苦手意識を払拭!やれば得点できるTEAPスピーキングの勉強法とは?

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2020年へ向けて、着々と進んでいる大学入試改革。特に英語試験に関しては、「読む・書く・聴く・話すの4技能」を判定できるテストの重要性がさかんに議論されています。

そんな英語4技能試験として注目されているのがTEAP (ティープ)。

TEAPでは、リスニングとリーディングの受験は必須。スピーキングとライティングの試験はオプションとして受験します。

ただ、4技能の重要性が叫ばれる中、多くの大学でスピーキングとライティングも含めたTEAPスコアを求めているのが現状です。

一般的に日本人にとって苦手意識が強いと言われるスピーキングですが、ここではTEAPのスピーキング問題を解説するとともに、どのようにしてスピーキング対策を進めるべきか、具体的な対策法についてご説明します。

実は、TEAPのスピーキングは問題形式が決まっているので、意外に対策しやすい分野です。英語のコミュニケーションが苦手という方にも、必ず得点を上げられる方法をお教えしますので、ぜひ最後までお読みください。

スピーキング・セクションの概要・試験内容の概要

全体/各パート 概 要
スピーキング問題全体に共通すること(試験時間:約10分) ・試験時間:約10分・面接官と1対1のインタビュー形式(採点のため、全て録音される)・Part 1から4までの4パートで構成(100点満点)
Part 1 最初の挨拶から始まり、受験者自身に関する身近な質問に答える(趣味、将来の夢、学校のこと、家族のことなど)
Part 2 決められた役割・場面設定の中で、受験者が面接官に質問をする(例:面接官を高校教員という設定にし、その相手に対しての質問をする)【Part 2の流れ】・役割設定と質問すべき項目(箇条書き)が書かれたカードが渡される(→30秒与えられ、受験者はカードに目を通す)・ 面接官の合図とともに、質問を開始(Hello, may I ask you some questions?で始める)・ カードに箇条書きされた項目を見ながら、順番に質問をしていく(面接官の回答に対しては、Oh, I see. など軽く合図地を打ちながら進める)・最後の質問の回答が終わったら、Thank you for answering the questions.などで閉めくくる
Part 3 与えられたテーマに沿った短いスピーチ(ある社会的なテーマに関して、一つの意見・立場が与えられ、それに対して自分が賛成か反対かを約1分間話す)【Part 3の流れ】・   ある意見・立場のステートメントと、それに対して「Do you agree with this statement? Why or why not? 」と書かれたカードが渡される(→30秒与えられ、受験者はカードに目を通すとともに頭の中でスピーチを組み立てる)・   面接官の合図で、スピーチを始める※I agree/disagree with this statement. と最初に自分の立場を示して、その後に理由などを話していく

・   最後に結論となる文章でまとめてスピーチを終える

Part 4 Q&A (様々な社会的テーマに関して、面接官より複数の短い質問がされ、それに回答していく)※与えられた質問に対して、自分の意見を明確に示し、面接官と対話のやりとりをする

以上がスピーキング試験の概要です。Part3・4では、自分の意見を明確に示し理由を述べるなど、論理的思考も求められてくるため、それに対応できる発信力をつけることが大切です。

なお、面接官とのインタビューのサンプル動画が公式サイトから視聴できます。百聞は一見に如かず。TEAPスピーキングがどのような構成になっているのか、よく把握できますので、まだ受験したことのない方は必見です。

スピーキング試験サンプル動画:

http://media.eiken.or.jp/teap/speaking/speaking_model_ans.mp4

ちなみに、この動画の受験者は、TEAPのバンドスコアで最高レベルのB2レベルと想定されています。この程度の受け答えができれば、TEAPスピーキングでかなりの高得点が取れるということになります。

