BもAと似たような構成(イントロ、メイン議論Ⅰ、メイン議論Ⅱ)となる。ただし、Bでは最後に自分の意見が加わっている。主に求められるスキルは要約文を書くこと。
  • 合計4パラグラフで概ね200ワードを目指すので、各パラグラフは平均して50語。各パラグラフ3文程度で構成されるとすると、1文は15~20語程度。結論のパラグラフは短め、逆にパラグラフ2と3を多めに書くようにする。
  • 要約文は、もともとの図表(タイトル)や文章で使われている単語を使いつつ、文章構成や単語を変えて書き換える(paraphraseと言う)。

以上のような諸点を意識してパターンに沿って書けば、残された時間で200ワードの文章を書くことは難しいことではありません。文章構成、内容、ワード数がきちんと条件に沿うものであれば、基本は押さえられています。

あとは語彙や構文知識の豊富さ、そして文法的な正確さが洗練されてくれば、より一層スコアを上げていくことができます。
そのためには、自身の基本的な英語力を上げること、そして要約のスキルを磨いていくことが肝要です。

3.レベル別ライティング学習法と教材

前章で述べたように、TEAPライティング試験は、図表を含む情報を読み取り、それを要約しながら論理的な一貫性のある文章を書くという、複合的なスキルが求められる難易度の高い試験です。
受験者の英語のレベルによって、対策すべきことは大きく異なります。ここでは、英語レベルを以下の3つのレベルに分けて、それぞれの対策法をご案内します。

  • 初心〜初級者:中学英語も要復習という人(目安:英検4〜3級、TEAPバンドA2にも満たない程度の英語力)
  • 初中級〜中級:中学レベル〜高校初年級程度(目安:英検準2級程度、TEAPバンドA2〜B1程度)
  • 中上級以上:高校レベルを習得できている人(目安:英検2級以上、TEAPバンドB1以上)
  • このレベル分けは絶対的なものではなく、また、互いのレベルが重なるグレーゾーンもあります。各々、英検レベルや高校での英語の成績などを参考に、自己判断してみてください。

3.1 初心〜初級者(目安:英検4〜3級程度、TEAPバンドA2にも満たない程度の英語力)

多くの受験者にとって非常に難易度が高いと言われるTEAPライティング。初級以下の人にとっては、相当ハードルの高いものです。
このような場合は、TEAPのライティング対策に取り組む前に、まずはもっと一般性の高い日常的な文章を書く練習から始めたほうが良いでしょう。また、ライティングに限らず、全体的な英語力の基礎固め・底上げが必要です。

以下にご紹介する教材は、子供から大人まで、レベルに合った文章を書く練習を継続しながら、無理なくライティング力を上げることのできるワークブック教材のシリーズです。

TAGAKI(多書き)10~50」(松香洋子著、mpi出版:2018年)

この教材の特徴や使い方

  • 初心者レベルから、独学でライティング力を上げられる貴重な教材
  • 初心者向けの「TAGAKI10」は、10単語程度を使い基礎的な文章を書く練習
  • 「TAGAKI20」(20語前後)、「TAGAKI30」(30語前後)、「TAGAKI40」(40語前後)、「TAGAKI」(50語前後)とレベルが上がり、自分の意見も述べるスタイルの文章になる
  • Webから音声をダウンロードでき、音声再生には携帯のアプリも使える

書く練習と並行して、手持ちの語彙を増やしていくことも不可欠な学習です。初心者が効率よく身の回りの語彙を学習していくことのできる教材を、以下にご紹介します。

1000 Basic English Words (Kelli Ripatti著、コンパス出版; 2014年)

https://www.amazon.com/Basic-English-Essential-Beginner-Learners/dp/161352451X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1471400909&sr=1-1&keywords=1000+basic+English+words

以上のような教材に加え、並行して中学校レベルの語彙と文法の基礎をしっかり復習していくことも大事です。中学英語の学び直しについては、IELTS対策の記事「英語初心者でも大丈夫!IELTS4.5〜5.0を確実に達成できる勉強法」の中でも扱っています。『2、学習のステップ1:基礎力を付けることに徹する

http://sakusaku-study.com/ielts4.5-5.0#i-2)』のページをぜひご参照ください。

3.2 初中級〜中級者(目安:英検準2級程度、TEAPバンドA2〜B1程度)

