指導経験豊富な講師が語る IELTS5.5〜6.0を達成して留学を実現させる勉強法  

baa2aef24006ee3753cca175c00a3fc1_s

海外大学学部課程への編入や短期留学・交換留学などを目指す方は、一般的に英語力の入学基準としてIELTS6.0が求められます。

また、オーストラリアの専門学校(TAFE)は、職業教育の質が高く日本人にも人気の留学先ですが、このTAFEへの入学は5.5が求められることが多いでしょう。

日本ではIELTSの認知度が低く、TOEICなどと比べると圧倒的に情報量が少ないため、対策に困っている人も多いのではないでしょうか。そこで、IELTS対策指導経験豊富な講師より、5.5〜6.0を目指す方向けの対策法をお教えします。なお、現段階でまだまだ英語の基礎力が足らないという方は、まずは英語初心者でも大丈夫!IELTS4.5〜5.0を絶対に達成できる勉強法を参考にしてください。

1、まず最初に:レベルの把握

ここでいうレベルの把握とは、「自分自身の現在のレベルを把握すること」、「目標スコアのレベル(=難易度)はどのくらいなのか把握すること」両方の意味があります。この2つを知ることで、目標スコアに対してどのくらい自分の英語力が足りていないのかということを知ることができます。

5〜6.0の難易度とは?

一般には「英検準1級=IELTS5.5〜6.5」と言われています。

ちなみに、目安として

  • 英検2級 → 高校英語修了レベル
  • 英検3級 → 中学英語修了レベル

となっています。従って、高校英語を網羅しただけでは、5.5〜6.0の壁を攻略するには足らないということになります。

他の試験との比較を表にまとめてみました。

英語2

出典:各種英語試験対照表(文部科学省:2015年9月版)より作表

上表で見ると、IELTS5.5〜6.0は大体TOEICで概ね800程度です。大学4年生のTOEICスコアの平均が520点程度と言われていますので、800点相当の英語力は、多くの人にとってかなり高い壁だと思います。

ましてや一般のTOEIC試験と違い、スピーキングやアカデミック・ライティングもIELTS試験には含まれます。試験の内容も大きく異なるので、一概に比較もできません。実際にTOEICで高得点を取っている人でも、IELTSを受けてみたら想定以上に低いスコアが出たということはよくあります。それなりの学習戦略と十分な時間を確保しないとIELTS5.5〜6.0の攻略は難しいのです。

自分自身の現在のレベルを把握する

どのスコアを目指す場合も、学習戦略の一番始めは、自分自身のレベルを知ることからです。

英語のスコアを持っている方はそれを参考に、ご自分の現在の英語力がIELTSでいうとどのくらいなのか予測してみましょう。下表a〜fのどれに当てはまるか、自己診断してみてください。

取得済みスコアなど(目安) IELTS想定レベル
a 英検準1級取得済み 5.5以上
b TOEIC800点以上、且つスピーキングとライティングにもそれなりに自信あり 5.5以上
c 英検2級取得済み 4.0〜5.0
d TOEIC600〜700点台 4.0以上
e 英検準2級または3級取得済み 3.0〜3.5
f スコア無し英語力には自信がない(中学英語もあやしい) 3.0未満

なお、この表はあくまで筆者がこれまでの経験やスコア対照表などをもとに独自に目安を示しているものです。今後の学習戦略の参考とするためのものであり、正確で確実なものではありません。

また、この表のどれにも当てはまらない人もいると思います。その場合は、インターネット上で無料のIELTS練習問題(スコア換算システム付き)がありますので、まずトライしてみてください

◆リスニング練習問題:
http://www.examenglish.com/IELTS/IELTS_listening_part1.htm
Part1〜4をやってみてください(合計40問。時間の目安:30分)

◆リーディング練習問題:
http://www.examenglish.com/IELTS/IELTS_academic_reading1.htm
Academic reading test6,7,8をやってみてください(合計40問。時間の目安60分)

◆以下のページより、練習問題の結果を入力して自分のバンドスコアの目安を知ることができます。(リーディングとリスニングのみ):
http://www.examenglish.com/IELTS/IELTS_Band_Score_Calculator.html

◆リーディングとリスニングの平均が5.5以上→aかb、0〜5.0→cかd、3.0〜3.5→e、3.0未満→f、と考えてください。

後にご案内する「段階別学習法」【1】〜【3】において:

  • a,b→【3】試験目前対策
  • c,d→ 【2】高校英語のおさらいからIELTS対策へ
  • e,f→【1】 まずは基礎固めから(5〜5.0を目標とする)

を参照してください。

2、段階別学習法【1】:まずは基礎固めから

IELTS5.5〜6.0レベルは、海外の高等教育機関において英語で授業や課題をこなせるだけの英語力です。従ってあなたがもし、まだ英語の基礎レベルをようやく攻略できたという段階、もしくは基礎的な中学英語でもつまずいているようであれば、5.5以上のレベルまではかなりの隔たりがあります。