スコアと難易度

TEAPの試験結果通知の特徴として、「スコア」と「バンド」の両方で示されることです。英検のように合否の判定はありません。

スコア 4技能それぞれ100点満点で点数が示される。ただし、単純に配点×正解数でスコアがでるのではなく、実施された試験によって全体的な正解率などを考慮し統計的な手法で計算された点数が割り当てられる。
バンド 文科省も採用している国際的英語レベルの基準「CEFR=ヨーロッパ言語共通参照枠」のバンドが示される。CEFRの6段階(A1〜C2)のバンドのうち、TEAPで測定される範囲はA2〜B2の3段階。
項目別のレベル判定 以下のそれぞれの項目に関して、A2〜B2のバンドが示される。
・  発音(Pronunciation)・  語彙力(Lexical range and accuracy)・  文法力(Grammatical range and accuracy)・  流暢さ(Fluency)・  コミュニケーション力(Interactional effectiveness)
Can-do statementsとアドバイス CEFRの基準に沿って、具体的にどのような英語スピーキング力を備えていることを試験で判定できたか、「xxxすることができる」といったCan-do statementが示される。また、「Advice」のセクションには、今後の学習のために、総合的なスピーキングのアドバイスが記載される。

※スコアシートの下方には、CSE2.0スコアというのが各セクションごとに示されます。これは他試験との比較に使う指標で、出願先の大学が求めているTEAPスコアとは異なりますので、ご注意ください。

上表で示す通り、TEAPの難易度レベルはCEFRA2B2の範囲です。英検で換算するとおおよそ準2級から準1級の間となります。

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参考:A1=初心者レベル、C1&C2=英検1級、TOEFL満点、IELTS7.0以上の高いレベル

・A2→英検で「準2級」程度

・B1→英検で「2級」程度

・B2→英検で「準1級」程度

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スピーキング試験で難易度を測るのは難しいところですが、TEAPスピーキングでB2レベルの高得点を取るためには、英検準1級程度の英語力が必要と考えてください。具体的にどんな基準で採点されるのか、詳細は次の項で解説します。

出題例/採点基準と攻略のカギ

スピーキング試験では「何が正解」という明確な◯×が無いので、目標得点を取るためにはどうすべきか、情報が無く困っている人も多いと思います。

ここでは、出題例とともにTEAPスピーキングの採点基準やルールについて、参考になる情報をお教えします。

出題例(見本問題)

Part 1(受験者の生活に関する質問)・What do you like to do in your free time ?
・Which country have you ever been to ?
・What kind of job would you like to do ?
(以上、公式ウェブサイトに出題例として掲載)

パート1では、受験者個人に関わる複数の質問に回答します。

ごく一般的な日常会話レベルの質問なので、それに対して短い1文で回答できれば問題ありません。また、その回答に対して、「Why do you want to be xx?」など更に情報を求められる場合もあるので、それに対しても簡潔に答えます。

他にも考えられるのは、「What subject do you like the best?」や「What’s your favorite event at school?」のように、学校生活に関わる質問です。TEAPの受験者は圧倒的に大学入試を控えている高校生や浪人生が多いので、このような質問も想定されます。

Part 2(受験者がExaminerにインタビュー)公式ウェブサイトでは、以下の例が掲載されています。Begin your interview with this sentence : “Hello, may I ask you some questions ?”
Ask questions about :
・The grade(s) he / she teaches
・The subject(s) he / she teaches
・Problems in class
・Advice for future high-school teachers

例えば、The grade(s) he/she teachesに対しては、

→ “What grade do you teach?“などと、面接官に質問をします。(答えは一つではありません。)

30秒で準備して質問を始めなくてはならないので、さっと目を通すだけで準備時間は終わってしまいます。
ただ、What, When, Where, Who, Howなどの質問文とDo you -? Could you -?などの二人称の質問・依頼文の構文がしっかり頭に入っていれば、瞬時に質問文を作って話すことはそれほど難しいことではありません。落ち着いて、一つ一つ丁寧にこなしていきましょう。

まずは、”Hello, may I ask you some questions?”と言うことを忘れずに。また、面接官があなたの質問に対して回答をするので、それをきちんと聞いていること示す(聞いているフリでも可)ことも大事です。

うなずいたり相槌を打ったりしましょう。最後には “Thank you for answering the questions.”などで終えると、好印象でしょう。

Part 3 (1つのテーマに沿ったスピーチ)公式ウェブサイトの例:TOPIC
”It’s good to teach English in Japanese elementary schools.”
Do you agree with this statement ? Why or Why not ?