基礎的な語彙力と文法力が備わっている学習者向けには、効率良くTEAPに特化した学習ができる教材がおすすめです。まずはTEAP頻出単語をしっかりと押さえましょう。

「TEAP英単語ターゲット(大学入試合格のためのTEAP対策書)」旺文社(2016)

この教材の特徴や使い方

  • TEAPによく出る1200語を厳選して収録
  • 難易度別に3レベルに分かれた構成のため、自分のレベルに沿った語彙補強ができる
  • Web音声サービス付きで、発音も確認できる
  • 巻末コラムには、ライティングに役立つ表現を豊富に収録

TEAPの頻出単語を身に着けながら、段階的にアカデミック・ライティングの基礎を身に着けられる教材にチャレンジしましょう。TEAPライティングTask A,Bは、IELTSのライティングTask 1, 2と類似していることから、筆者としてはIELTSライティング対策のワークブック教材もお勧めの一つです。TEAPに比べて歴史の長いIELTSは、海外の出版社から多くの良質な対策教材が出版されています。ここに、一つご紹介します。

Get Ready for IELTS WRITING(Fiona Aish & Jo Tomlinson著、Collins出版2012)

この教材の特徴や使い方

  • 初中級者(pre-intermediateレベル)向けのライティングワークブック教材
  • 穴埋め問題などを通して段階的なライティング練習ができる
  • Task1向けの練習問題は、サンプルのグラフや表を見ながら、それを説明した文章の穴埋めをする問題→そのままTEAP Task Aに応用できる
  • Task 2対策問題は、250語のアカデミック・エッセイ→TEAP Task Bに応用。

こうして一通りのアカデミック・ライティングの練習を終えたら、実際に模擬試験問題を解いてみます。TEAPライティングの練習問題としては、以下のような技能別問題集が最適です。

TEAP技能別問題集ライティング/スピーキング」旺文社(2016)

この教材の特徴や使い方

  • ライティングとスピーキングのみに特化した演習用テキスト
  • TEAP試験(ライティングとスピーキング)について、1から対策できる教材で、未受験者や具体的な対策はこれからという人にも使いやすい
  • パートごとに演習問題と模擬問題が収録され、TEAPの問題形式に沿った練習ができる
  • 全部で8セットのライティング・スピーキング練習問題が収録され、模擬試験問題として使える

練習問題は、以下のようなプロセスで進めます。「2.2.攻略のカギ~解答例とコツ~」の項で紹介した解答のパターンに当てはめながら、取り組んでみてください。

  • 問題に取り組み、実際に自分なりの解答を書いてみる

(最初は時間を余り意識しなくて良し)

  • 模範解答と自分の解答を比較し、模範解答から使える表現を書き出してみる(単語帳のようなノートにまとめると良い)

  • 再度、何も見ずに同じ問題に取り組んでみる
  • (時間を意識して、70分の中でTask AとBを時間配分して取り組んでみる)

こうしてじっくり練習問題を解いていきます。異なるテーマの問題を繰り返し練習していくことで、何も見ないでもパターンに沿って書けるようになるとともに、様々なテーマの問題に対応する応用力が身に付き、書くスピードもどんどん速くなってくることでしょう。

3.3 中上級〜上級者(目安:英検2級以上、TEAPバンドB1以上)

既に英語の基礎力を備え、ある程度多様な語彙と文法を使って発話できる方は、TEAPライティングの評価基準(「2.1 採点基準」の項参照)を意識して、より高得点が取れる文章が書けるよう訓練をしましょう。

TEAPのライティング(及びスピーキング)に特化した教材を活用することは、得点アップのために最も効率の良い学習法と言えるでしょう。

TEAP技能別問題集ライティング/スピーキング」旺文社(2016)

この教材の特徴や使い方

  • ライティングとスピーキングのみに特化した演習用テキスト
  • TEAP試験(ライティングとスピーキング)について、1から対策できる教材で、未受験者や具体的な対策はこれからという人にも使いやすい
  • パートごとに演習問題と模擬問題が収録され、TEAPの問題形式に沿った練習ができる
  • 全部で8セットのライティング・スピーキング練習問題が収録され、模擬試験問題として使える

練習問題は、以下のようなプロセスで進めます。「2.2.攻略のカギ~解答例とコツ~」の項で紹介した解答のパターンに当てはめながら、取り組んでみてください。

  • 問題に取り組み、実際に自分なりの解答を書いてみる

(最初は時間を余り意識しなくて良し)

  • 模範解答と自分の解答を比較し、模範解答から使える表現を書き出してみる(単語帳のようなノートにまとめると良い)

