古文が読めないと悩んでいる方へ!原因を知り古文を読めるようになろう

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国語の中でも古文は苦手になりやすい分野で、古文は「何を言っているのか全くわからない」と思う人も多いです。

ここでは読めなくなる原因別に、「単語が分からない」「話の流れや文の意味が分からない」「助動詞が分からない」の3つに分けて、どうしたら古文が読めるようになるかを説明していきます。この原因に当てはまるところを読めば、これまで古文が読めなかったという人も、古文を読んでいく手掛かりかつかめるはずです。頑張っていきましょう。

◆古文で使われている単語の意味がわからなかったり、多義語を誤った意味で解釈してわけがわからなくなったりする人は1を読んでください。

◆古文単語はある程度わかるけれども、結局文章が何を言っているのか、物語がどう進んでいるのかわからないという人は、2を読んでください。

◆「文章の大まかな流れはわかるけれども助動詞がわからないので訳ができない」「助動詞の識別ができないので文章の意味が取れない」といった方は3を読んでください。

◆「何がわからないかも分からない、全く読めない」という人は1、2、3すべて読んでください。

1「単語が分からない」という人

単語がわからないという人は、まだ単語の暗記の途中か、全くやっていないかのどちらかかと思いますが、まず気をつけていただきたいのは、「語呂合わせで覚えない」ことです。

1−2で詳しく述べますが、語呂合わせだと語句そのものの意味が覚えられないので、本番の試験で単語帳に書いてある意味と少しでもずれた訳を聞かれたら答えられなくなってしまいます。語呂合わせは付け焼き刃に過ぎない上に、応用が利かないのでやめたほうが良いです。単語の成り立ちや意味の変遷などが普通の単語帳には書いてありますので、そちらを使いましょう。

1-1単語は覚えるしかない

まず単語の意味を覚えていない場合ですが、これは覚えるしかありません。確かに少しは現代語との類推が効きますが、それだけで全て読んで問題を解くことはできません。「覚えなくてもどうにかならないかな?」と思っている人は腹を括って覚えるようにしましょう。

1-2多義語は「根本的な意味」を押さえる

それなりに単語は覚えているけれども、多義語の意味が覚えられなかったり、適切な訳語を当てられない人は、語の意味を全て覚えようとせず、語の根本的な意味を押さえて、あとは文脈を利用して訳していきましょう。「根本的な意味」とは、単語帳に書いてある語源や元々の意味、漢字などのことです。

例えば、「あし」という単語の場合、意味としては①悪い②荒れ模様だ など、辞書や単語帳には幾つも意味がありますが、根本的な意味は「あし」を漢字にしたら分かる通り「悪い」ということです。そう考えれば、「風雲のけしきはなはだあし」の場合、風の様子がはなはだ「悪い」のですから、「天気が荒れている」という意味になり、「下衆女のなりあしき」であれば、身分の低い女の身なりがが「悪い」のですから、「みすぼらしい、卑しい」という意味になります。

このようにしていけば、幾つも意味を覚えずにすむ上に、単語帳に載っていない意味を聞かれても臨機応変に対応できます。

1-3初めは単語帳よりも出てきたものを覚える

単語をあまり覚えていない時は、単語帳をやるよりもまずは教科書や参考書で出てきた単語を辞書で引いて覚えていくのがよいです。

単語帳は例文が短文なので文脈がない上に、1つの例文に見出し語以外にも重要単語が混ざっていることもあります。そのためある程度は単語や助詞などを分かっていないと結局例文の意味が分からずに嫌になってしまい、身につきません。

しかし、教科書や参考書で一度読んだ文章なら、解説を見聞きしているわけですから話の流れは掴めているはずです。特に教科書の文章は比較的やさしいので、取り組みやすいです。あとは頭から読んでいって、わからない単語は辞書で調べて覚えるというのを最後までやっていけば、文章そのものが例文になり、文脈の中ですんなりと覚えられます。これを2、3の文章でやってから単語帳に進むようにしましょう。

2「話の流れや文の意味が分からない」という人

単語を覚えているのに話の流れや文の意味が分からないという人は、古文の世界観に慣れていないのか、主語などが省略されているところが分からなくなって全体も分からなくなるというケースが多いです。ここではその対策方法を説明していきます。

2-1古文を解いている感覚を忘れる

当たり前のことですが、古文であっても論理展開や物語の進み方は現代文とそれほど変わりません。

古文も夫がなかなか帰ってこない妻の気持ちを描いたものや、弓を打つ時は後がないという気持ちで打てという教訓めいた話など、現代人も理解できて考えさせられるような話が多いです。

そのため、「古文だから……」と思いながら問題を解いていると文脈を考えなくなり、逐語訳しかしないまま最後までいってしまって話が何もわからないということになってしまいがちです。古文を特別なものだと思わずに、現代文と同じように、話の流れを意識しつつ、わからなくなったら戻ったり、指示語が何か考えたりなど、文章読解の基本を忘れないようにしましょう。

2-2助詞、敬語や古文常識に目をつける

話がわからなくなる要因の1つとして主語などの省略されているところがなんだかわからずに話がわからなくなるということがあります。そういう時は助詞や敬語といった文法と古文常識に注目するとわかるという時が頻繁にあります。