このようなカードが渡され、30秒で準備をしてスピーチをします。30秒はあっという間なので、(メモは禁止されてはいませんが)メモを取っている時間もないくらいです。大事なのは、頭の中でスピーチの全体像を組み立てること。

まずは自分が賛成か反対かの立場を決め、スピーチは “I agree/disagree with this statement.”で始めましょう。その後に、賛成/反対の理由となる文章が続きます。

例をあげた上で、”That’s why I think it is good to teach English in elementary schools.”などと締めくくります。

Part 4Q & A公式ウェブサイトの例:・Are there any advantages in studying online rather than in classroom ?
・Do you think reading newspapers in better than watching the news on TV ?
・Do you think social media such as Facebook and Twitter are changing the way people interact ?

このような、社会的なトピックに関する質問が複数され、それぞれに自分の意見を述べていきます。 “Yes, I think so.”などと自分の立場を答えた後、その後必ず、その理由や例を簡潔に付け加えましょう。

以上、公式ウェブサイトの例を使いつつ、各パートで求められることを記しました。

特にPart 3・4では、社会的なトピックに対して、瞬時に自分の意見を答え、それに理由や例を付けることが求められます。英語力のみならず、日々様々なニュースを把握し、社会で起こっていることに関心を持ち、自分の考えを持つことが大切です。

また、スピーキング試験には不正解はないので、必ずしも正確に自分のことや意見を伝える必要はなく、臨機応変に対応しましょう。

例えば、好きな教科を聞かれて、英語が好きではなくても「英語」と答えたり、賛成か反対かについても、自分が本当に思っていることを言う必要はなく、例や理由が挙げやすい方を選べば良いのです。

採点基準と攻略のカギ

TEAPスピーキング試験では、試験官はどのような点に着目して採点するのでしょうか。具体的な項目として、以下の5項目が挙げられています。

  • 発音(Pronunciation)
  • 語彙力(Lexical range and accuracy)
  • 文法力(Grammatical range and accuracy)
  • 流暢さ(Fluency)
  • コミュニケーション力(Interactional effectiveness)

それぞれのパートに関して、以上の観点から評価されるのです。それぞれの観点について、どのくらいのパフォーマンスができれば、どの程度のバンドスコアが取れるのか、TEAPスピーキングの採点基準は、CEFR(欧州言語共通参照枠)の基準に沿っています。詳しくは、公式ウェブサイトの以下リンクから確認できます。

スピーキング採点基準(英文):
http://www.eiken.or.jp/teap/construct/sp_rating_crit.html

例えば、最高レベルのB2を狙う場合でも、「Pronunciation」の項目では、いかにもネイティブのような発音が求められるわけではありません。多少母語のなまりがあることは認められており、それよりも、話す内容がきちんと聞き取りやすいこと(はっきりとした発音)、正しいイントネーションや強弱がつけられることなどに着目されます。

TEAPスピーキングは誰が採点するのか?

TEAPスピーキング試験の採点については、詳しくは公表されていません。ただ、公式には『認定された採点者による採点』であり、『試験内容は録音され、採点に利用されます』とされています。

TEAPについて、一つ言えることは、《面接官(試験官=Examiner)と採点者はイコールではない》ということです。詳細は公表されていないものの、スピーキング試験の最終的なスコアは、録音されたインタビューをもとに、認定された採点者が行うかたちになります。

ちなみに、面接官(試験官=Examiner)は、日本各地で英語を教える教員で、英語を第一言語とするネイティブスピーカーです。また、Examinerになるためのオンライン講座を修了していることが条件となっています。

TEAPでは、このExaminerと採点者が明確に分かれており、採点の公平性を保っているのです。かといって、Examinerは評価に全く関わらないということでは無いようです。詳しくは不明ですが、Examinerも現場である程度のレベル判定やコメントなどをしており、採点者による評価と併せてダブルチェック機能のようになっていると言われています。

以上、TEAPスピーキングの出題形式・出題例の紹介(2.1)とともに、巷ではあまり知られていないTEAPスピーキングの採点基準やルールについて(2.2)、解説しました。これを踏まえ、知っておくと役立つ、ちょっとした攻略のカギをまとめてみました。

