苦手なリスニングも攻略!〜TEAPリスニングの効率良い対策法〜

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2020年から新たに始まる「大学入学共通テスト」。英語は3年間の移行期間中は外部試験と併用し、その後2024年度からは外部試験のみに一本化されます。
そんな中、4技能型アカデミック英語能力判定試験として開発されたTEAP (ティープ) への注目が、これまで以上に集まっていると言って良いでしょう。

受験生の皆さんや保護者にとって、少しでも効果的な対策について知りたいというのが心情かと思います。
今回は、TEAPのリスニング・セクションについて解説するとともに、効果的にリスニング力を付けていく学習法について、詳しくご紹介します。
今すぐにできるTEAP対策を求めている方にも、将来受験するときの参考にしたいという方にも、どちらにも有益な情報をお伝えしたいと思います。

 1. リスニング・セクションの概要

 1-1. 試験内容の概要

全体/各パート 概 要
リスニング問題全体に共通すること 

(試験時間:約50分)

・マークシート(択一選択方式)・全部で50問(100点満点)

・問題の英文はCDで放送される

・ 大学などの高等教育機関を想定した、アカデミックな場面での会話や講義などを聴き、設問に答える

・ それぞれの設問(Question)は、CDで読み上げられるとともに、問題用紙にも記載あり

Part 1 A(計10問) ・ 短い会話(2人のやりとり)を聴き、それぞれの会話に対して1問ずつ設問に答える・ 計15センテンス程度のやりとり

・ 学生同士の会話や、教授・アカデミックアドバイザーとのやりとり等(例:授業や課題に関する会話、進路相談など)

Part 1 B(計10問) ・短い講義や説明、報道情報など1人の話者による英文を聴き、それぞれ1問ずつ設問に答える・概ね5センテンス程度(各センテンスは長め)の長さの英文

・教授や大学スタッフの発話、何らかの説明文など(例:

講義の中で教授が話す場面、留学プログラムの説明、ある特定の分野の学術的な説明など)

Part 1 C(計5問) ・  短い英文と図表とを組み合わせた問題・  各説明文に対し、1問ずつ設問に答える

・  2〜3センテンス程度で構成されるが、1センテンスが複雑な構文で長めになっている

・  調査結果などのデータに関し、正しく示しているグラフや表を選択する問題

Part 2 A(計9問) ・ 長い会話を聴き取り、それぞれの会話に対し3問ずつの設問に答える・ 全部で3パターンの会話が与えられる(3×3問=計9問)

・ それぞれの会話に対して、最初に場面設定(=Situation)の説明がある(CD放送+問題用紙にも記載)

・ Part 1 Aの短い会話と比べ3〜4倍程度の長さの会話文

・ 学生同士の会話、教授やアドバイザーとの相談・カウンセリング等(例:授業・課題の内容や履修科目・留学の相談等)

Part 2 B(計16問) ・ 講義や報道情報など、1人の話者による長文を聴き取り、それぞれ4問ずつの設問に答える・ 全部で4パターンの英文が与えられる(4×4問=計16問)

・ それぞれの会話に対して、最初に場面設定(=Situation)の説明がある(CD放送+問題用紙にも記載)

・ 数パラグラフ程度の英文で、長さはPart 1 B, Cの3〜4倍程度

・ 図表を含む場合もある

・ 教授によるレクチャー、何らかの調査結果等の発表やニュース報道など

以上がリスニング試験の概要です。
英文だけでなく、必ず図表を含む問題も出題されます。
また、設問の文章は問題用紙にも記載されていますので、視覚情報の読み取りや、素早く英文に目を通すスキルも要求されます。