理論上の数字ですが、学習時間の目安として、IELTS overallで0.5上げるために、200時間の学習時間が必要と言われています。従って、英検3級程度(IELTS3.0程度)の英語力を持っている人が5.5を達成するまでには、1,000時間もの学習時間を要するのです。

初心者〜初級者においては、まずは4.5レベルを目指し基礎を固めることから始めてください。具体的な対策方法については、英語初心者でも大丈夫! IELTS4.5〜5.0を絶対に達成できる勉強法をご参照ください。

3、段階別学習法【2】:高校英語のおさらいからIELTS対策へ

ここでは、既に英語の基礎力は備え、英検2級程度の英語力をお持ちの方を対象にした対策法をご案内します。

先に述べたように、IELTS5.5〜6.0レベルは高校英語の知識だけでは攻略できません。ただ、高校英語の知識を応用することで、IELTS対策に繋がるアカデミック英語力の土台を築くことができます。以下の3点をポイントとして、アカデミック英語を学ぶための基礎力を固めましょう。

Ⅰ.高校英語のおさらいを短期間で

高校英語では、複雑な文法を使った構文を読み・書きしたり、長文読解も学術的な記事が入ってきます。高校で学ぶ英文法と語彙(3,000語程度)は、IELTSなどの長文読解問題を読み解くための基礎力となり、アカデミック・ライティングをこなすための土台ともなります。

したがって、まずはIELTS対策に入る前に、短期間で高校英語のおさらいと理解度の確認をすることをお勧めします。以下にご紹介するような学び直し教材が活用できます。


「10日間で」というタイトルが付いているように、短期間で効率良く高校英語がおさらいできるように構成されています。日数にこだわる必要はありませんが、できるだけ早く高校英語のおさらいを終え、IELTSに特化した対策に取り掛かりましょう。もしくは、IELTSの問題集に取り組みながら並行して高校英語の復習をしても構いません

Ⅱ.アカデミック・ヴォキャブラリーを習得する

5.5以上を目指す場合は、高校レベルで学ぶ語彙に加えてアカデミック・ヴォキャブラリーの語彙力を付けることは必須です。IELTSに特化したヴォキャブラリーの教材を以下にご紹介します。

なお、語彙力を上げるためには、英英辞書の活用がお勧めです。といっても、一般的な英語の辞典を使用することはお勧めしません。英英辞書にはノン・ネイティブの学習者用に作られたものがあり、Learner’s dictionaryと呼ばれています。必ず、Learner’s dictionaryの中から選んで使いましょう。最近ではオンラインで無料提供されているものもありますので、急いで購入する必要はありません。IELTSなのでイギリスの出版社のものが良いでしょう。

以下、ご参考になさってください。

◆Oxford Learner’s Dictionary:
http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/
個人的にはCOBUILDがお勧めです。他の辞書とは全く異なる発想で語彙の解説がしてあります。

◆Collins出版COBUILD Learner’s Dictionaryが使えるサイト:
http://dictionary.reverso.net/english-cobuild

試しにいくつか同じ単語を両方の辞書で調べてみて、自分に分かりやすい解説のほうを選んで使うと良いでしょう。

先に紹介したような高校英語の復習本で出てくる単語をピックアップし、日本語訳だけでなく英語での説明も確認していきましょう。一番お勧めの方法は、自分で単語ノートを作り英語での解説、品詞、例文を書き込んでいくことです。

Ⅲ.IELTS過去問集・模擬試験などに取り組む

まずは日本語で解説がされているIELTS参考書を手に取ってみてください。
「ブリティッシュ・カウンシル公認問題集」は日本語で解説がついており参考書となるだけでなく、問題集としても取り組めます。初めてIELTSの試験勉強をする方にとっても比較的取っ付きやすく、効率良くIELTS試験の概要や注意点が把握できます。

IELTS試験の概要や注意点が把握できたら、実際に問題集に取り組みましょう。上記ブリティッシュ・カウンシル公認問題集のほかに、ケンブリッジ大学から出されている公式の過去問題集はぜひ購入して取り組んでいただきたいです。

(2016年7月時点での最新号=11)

◆この教材の使い方

1冊に4回分の試験問題が収録されているので、1回分2時間45分×4=11時間で1冊が終了することになりますが、まず最初は時間にとらわれ過ぎずにじっくり取り組んでみるのが良いと思います。また、一番大事なのは答え合わせと間違えたところの見直しですから、まずは1冊、丁寧に取り組んでみてください。1、2回分は時間にとらわれずじっくり解いてみて、次の3、4回目の過去問は、模試として時間を測って取り組むと良いでしょう

1冊終了したら、号数を一つさかのぼり更にもう1冊挑戦してみましょう。実際に受験するまでに、できるだけ多くの過去問・問題集を解いて復習をしましょう

◆取り組む際の注意点

各自、過去問題や模擬試験問題に取り組む際には、「正確に時間を計って取り組むこと」「自宅ではなく場所を変えて、試験の雰囲気を感じられるところで受ける」ことをお勧めします。