TEAPスピーキング試験対策に役立つ、攻略のカギ

面接官は単なる英語教員。恐れず、緊張せず、どんな面接官にあたっても影響を受けずに対応できるよう心がけておこう

TEAPでは、基本的に面接をする相手は公式の採点者ではありません。

従って、面接官の小さな反応や顔色などを気にしすぎず、なんとなく苦手な相手(面接官)に当たってしまった場合も、「採点は公平に行われる」ということを意識して、堂々と受験しましょう。

このことを自分に言い聞かせてインタビューに臨むだけでも、大きな違いだと思います。

ある程度様々な英語のアクセントに慣れておこう

面接官は、日本各地で英語を教えるネイティブスピーカー。国籍は様々です。

従って、アメリカ英語を話す先生だけとは限らず、出身によって多少のアクセントの違いはもちろん、男女の違い、声のトーンなども当然異なります。

普段から、ある程度多様な英語話者の発音・アクセントに慣れておくと良いでしょう。

ただし面接の際は、一般的な受験者に聞き取りやすいように注意しつつインタビューしてくれるので、それほど強いなまりが出ることはないはずです。

それでも、話者によって違いが出ることは確かなので、どんな面接官にあたっても慌てず対応できるように普段から意識しましょう。

また、聞き取りにくい場合は、焦らず「Pardon?」や「Could you say that again, please?」などと聞き返しできることが大事です。

「英語で自己紹介」を徹底的に練習しておこう

英語面接の対策として、自己紹介を英語でできることは基本中の基本。

特にTEAPスピーキングのPart1では、受験者本人のことをインタビューされるので、回答は自己紹介で話すような内容と重なります。

自分の家族や学校のこと、趣味(好きな食べ物・音楽・スポーツ・読書のジャンルetc.)、好きな教科、将来の職業、尊敬する人物や座右の銘、進学や留学の希望等々、あらゆる角度から、自分に関わることを英語で話せるよう訓練しておきましょう

Part1のみならず、自分の嗜好やポリシーなどについて深く知り英語で話せることは、Part 3や4のスピーチやディスカッションでも、大いに役立ちます。

英語力のみならず「コミュニケーション力」を発信できるようにしよう

TEAPの評価基準には、発音、語彙・文法力、流暢さのほかに、コミュニケーション能力が一つの観点として設けられています。

具体的には、「Interactional effectiveness」と言い、どれだけ効果的に対話のやりとりができているか、という点を評価されます。その中には、聞き取れない時にきちんと聞き返せる、分からない時に言い替えを求められる、相手が言ったことに対して反応したり、それを踏まえた回答ができる、などが挙げられます。

こうした、効果的にコミュニケーションを取る力を測られているのです。

語彙や発音を磨くのみならず、「相手」がいることを意識したコミュニケーション・スキルを身につけ、そのスキルを試験で発揮したりアピールできることも大切です。

特にPart2では、相手の回答を聞いて、それに反応できることも一つのコミュニケーション・スキルになります。

時事問題、様々な社会的テーマに敏感になり、自分の意見を持とう

Part 3や4では、様々なテーマについて、即興で自分の意見を述べて例示や理由を示す必要があります。たとえ英単語や文法の知識があったとしても、自分の意見を論理的に述べることは非常にハードルの高いことです。

また、一般的に社会で話題になっていることなど、知らなければ、Part 3や4で質問されたことの意味すら分からない場合もあります。

普段からニュースや社会問題に関心を持ち、自分の意見を明確にしておくよう心がけましょう。そして、主要な社会問題については、それを英語でなんというのか、きちんと把握しておきましょう。

※本記事の「4.2時事問題に強くなる:インターネットニュース活用法」で、英語ニュースなどを学べるサイトを紹介しています。

以上、TEAPスピーキングについて、対策のために知識として知っておくべき事柄をお教えしてきました。次の「3、レベル別スピーキング学習法と教材」と「4、スピーキング力を上げる学習法」では、具体的にどんな勉強を進めていったら良いのか解説いたします。