  • 再度、何も見ずに同じ問題に取り組んでみる
  • (時間を意識して、70分の中でTask AとBを時間配分して取り組んでみる)

こうしてじっくり練習問題を解いていきます。異なるテーマの問題を繰り返し練習していくことで、何も見ないでもパターンに沿って書けるようになるとともに、様々なテーマの問題に対応する応用力が身に付き、書くスピードもどんどん速くなってくることでしょう。

練習問題に取り組むことに加え、より高スコアを目指す中上級以上の受験者は、更に、豊富な語彙や構文知識を示せるような英文を書く訓練を積み重ねましょう。

TEAPライティングに限らず、一般的なアカデミック・ライティングについて基礎からしっかり学べる教材がありますので、こうした教材を使うこともお勧めです。
アカデミック・ライティングの基本的ルールや構成についてしっかり学び、ライティング力を向上させることで、おのずとTEAPライティング試験でも力が発揮できる能力が身に付きます。

Academic Writing Skills: student book1(Peter Chin, Yusa Koizumiほか著、ケンブリッジ大学出版2011)


この教材の特徴や使い方

  • アカデミック・ライティングについて、基礎からじっくり学べる
  • アカデミック・ライティングに特有の構文や語彙を、ワークブック形式で身に着けて行ける
  • Student Book1から始め、その後はBook 2, Book 3へと進む
  • Book 3のレベルになると、より理論的に洗練されたアカデミックな文章を書く訓練ができる

以上のような練習は、単にTEAP対策というだけではなく、その先の大学でのエッセイ・ライティングの準備にもつながります。特に、英語でエッセイを提出する学科などに出願する方は、こうした教材でしっかりライティングの訓練をしましょう。

なお、書いた文章を講師に見てもらい更に書き直しをすると、より学習効果が上がります。

既にある程度の高い英語力が備わっている方が、きちんとアカデミック・ライティングに精通した講師に指導を受けた場合、特に効果は高いです。

アカデミック・ライティングの指導者が周囲に見つかる方は、テスト直前対策として2、3回の指導だけでも大いに意義があると思いますので、検討してみてください。

4. ライティング力・スコアを上げる学習法:全受験者に共通するアドバイス

上記のレベル別学習法に加え、ライティング力向上のために日々の学習に取り入れられることや受験の際の心がけについて紹介したいと思います。どなたでも自分のレベルに合わせて進められる対策法ですので、ぜひ実践してみてください。

4.1 ライティング力を上げるために日々できること:SNSを英語で

英文日記やブログなど日々継続して英作文することは、ライティング力向上に大いに役立ちます。
ただ、日記などは一人で書いていても張り合いが無いですし、誰にもチェックしてもらえないとなかなか英語力向上につながりません。英文ブログは、ハードルが高すぎるかもしれません。そこで、筆者としてはSNS利用を日々の英語学習に組み込むことをお勧めします。

スピーキングに比べて、ライティングはしっかり文字に起こした発信力が試される機会です。文法や語彙の間違いはそのまま証拠として残ってしまい、書いた人の語彙力や文章構成力が一目で分かってしまいます。

どんなレベルの人でも、ライティング力を向上は、一朝一夕に変化が見えるものではありません。日々の積み重ねが大事になってきます。そこで昨今、手軽に英語による発信の練習ができる場として、SNSの活用が注目されているのです。

例えばフェイスブックやLINEで英語学習者同士のグループなどを作り、その日の出来事や意見などを、短い英語を使って発信してみることです。それに対して英語でコメントが来たら、また返信を英語で返す、といったように、実際にコミュニケーションを取りながら発信を繰り返します。通学途中で偶然見つけた風景を写真とともに投稿しても良いですし、その日のニュースで気になったことなどについてコメントしても良いです。

最初は、短い一文を載せるだけでも良いのです。通学などの隙間時間を使って、ちょっとしたことを発信します。日々繰り返すうちに、英語で発信することに徐々に慣れて、だんだん意見を英語で表現できるようになってきます。数ヶ月続けたところで最初に投稿した文章を振り返ってみると、自分のライティング力がどれだけ伸びたか、実感できるでしょう。