 1-2. スコアと難易度

TEAPの試験結果通知の特徴として、「スコア」と「バンド」の両方で示されることです。英検のように合否の判定はありません。

スコア 4技能それぞれ100点満点で点数が示される。ただし、単純に配点×正解数でスコアがでるのではなく、実施された試験によって全体的な正解率などを考慮し統計的な手法で計算された点数が割り当てられる。
バンド 文科省も採用している国際的英語レベルの基準「CEFR=ヨーロッパ言語共通参照枠」のバンドが示される。CEFRの6段階(A1〜C2)のバンドのうち、TEAPで測定される範囲はA2〜B2の3段階。
セクション別のレベル判定とアドバイス リスニング・セクションでは、短文の聴解力(Comprehending short dialogues and monologues)と、長文の聴解力(Comprehending extended dialogues and monologues)のそれぞれに対し、Very good, Good, Fair, Weakの4段階でレベルが示され、日本語で一言ずつ今後の学習についてのアドバイスが記載される。さらに、「Can-do statements」として、この試験を通しどのような具体的なリスニング力を示すことができているか(どんな聴解力が備わっているか)も提示される。

※スコアシートの下方には、CSE2.0スコアというのが各セクションごとに示されます。これは他試験との比較に使う指標で、出願先の大学が求めているTEAPスコアとは異なりますので、ご注意ください。

上表で示す通り、TEAPの難易度レベルはCEFRA2B2の範囲です。英検で換算するとおおよそ準2級から準1級の間となります。

参考
・A1=初心者レベル、C1&C2=英検1級、TOEFL満点、IELTS7.0以上の高いレベル
・A2→英検で「準2級」程度
・B1→英検で「2級」程度
・B2→英検で「準1級」程度

つまりTEAPリスニングの難易度は、おおよそ英検準2級〜準1級程度となります。

ただし英検とは少々異なり、大学レベルのアカデミックな場面(学校生活、授業や課題をこなすための英語力)に特化した問題になっているので、必ずしも同等のリスニング力を測るものではありません。
英語圏の大学の慣習などに通じていないと理解しにくい会話内容などもありますので、そうした場面設定に対応できるアカデミック語彙や知識は、TEAPリスニング攻略の大きな鍵と言えるでしょう。
こうしたTEAPリスニング試験の特徴や攻略法については、次の項でご説明します。

 2. 出題例と分析

前項にてリスニング・セクションの概要と難易度についてご説明しましたが、ここでは具体的な試験内容と攻略のためのコツについて述べたいと思います。

2-1. 見本問題(公式ウェブサイトからの出題例)

具体的な出題内容・問題傾向の例については、TEAPの公式ウェブサイトからダウンロードできる見本問題があり、これにトライすることで実際の試験について良く把握できます。リスニングの音源も全てダウンロードして聴けますので、確認してみましょう。

◆リーディング・リスニング「公開見本問題」PDF:

http://media.eiken.or.jp/teap/reading/teap_sample_reading.pdf

◆リスニング問題音源(mp3)

Part 1 A(及び試験最初の説明): http://media.eiken.or.jp/teap/listening/part1a.mp3

Part 1 B: http://media.eiken.or.jp/teap/listening/part1b.mp3

Part 1 C: http://media.eiken.or.jp/teap/listening/part1c.mp3

Part 2 A: http://media.eiken.or.jp/teap/listening/part2a.mp3

Part 2 B: http://media.eiken.or.jp/teap/listening/part2b.mp3

2-2. TEAPリスニングの特徴と攻略のコツ

上記(2-1)でご紹介したリスニングの見本問題と音源は、確認されましたでしょうか?
一度問題に目を通し音声を聴いてみることで、実際の試験がイメージできたことと思います。TEAPリスニングの全体像や出題形式・傾向が把握できたところで、以下、筆者が分析したTEAPリスニングの特徴や攻略のコツをぜひご参照ください。

①アメリカ英語の発音を中心とした会話・講話
一般的に日本人の生徒にとっては馴染みのあるアクセントだと思われます。また、ネイティブの自然なスピードよりもゆっくり目に話されています。決して聞きなれないアクセント、早すぎるといったことはないはずですので、地道にリスニング教材をこなし、英語のリスニングに慣れていきましょう。
TEAP対策用のリスニング教材を使用するのが最も近道ですが、他試験と並行して対策したい場合は、TOEFLリスニング対策も活用できます。