レベル別スピーキング学習法と教材

前項で述べたように、TEAPスピーキング試験は、10分という限られた時間で様々なテーマを扱いスピーチやディスカッションをする、非常に内容の濃い試験です。

例えば、英語の自己紹介すらおぼつかないという人と、B2レベルの高スコアを目指してディスカッション力を磨きたい人とでは、対策法は大きく異なります。ここでは、英語レベルを以下の3つのレベルに分けて、それぞれの対策法をご案内します。

  • 初心〜初級者:中学英語も要復習という人(目安:英検4〜3級、TEAPバンドA2にも満たない程度の英語力)
  • 初中級〜中級:中学レベル〜高校初年級程度(目安:英検準2級程度、TEAPバンドA2〜B1程度)
  • 中上級以上:高校レベルを習得できている人(目安:英検2級以上、TEAPバンドB1以上)
  • このレベル分けは絶対的なものではなく、また、互いのレベルが重なるグレーゾーンもあります。各々、英検レベルや高校での英語の成績などを参考に、自己判断してみてください。

1 初心〜初級者(目安:英検4〜3級程度、TEAPバンドA2にも満たない程度の英語力)

初級以下の方にとっては、スピーチやディスカッションなど様々な形で展開されるTEAPスピーキング試験は、非常に難易度が高く感じられるでしょう。

まずできることとして、上述のように自己紹介を英語でできるようにしておくこと、そして、自分が使える範囲の日常的な語彙とシンプルな文法を押さえ、それらを駆使して話せるようになることを目標にしましょう。

英語での自己紹介やスピーキングの初歩的な訓練にぴったりの教材があります。

「子供のための英語で自己表現ワーク Speech Adventure for Kids」山下千里・岩本由美子著、mpi出版(2011)

 

この教材の特徴や使い方

  • (小)中学生向けに、スピーチの訓練を初歩から学べる教材
  • レベル別に1〜3までのシリーズ(初心者は1から始める)
  • 日本語の解説で、じっくり丁寧に指導
  • 書き込みができるワークブック形式

さらに、基礎的な文法力を付け、英語で質問したり回答したりできる力を身につけましょう。

以下の教材は、非常に効率よくQ & Aの練習ができ、特にTEAPスピーキングPart 2の対策として最適な補助教材です。

「mini book QA-50 文法を知ると、もっと話せるようになる!」松香洋子著、mpi出版(2014)

 

この教材の特徴や使い方

  • 中学1年生レベルの文法を使い、50通りのQ&Aを収録
  • 短い文章のパターンを覚えながら、文法も身につく
  • 付属CDを繰り返し聴くことで、文章がしっかり頭に入る
  • このレベルが終了したら、QA-100(中2レベル), QA-200(中3レベル)へと進む

以上のスピーキング対策教材に加え、並行して中学校レベルの語彙と文法の基礎をしっかり復習していくことも大事です。中学英語の学び直しについては、IELTS対策の記事「英語初心者でも大丈夫!IELTS4.5〜5.0を確実に達成できる勉強法」の中でも扱っています。『2、学習のステップ1:基礎力を付けることに徹する

http://sakusaku-study.com/ielts4.5-5.0#i-2)』のページをぜひご参照ください。

2 初中級〜中級者(目安:英検準2級程度、TEAPバンドA2〜B1程度)

基礎的な語彙力と文法力が備わっている学習者向けには、効率良くTEAP頻出単語をしっかり学習できる教材がおすすめです。

「TEAP英単語ターゲット(大学入試合格のためのTEAP対策書)」旺文社(2016)

 

この教材の特徴や使い方

  • TEAPによく出る1200語を収録
  • スピーキング試験で出やすい時事問題や社会的なテーマに関する単語も多く紹介
  • Web音声サービス付きで、発音も確認できる
  • スピーキング試験でそのまま使える表現やパターンも巻末に収録

TEAPに特化した対策に加え、英語力の底上げも大事です。

特に、日常会話からアカデミックな場面まで幅広い語彙が求められるTEAPスピーキング対策においては、語彙力を身につけていくことは必須です。以下の教材は、じっくりと、使いながら語彙力を身につけられるため、英語での発信力を磨くのにとても効果的です。