英語学習者がSNSで活用しやすいサイト

アカデミック・ライティング力の向上のためには、特に時事問題を扱った英文をSNSで活用することをお勧めします。

News in Levels: http://www.newsinlevels.com

このサイトは、世界各地で話題になったニュースを、英語のレベル別に配信する無料サービスです。初級者はLevel 1を選べば、簡単な単語と文法のみで英語ニュースが読めます。こうしたニュース記事のリンクを貼って、自分自身のコメントを英語で載せて投稿してみてはいかがでしょうか。日本に関するニュースも、時々配信されています。

このサイトではライティングの練習の場として、読んだニュースにコメントするためのChat Room(http://www.newsinlevels.com/chat/)も用意されていますので、ぜひ活用してみてください。

フェイスブック、インスタグラム、LINE等、SNSを日々使っている人は多いと思います。ちょっと視点を変えることでライティング力の訓練につながりますので、ぜひ試してみてください。身近にいる英語学習者同士で募ってグループを作ってみても良いです。

相手は英語ネイティブである必要は無く、むしろ日本人同士、または英語を母語としない人々とつながったほうが、間違いを気にし過ぎずに交流しやすくなると思います。なお、高校生の皆さんは、SNSを使用する際にはくれぐれも安全性に気を配り、時間を割きすぎないように注意しましょう。

4.2 受験に備えたアドバイス

補足として、TEAPライティング受験の際のアドバイスを以下にご案内します。

鉛筆(またはシャープペン)で書くことに慣れておく

→パソコンやスマホで英文を入力することに慣れている人は、手書きの練習もしましょう。筆記体などは使わず、はっきりと読める文字を書くことを心がけます。

※初心~初級者向けの対策法でご紹介した教材「TAGAKI」シリーズは、読みやすい文字サイズや単語間のスペースの取り方なども自然に身に着けることのできるライティング・ワークブック教材です。レベル別5段階になっていますので、自分のレベルに合ったTAGAKIを使って手書きの英文の練習をしてみましょう。

「TAGAKI(多書き)10~50」 (松香洋子著、mpi出版:2018年)

文字数のカウントの仕方を心得ておく

→Task Aでは70ワード、Bでは200ワードという規定がありますが、正確に何語書いたかということを、毎回把握する必要はありません。試験中にワード数にこだわって数えていると、時間の無駄です。TEAPの解答用紙に自分が英文を書く際、平均して1行に何ワードあるかということを普段から把握しておきます。ワード数を数えたいときは、行数だけ数えて1行の平均で掛け算すれば良いのです。TEAPの採点者が全ての解答用紙のワード数を毎回細かくカウントするということはありません。

凝った文章を目指さず、確実に点数を取れる文章を心がける

→ユーモアのある文章や凝った表現、文学的な表現などで文章をドラマチックにしたり面白くしたりする必要はありません。TEAPの試験に関しては、パターンに沿って淡々と解答できるほうが良い結果に繋がります。

またTask Bでは自分の意見を述べる部分(結論部分)がありますが、ここで正確に自分の主張を書く必要もありません。たとえ自分の意見と異なっても、書きやすいほうを選んで結論とすれば良いのです。

予め「自分は毎回、2つ目の文章の主張に賛成の立場を取る」というふうに決めて臨んでも良いでしょう。そうすることで、書く時に自分の立場を迷うことなく、機械的に書き進めることができます。

普段から要約する(summarize)ことと言い換え(paraphrase)の訓練を積む

→TEAPライティング試験では、与えられた文章や情報を要約するスキルが欠かせません(詳しくは「2.2 攻略のカギ~解答例とコツ~」の項参照)。要約の際には、必ず言い換え(paraphrase)のスキルが必要になってきます。

各自のレベルに沿った日々のライティング学習において、文章を言い換える練習を意識して取り組みましょう。先にご紹介したTEAPライティングまたはアカデミック・ライティング教材に取り組む際も、paraphraseの練習がたくさん出てきます。上手く簡潔に言い換えることができれば、そのまま要約のスキルになります。このスキルが身に着けば、TEAPライティング問題はぐっと取り組みやすくなります。

 5. まとめ

今回はTEAPライティング攻略法として、出題内容や採点基準の解説から全体的な対策方法とレベル別学習法まで、詳しくお伝えして参りました。

独学が難しいと言われるライティングをいかに訓練するかなど、様々なアドバイスをしていますので、是非日々の学習に取り入れてみてください。自主学習をベースに、可能であれば講師や他の英語話者のサポートを得て対策していくのが良いでしょう。今回紹介した教材や勉強法など、あなたに合ったライティング対策法が見つかったならば幸いです。

著者情報

wakayama.yuki

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