②リスニング試験の開始時と、各パートの始めには説明文(英文)が流れる
問題形式の説明などが最初に英文で流れます。この部分は、事前にリスニング試験の構成を把握していれば聞く必要の無い部分です。従って、説明文が流れる時間を使って素早く問題に目を通しましょう。
全てに目を通す時間はありませんが、「何が質問されるのか」ということを事前に把握できていれば、リスニング問題でどこに注意して聴けば良いのかが分かります。また、選択肢(4択)の英文についても、キーワードを目で拾うだけでも事前の心構えができます。

③各設問および2の場面設定(Situation)は、CDで読み上げられるほか、予め問題用紙にも記載されている
上述の通り、事前に「何が質問されるのか」ということを把握することは、リスニング攻略の大事なポイントです。
この点、TEAPのリスニングはこうした情報を掴みやすい出題形式になっています。
パートとパートの合間の時間などを使って、できる限り質問内容に素早く目を通しましょう。視覚的に捉えられる情報をできるだけ素早く押さえた上で、リスニング問題の会話・講話に集中して聴ける状態を作ります。

④問題用紙にメモを書き込むべし
特にPart 2の長い英文のリスニングにおいては、メモを取ることは不可欠です。
TEAPの問題用紙には、Part 2の長文聴解部分には”memo”欄が設けられています。ただ、筆者個人的にはこのmemo欄は使わず、設問文のキーワードにアンダーラインを引いたり聴き取った情報を書き足したり、表やグラフに直接しるしを書き込んだりするのがお勧めです。
基本的に4択なので、問題を聴きながら既に外せる選択肢には、その場で×をつけてしまいましょう。

⑤英語圏の大学を想定した場面設定(特殊な語彙の知識も必要)
TEAPリスニング(特に2人の会話の出題)の特徴として、欧米の大学生活でありがちな場面設定があり、その中で多少特殊な語彙が出てきます。日本の一般的な高校生、とくに留学経験のない人にとっては馴染みのない語彙が使われることがあり、さらに会話の内容が大学特有である場合があります。

<単語例>

  • tutor:チューター(個人指導をしてくれる担当講師)
  • semester:(前期後期に分かれている)学期
  • assignment:レポートや個人研究などの課題
  • credit: 履修科目ごとに取得する単位

<会話内容例>

  • レポート課題の書き方、出典を明記することの必要性など
  • 交換留学の条件や申し込みについて
  • 単位取得に関する話題

TEAPに出やすいアカデミック単語については、TEAP対策に特化した参考書は効率よくまとまっていますので、活用しましょう。
また、欧米大学のキャンパスを想定した場面などは、留学希望者でなくとも、ある程度の欧米大学生活の知識があると良いでしょう。

知らないからと言って必ずしも正解できないわけではなく、文脈などから想像して正解に導くことも可能です。ただ、ある程度の知識があることで正解率は上がるはずです。

したがって、将来的に留学を考えている人はもちろん、留学の予定はなくても、欧米大学のキャンパス文化などを知る機会があれば、活用してみると良いでしょう。例えば、学校で留学経験者のセミナーや留学説明会などがあれば、参加してみてはいかがでしょうか。

以上、筆者独自のTEAPリスニング・セクション分析に基づいた “ちょっとしたコツ”をお教えしました。次の3と4の項では、具体的にリスニング力を身につけるための学習法や、おすすめの教材についてご案内します。

 3. レベル別リスニング学習法と教材

前述の通り、TEAP試験の難易度は英検でいうと準2級〜準1級程度。基本的には、高校で習う英語をしっかり押さえることで、かなりのレベルまで到達できることになります。
しかし、当然高校英語の前には中学で学ぶ基礎があります。ひとくちにTEAPリスニング対策と言っても、中学英語が危うい人と既に高校英語はほぼ完璧という人とでは、対策法は大きく異なります。この項では、現在の英語レベルを概ね以下の3つに分け、学習法や教材を紹介します。