4000 Essential English Words (Paul Nation著、コンパス出版; 2009年)

 

この教材の特徴や使い方

・1〜6のシリーズ教材(中級者は「3」のレベルが目安)

  • 様々なエクササイズを通して語彙を学ぶため、きちんと自分で語彙が活用できる(=発信できる)力が身につく
  • 3から始めてみて難しいようなら、2もカバーすると良い
  • レッスン用または自主学習用両方に使用可

筆者も経験済みですが、自分の経験や考えを発話しようにも、まず単語がなかなか出てこないという体験は誰もがあることと思います。

その場ですぐに受け答えをしなくてはならないスピーキング試験では、幅広い語彙力は必須であり、大きな武器となります。4,000語程度を目標の目安とし、上記のような教材を活用して語彙力アップに努めましょう。

3.中上級〜上級者(目安:英検2級以上、TEAPバンドB1以上)

既に英語の基礎力を備え、ある程度多様な語彙と文法を使って発話できる方は、TEAPスピーキングの評価基準(発音、語彙力、文法力、流暢さ、コミュニケーション力)を意識して、より高得点が取れる発話ができるように訓練をしましょう。

TEAPのスピーキング(及びライティング)に特化した教材を活用することは、得点アップのために最も効率の良い学習法と言えるでしょう。

「TEAP技能別問題集ライティング/スピーキング」旺文社(2016)


この教材の特徴や使い方

  • ライティングとスピーキングのみに特化した演習用テキスト
  • パートごとに演習問題と模擬問題が収録され、TEAPの問題形式に沿った練習ができる
  • 付属CDにはスピーキングの質問と模範回答例の音声が収録
  • 自習しにくいスピーキング対策も、CDと演習問題の活用で学習者自身で取り組める

なお、TEAPスピーキング試験は、IELTSのスピーキングとも類似しています。TEAPは歴史が浅いため対策テキストも限られていますが、IELTSは海外の出版社を中心に多様な対策教材が開発されています。TEAPでより高スコアを目指したい方、また、すでに上記のTEAP対策教材をこなしてしっかり身についている方は、次のステップとして、IELTSスピーキング用のテキストを代用として活用しても良いでしょう。

「Collins Speaking for IELTS」 Karen Covac著 コリンズ出版(2011年)

 

この教材の特徴や使い方

  • 様々なエクササイズを通しながらスピーキング対策ができる
  • IELTS試験で求められるスキルや得点のポイントを押さえつつ、効果的な回答の仕方を学べる
  • 得点に結びつく知識やスキルを学び、練習できる(例:回答に困ったり言葉に詰まってしまった時にどんな表現を使って時間稼ぎや切り返しをしたら良いのか、どんな文法・構文を使うと効果的かなど)
  • 中級以上の学習者が対象
  • レッスン用または自主学習用どちらにも使用可

ここで紹介した教材を使い、自主学習として取り組むこともできますが、スピーキングの練習は、相手がいるとより効果的です。スピーキング力を伸ばすためには独学のみでは限界があり、特に高スコアを目指す場合はたくさんの発話練習と相手からのフィードバックは欠かせません。講師または英語の話せる相手との練習の場をできるだけ持つようにしましょう。

  • スピーキング力を上げる学習法:全受験者に共通するアドバイス

上記のレベル別学習法に加え、スピーキング力向上のために日々の学習に取り入れられることを紹介したいと思います。自分のレベルに合わせて進められるスピーキング対策法ですので、ぜひ実践してみてください。

4. 発音訓練のためのシャドーイング練習

シャドーイングとは、音声教材のスピーチを聴きながら、それを追いかけるように自分でも発声してみるという練習法です。

自分に合った音声教材を使ってシャドーイングの練習を繰り返すことで、発音やスピーキングの効果的な訓練となります。特にそれに特化した教材を購入する必要はなく、この記事で紹介したテキストはほぼ全てオーディオ付き教材なので、それらを活用してシャドーイング練習をしてみても良いと思います。

シャドーイング練習の手順:

  • まずは何も見ずに音声を聴いて内容を理解する
  • 英文の意味やわからない単語を確認しておく(スクリプトがあればそれを参照)
  • 何度か聞き返し、英文を耳に慣らす
  • 音声の再生とともに、自分でもそれを追いかけて発声してみる

(最初はスクリプトを見ながらでもOK、何も見ずにシャドーイングできるまで続ける)

シャドーイングができたら、今度はオーバーラッピングと言って、何も見ないで音声サンプルと同時に同じスピードで発声する訓練も加えると良いでしょう。

ポイントは、自分のレベルに合った英文内容とスピードの音声教材を使用することです。手持ちの教材に付属するオーディオ教材を活用するのが一番効果的かと思います。それに加えて、以下のような無料のオンラインビデオ教材もおすすめです。

Ello Videos: http://www.elllo.org/english/site-map.htm

様々な国の英語話者が自国の文化や社会的なテーマについて話しており、非ネイティブ話者がメインの短いスピーチや会話が多数収録されています。話題の多様性と国際性、また英語のアクセントも様々で、バラエティに富んだシャドーイング教材として活用できます。多くの動画クリップにはスクリプトも付いており、ON/OFFの切り替えができます。

シャドーイング(に加えオーバーラッピング)は、発音やイントネーションの訓練となり、総合的なスピーキング力を上げる練習として効果的ですので、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。

4.1 時事問題に強くなる:インターネットニュース活用法

TEAPスピーキング試験では、様々な社会的テーマが挙げられ、それに対する自分の意見を表現するという、複合的な能力が求められます。

英語力ももちろん必要ですが、テーマとして出されたことに対して、全く知識が無かったり、自分の意見を持てないということでは、スピーチやディスカッションはできません。

日々、国内外のニュースや社会で起こっていることについて敏感になり、それに対する自分の意見を持つということは、スピーキング試験対策としても重要なことです。

日々のニュースはリアルタイムでインターネットで見られますので、日本国内のニュースを毎日確認することに加え、英語で記事を読む(聞く)ことも、ぜひ挑戦してみてください。

とはいえ、英字新聞や海外新聞社のニュースのウェブサイトなどは、ハードルが高すぎると感じるでしょう。

そこで、簡単な英語で時事問題を紹介するサイトを以下にご紹介します。

News in Levels: http://www.newsinlevels.com

このサイトは、世界各地で話題になったニュースを、英語のレベル別に配信する無料サービスです。初級者はLevel 1を選べば、簡単な単語と文法のみで英語ニュースが読めます。日本に関するニュースも時々配信されています。Chat Room(http://www.newsinlevels.com/chat/)で、読んだニュースについてコメントすることもできますので、ぜひ活用してみてください。

また、上記で紹介した「Ello Videos」は、様々な国際的・文化的な話題が豊富なので、このサイトも活用できます。特に、日本人が英語で話している動画がありますので、これらは日本のTEAP受験者にとっても参考になります。

以下の検索ぺージを使うと、話者の国籍別に動画を検索することができます。

http://www.wordheard.org/sort/

※「County」のところでプルダウンリストから「Japan」を選び「Search」ボタンを押すと、日本人のスピーカーの動画のみ抽出されます。日本人にとって身近な話題について、簡単な英語で話されていますので、参考にしてみてください。

自分の意見を持ち発信する力を付けるためには、日々の積み重ねが大事です。インターネットを活用することで手軽に情報を受信できますので、ぜひ通学などの隙間時間を使ってサイトをチェックしてみてください。

まとめ

今回はTEAPスピーキング攻略法として、出題内容や採点基準の解説から全体的な対策方法とレベル別学習法まで、筆者の知る限りの情報をお伝えしました。

スピーキングは、独学だけでは限界のある分野です。

しかしながら、TEAPのスピーキングでは出題パターンが決まっているため、しっかり練習と対策をすることで、十分スコアアップはのぞめるはずです。自主学習をベースに、可能であれば講師や他の英語話者のサポートを得て対策していくのが良いでしょう。ぜひ今回紹介した教材や勉強法を参考に、ご自分に合った対策を進めてください。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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