助詞でしたら、「を」「に」「ば」「ども」(鬼ババ共)で文が切れる時は主語が変わりやすいです。逆に「て」「で」の時には主語は変わらないことが多いです。敬語も、例えば「奏す」と来たら申し上げている相手が帝だということがわかります。このように、使われている語句に目をつければ主語の変わり目やその場面の状況が読めます。

また、古文常識も重要です。例えば、直衣(のうし)、狩衣(かりぎぬ)、指貫(さしぬき)は全て服の名前で、男性の普段着です。そのため、これらを着た人物が現れたら必ず男性だということがわかります。また、歌合などの風習も覚えておくと、その場面の文章に当たった時に役立ちます。

古文翔式がわかる参考書は、『マドンナ古文217 パワーアップ版』が良いです。平安時代の生活や習俗がわかりやすく紹介されていて、カラーの上に挿絵もあって、古文に慣れていない人も楽しく読みきれます。

■マドンナ古文217 パワーアップ版

2-3難解な箇所が出てきたら前後の文章から推測する

難しい文や訳しにくい文が出てくると、その文ばかりを何度も読み直してりする人もいますが、そういったときは視野を広くして、周りの箇所を見るようにしましょう。

文法や古文常識に頼ってもわからない時は、分かるところまで戻ってみたり、逆に先に進んで分かるところを見つけたりして、そこから辿ってわからない箇所を吟味するのが良いです。「ここがこうだから次はこうで……」といったように、パズルのようにたどっていきます。

本番の入試でも、その文章の中で一番難しいところなど、難解なところが出題されます。そういう時に難解な箇所だけをじっくり見て、なんとか読解しようとしても限界があります(出題者もその箇所だけで解けるものだとは思っていないはずです)。周りをヒントにして、話の流れなどから類推して答えまで持っていくことが大切です。

3「助動詞がわからない」という人

助動詞が分からないという人は、覚えていないか、とりあえず丸暗記をしているけれども 使い方がわからないかのどちらかです。

いずれにしろ、一番やってはいけないのは丸暗記です。単語であれば丸暗記でもある程度文章が読めるようになりますが、助動詞の場合識別や、複数の意味の中から場合場合にあった意味を選ばなくてはならないなど、暗記の先にやらなければならないことが多いです。「とりあえず丸暗記してから付け足していく」のではなく、「識別や意味選びなどを視野に入れて暗記の仕方を工夫する」のが効率的で実践的です。

3-1個々の助動詞については覚えるしかない

助動詞の意味や、接続、活用に関しては古文単語同様覚える他ありません。「覚えなくてもすむかな」と思っている人は諦めて暗記するようにしてください。

古文が苦手な人が知っておきたい助動詞の覚え方について」の記事で助動詞の覚え方を詳しく書いているので、そちらを参照ください。

3-2決まっているパターンを覚える

助動詞によっては、使われている状況などに合わせて、なりやすい意味が決まっているものがあります。

例えば「べし」ですが、これは主語が一人称の時は「意志」(例:我行くべし。 訳:私が行くつもりだ。)、二人称の時は「当然・義務」 (例:君行くべし。 訳:君は行かなければならない。)、三人称の時は「推量」(例:親をさなくなりぬべし。 訳:親は幼くなってしまったようだ。)の意味になることが多いです。

このように、助動詞ごとの傾向を見ていくことで判別がつきやすくなります。ただし、100パーセントこうなるわけではないので、最後に文脈に合うかどうかを確認してください。

3-3助動詞の意味の識別は品詞分解→文法→文脈の順で決めていく

助動詞の意味は一通りおぼえているけれども、文章の中で実際に出てくると意味を絞りきれない、例えば、「む」が「推量」か「意思」のどちらか分からないなどという場合、まずは文法から入っていき、それでも判断できない場合に文脈から判断することを意識しましょう。

たとえば、「に」の場合、「船こぞりて泣きけり。」という文章の「に」の意味を考えてみましょう。まずは品詞分解して

「船 こぞりて 泣き  けり。」となります。品詞分解をすると「泣き」以降がどこで切れているのかがわかり、考えやすくなります。また、訳すことを考えると一つ一つの単語の意味を訳に反映させていけば、副詞などを見落として訳し忘れるということを防げます。品詞分解は必ずやるようにしましょう。

次に文法を見ていくと、この場合「に」の次に来ているのは「けり」なので、「過去」か「詠嘆」ですが、係り結びの助詞などもなく、普通の文章ですので「詠嘆」ではなく「過去」の意味でしょう。次に「けり」の接続を考えると、連用形接続なので、「に」は何かの連用形です。また、「に」の前にある動詞は「泣き」なので、連用形です。すると、連用形接続の助動詞で連用形が「に」になるものが「に」の正体だと分かるので、助動詞「ぬ」であると分かります。そのあと「ぬ」の意味である「完了」「強意」「並列」のどれであるかを考えれば、文章の流れからして「完了」と取るのがよいと分かります。(訳:船に乗っている人々は皆泣いてしまった

このように、まずは文法的に、そのあと文脈から判断という流れで識別していけば、難しい文章も読みとけます。

4まとめ

ここでは古文が読めなくなる原因ごとに分けて、それぞれの解決策を解説していきました。

古文が得意になる糸口が見えてきたことだと思います。この記事を読んだだけに終わらず、実際の古文に向き合ってぜひ実践していってください。皆さんが古文が読めるようになるのを待っています!

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