  • 初心〜初級者:中学英語も要復習という人(目安:英検4〜3級、TEAPバンドA2にも満たない程度の英語力)
  • 初中級〜中級:中学レベル〜高校初年級程度(目安:英検準2級程度、TEAPバンドA2〜B1程度)
  • 中上級以上:高校レベルを習得できている人(目安:英検2級以上、TEAPバンドB1以上)

このレベル分けは絶対的なものではなく、また、互いのレベルが重なるグレーゾーンもあります。各々、英検レベルや高校での英語の成績などを参考に、自己判断してみてください。

3-1. 初心〜初級者向け(目安:英検4〜3級、TEAPバンドA2にも満たない程度の英語力)

英語初心者の人がTEAPリスニング問題にトライすると、「音声のスピードについて行けず、内容を把握できないまま音声が流れて行ってしまった」という感想を持つと思います。特にPart 2の長文になると、内容を殆ど拾えず終わってしまうことでしょう。

そもそも、読まれている内容に関して語彙の意味が分からないことで、耳から入った音声が意味を成さないような状態になるのです。いくらたくさん聴いて耳を鳴らしたとしても、聴き取った音声の意味が分からなければ正解にはつながりません。
また、会話の意味を正しく理解するためには、基本的な語彙はもちろん、英文を構成するしくみ、つまり文法も理解しておく必要があります。

特に初心者は、TEAP問題に取り組む前に、まずは中学英語の学び直し・確認から始め、英語の基礎力を上げることに注力しましょう。
英語の学び直しについては、IELTS対策の記事「英語初心者でも大丈夫!IELTS4.5〜5.0を確実に達成できる勉強法」の中で扱っています。

中学英語の学び直しについては、『2、学習のステップ1:基礎力を付けることに徹する(http://sakusaku-study.com/ielts4.5-5.0#i-2)』で詳しく説明していますので、ぜひこのページをご参照ください。

英語の学び直しに加え、リスニング力を養う教材(初級者向け)がありますので、ぜひ並行して取り組んでみて下さい。

Basic Tactics for Listening:3rd edition (Jack C. Richards &Grant Trew著、オックスフォード大学出版;2011年)

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この教材の特徴や使い方

  • 短い会話を中心に、初級者向けのリスニング問題を収録
  • 全24ユニットで、4つのユニット(テーマ別)が終了するごとに確認テストが提供されている
  • テスト・スキルを身に付けられるよう工夫された構成
  • ディクテーション(聴いた内容を書き留める練習)問題も豊富
  • グループレッスン、自主学習用どちらにも使用可

(注:英国オックスフォード大学出版ですが、この教材はアメリカ英語を基本としています。)

※こちらのオフィシャルサイトから音声をダウンロードできます。

https://elt.oup.com/student/tacticsforlistening3e/level_0?cc=jp&selLanguage=ja

3-2. 初中級〜中級者向け(目安:英検準2級程度、TEAPバンドA2〜B1程度)

総合的なリスニング力を付けるための教材として、以下のテキストは非常におすすめです。

Developing Tactics for Listening: 3rd edition (Jack C. Richards &Grant Trew著、オックスフォード大学出版; 2012年)

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この教材の特徴や使い方

  • 日常的・社会的なテーマの様々なリスニング問題を収録
  • 全24ユニットで、4つのユニット(テーマ別)が終了するごとに確認テストが提供されている
  • テスト・スキルを身に付けられるよう工夫された構成
  • ディクテーション(聴いた内容を書き留める練習)問題も豊富
  • グループレッスン、自主学習用どちらにも使用可

(注:英国オックスフォード大学出版ですが、この教材はアメリカ英語を基本としています。)

※こちらのオフィシャルサイトから音声ファイルがダウンロードできます。

https://elt.oup.com/student/tacticsforlistening3e/level_1?cc=jp&selLanguage=ja

総合的なリスニング力を身に付ける学習をしながら、TEAPに特化した問題集にも取り組みましょう。TEAPの出題に沿った練習問題をたくさん解くことは、リスニングスコアの向上に直結します。


▼TEAPリスニングの出題に沿った演習ができる教材:

TEAP技能別問題集リーディング/リスニング(旺文社編;2016年)

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この教材の特徴や使い方

  • 苦手なパートを集中的に補強していくことができる、技能別問題集
  • 練習問題と模擬問題とで構成され、取り組みながらTEAPのリスニング問題に慣れ、身体で解き方が分かってくる
  • リスニング問題はすべてCDに収録されており、問題に取り組んだ後に繰り返し聴いて復習・耳慣らしができる

上記のような教材を活用しながら、並行して日常的にリスニング力を上げるための学習を続けていきましょう。日々取り組める学習方法については、「4. リスニング力を上げる学習法: 全受験者に共通するアドバイス」をご参照ください。

3-3. 中上級以上(目安:英検2級以上、TEAPバンドB1以上)

既に高校レベルの英語をしっかり押さえられている方は、TEAPでもより高いスコアを目指していることと思います。前述の通り、TEAPリスニングの出題においては、一般的な高校英語では出てこないアカデミックな単語や、欧米大学の慣習なども背景知識として必要です。知らない単語でも文脈などから推測して回答できることが多いのですが、やはり頻出のアカデミック単語は知っておくと有利です。

▼より高スコアを目指すために〜TEAPリスニングで出やすい単語を確実に押さえる教材:

TEAP Vocabulary Building − 語彙力増強問題集(山口 茂彦(著)、ステップ出版; 2017年)

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この教材の特徴や使い方

  • TEAPリーディングとリスニングで頻出するアカデミック語彙を収録
  • 一般の大学入試単語集では扱われない、TEAPに特化した単語を学べる
  • 確実に使いこなせなくとも「知っていると便利」、つまりTEAP試験に有利な単語や新語も収録
  • 見出し単語に対し、それぞれ解説や派生語の説明も付属

上記のような教材でTEAPに即した語彙力を強化しつつ、TEAP問題集に取り組みましょう。

▼TEAP対策専門の問題集:

TEAP技能別問題集リーディング/リスニング(旺文社(編);2016年)

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この教材の特徴や使い方

  • 苦手なパートを集中的に補強していくことができる、技能別問題集
  • 練習問題と模擬問題とで構成され、取り組みながらTEAPのリスニング問題に慣れ、身体で解き方が分かってくる
  • リスニング問題はすべてCDに収録されており、問題に取り組んだ後に繰り返し聴いて復習・耳慣らしができる

TEAP攻略問題集 (大学入試シリーズ)教学社;2015年
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この教材の特徴や使い方

  • 本番に近い形でリーディングとリスニングの演習にチャレンジできる
  • TEAP試験2回分が収録され、模擬試験として直前対策に使える
  • 「TEAP頻出語句リスト」も付属

中上級以上のレベルのある方なら、TEAPリスニングの練習問題に取り組みながら、さらに次項「4. リスニング対策法:全受験者に共通するアドバイス」に取り上げるようなコツや練習法を取り入れることで、十分高いスコアを目指すことができると思います。特に次項で挙げるノートテイキング・スキルに関しては、TEAPリスニングで高得点を取るために大いに役立つテクニックです。ぜひ参照の上、実践してみてください。

 4. リスニング対策法:全受験者に共通するアドバイス

上記のレベル別学習法に加え、リスニング試験スコアアップのために役立つ学習法をご案内します。日々の学習に取り入れられること、また、リスニング問題を解く際に意識していただきたいことなどを挙げたいと思います。

リスニング力を上げるために日々取り組める訓練

ここでは、リスニング試験で得点できるようになるための訓練法をご紹介します。よく「リスニング力を上げるためには、とにかくたくさん聞こう」というアドバイスを見聞きしますが、これには一理はあるものの、試験対策としては十分ではありません。

特に、聞き流すだけで英語力向上を目指すというのは、具体的なゴール(スケジュールやスコアなどの目標)が無い人なら良いですが、限られた時間でスコア対策をする人には不十分です。
たくさん聞くのは良いですが、加えて具体的なスキルを身につける対策をしましょう。先にご紹介したレベル別学習法に加え、自分自身のレベルにあったやり方でぜひ実践してみてください。

ノートテイキング・スキル

つまり、メモを取ることです。効果的なノートテイキングはリスニング試験で成功するための重要なテクニックです。
設問を読み込む際に素早くキーワードにアンダーラインを引いたり、聴きながら大事な数字や情報をメモしていくスキルなどがこれに当たります。こうしたノートテイキングのスキルはリスニング試験対策としては非常に重要ですが、多くの場合この練習に十分時間が割かれていなかったり、重要性が理解されていなかったりします。

ノートテイキングの練習法(例)

  • 短めの文章に素早く目を通し、キーワードに下線を引く練習(単語を丸で囲んでも可)
  • 英文を聴いて、キーワードを書き留める練習(特に数字の情報や固有名詞などに注意)
  • 英文を聴きながらスクリプトを目で追い、キーワード(スクリプト上)に下線を引く練習
  • ディクテーション(聴いて書く・穴埋めする)問題などを活用して、聴いた情報を書き取る練習
  • 単語ではなく記号を使ってメモを取る練習(例:Yes/Noではなく◯×、順序を示す際に1,2..と数字を使ったり、→で示すなど)

なお、リスニング力とともに具体的なノートテイキングのスキルを磨くことのできる教材がありますので、以下にご紹介します。

Listening and Notetaking Skills 4th edition: Level 1〜3(Patricia A. Dunkel & Phyllis L. Lim著、センゲージラーニング社; 2013年)
※Level 1:中級、Level2:中上級、Level3:上級

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ノートテイキング・スキルに特化した上記教材は、中級以上の学習者を対象としています。
初級レベルの方は、英語力の底上げをしつつ、まずは自分にあったレベルの教材を活用して上記「ノートテイキングの練習法(例)」を実践してみてください。

シャドーイング

聴いて理解するためには、文字と音声情報がしっかりリンクできていることが必要です。意外かもしれませんが、リスニング力を上げるためには発音・発声練習をすることが効果的だと言われています。
そこで、スピーキング対策として効果が高いシャドーイングの練習は、リスニング力を上げる訓練としてもおすすめです。

シャドーイングとは、英文の音声を聴きながら自分も少し遅れて同じ文章を発声する練習です。

シャドーイング練習の手順】
・まずは何も見ずに音声を聴いて内容を理解する
・英文の意味やわからない単語を確認しておく(スクリプトがあればそれを参照)
・何度か聞き返し、英文を耳に慣らす
・音声の再生とともに、自分でもそれを追いかけて発声してみる¥
(最初はスクリプトを見ながらでもOK。何も見ずにシャドーイングできるまで続ける)

シャドーイングができたら、今度はオーバーラッピングと言って、何も見ないで音声サンプルと同時に同じスピードで発声する訓練も加えると良いでしょう。
ポイントは、自分のレベルに合った英文内容とスピードの音声教材を使用することです。自身のレベルに適したリスニング教材を購入し、付属するオーディオ教材を活用するのが一番効果的かと思います。

日々のシャドーイング(に加えてオーバーラッピング)練習は、必ずやスピーキングとリスニング力両方の向上につながりますよ。

 5. まとめ

今回はTEAPリスニング対策について、試験内容の概要やポイントをお知らせした上で、現在の英語レベル別の対策法から、TEAP対策に限らずリスニング力を上げるための教材や日々の学習法などについて、ご案内しました。

リスニング試験は単に耳を慣らせば良いということではなく、具体的なスキルやその試験に特化したテクニックが結果につながります。ぜひ、具体的なスキルを習得し、さらにTEAPに特化した対策を行い、高得点を目指して行ってください。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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