場所を変えるというのは、例えば図書館の個人自習スペースなどを活用するなどです。また、実際の試験が、スピーキングを除いても2時間30分(L=30分、R=60分、W=60分)かかるので、各セクションを別々の日に分けてやるのではなく、同じ日に2時間半続けて時間を確保できるようにしましょう。こうすることで、体で問題に取り組むための時間配分などを覚えていくことができます。つまり、試験におけるTime Managementのスキルが備わってくるのです。なお、IELTSは手書きで、鉛筆使用となっていますので、その点も普段から練習して慣れておいてください。

◆より学習効果を上げるために

これらの独学に加え、直前対策としてスピーキングとライティングの指導を受けると効果的です。

確かに、独学でも全体的な英語力がアップするので、スピーキングとライティングの能力も向上することは間違いないと思います。ただ、やはりこの分野は自己採点ができず独学には限界があることも確かです。5.5以上を狙っていくなら、直前対策だけでも講師のもとでレッスンを受けると良いでしょう。

4、段階別学習法【3】:試験目前対策

既に英検準1級を取得している方など目標スコアに近い英語力を持っている方には、まずは受験してみることをお勧めします

IELTSのホームページから受験要項を確認しテストを予約しましょう。試験は東京会場では毎月、大阪でもほぼ毎月開催されますが、その他の地方都市では年間2〜4回のみの開催なので、受験日に気をつけましょう。

また、東京は試験日が1日の場合(1Day)と、スピーキングだけ別の日程で行う場合(2Day)とがあります。遠方から通うなど日程的な制約から1日で受験したい人は1Dayを、日程的に可能な場合は2Dayを選ぶと良いと思います。2Dayを選択すれば、3セクションを終えて疲れた後にスピーキングテストを受ける必要が無く、後日、スピーキングのみの直前対策を行った上で、多少余裕を持ってテストに臨めます。

受験へ向けての直前対策は、以下の3つのポイントを参考に行ってください。

Ⅰ.日本語で解説してある参考書・問題集を使う

まず最初に手にするIELTS対策本としては、日本語で解説がされているものがお勧めです。
「ブリティッシュカウンシル公認問題集」は日本語で解説がついており参考書となるだけでなく、問題集としても取り組めます。初めてIELTSの試験勉強をする方にとっても比較的取っ付きやすく、効率良くIELTS試験の概要や注意点が把握できます。

Ⅱ.自分で模擬試験の環境を作り取り組んでみる

日本語の解説でIELTSの概要や問題形式が把握できたら、今度は模試に挑戦してみましょう。実際に受験する前に、必ず1、2回は模試をやってみましょう。前出のブリティッシュ・カウンシル公認問題集や、ケンブリッジ大学から出されている公式の過去問題集を活用します。

(2016年7月時点での最新号=11)

各自、過去問題や模擬試験問題に取り組む際には、「正確に時間を計って取り組むこと」「自宅ではなく場所を変えて、試験の雰囲気を感じられるところで受ける」ことをお勧めします。

場所を変えるというのは、例えば図書館の個人自習スペースなどを活用するなどです。また、実際の試験が、スピーキングを除いても2時間30分(L=30分、R=60分、W=60分)かかるので、各セクションを別々の日に分けてやるのではなく、同じ日に2時間半続けて時間を確保できるようにしましょう。こうすることで、体で問題に取り組むための時間配分などを覚えていくことができます。つまり、試験におけるTime Managementのスキルが備わってくるのです。なお、IELTSは手書きで、鉛筆使用となっていますので、その点も普段から練習して慣れておいてください。

Ⅲ.スピーキングとライティングの直前対策は講師の指導が効果的

スピーキングとライティングについては、模試をやっても自己採点が難しく、独学では限界を感じるかもしれません。

スピーキングとライティングのテスト対策は、短期間の直前対策だけでも講師のもとで指導を受けると良いと思います。特にスピーキングはたとえ1、2回のレッスンでも、直前対策の効果が期待されます。講師を選ぶ際は、ネイティブ、日本人問わずIELTS対策のできる人が望ましいですが、そうでなくてもきちんと要望に応えてくれる講師であれば問題ありません。全て自分でやろうとして遠回りしてしまうよりは、効率良く対策できる道を選びましょう。

まとめ

以上、今回はIELTS5.5〜6.0を目指す際の対策法についてご案内しました。

ご自身が試験直前対策をすべき段階なのか、それともある程度時間をかけて高校英語のおさらいから始めるべきなのか、もしくは目標スコアの設定から見直してまずは基礎固めをすべき段階にいるのか、それぞれの現在の状況によって対策方法を選び、今回ご紹介した教材等を活用してみてください。

著者-writer-

IELTS担当講師

究進塾の英語講師。 IELTS対策、留学準備英語、英文エッセイ等を担当。 イギリスの大学・大学院に留学経験あり。英国バーミンガム大学応用言語学修士号取得。

お問い合わせ

さくさく勉強法へのご意見・ご感想などはこちらからお問い合わせください。

*の付いている項目は必須項目です。

お名前 (漢字)*

お名前(カナ)*

メールアドレス*

お問い合わせ内容*

さくさく勉強法をどこで知りましたか?

上の質問で「検索」と答えた方は、検索したキーワードをご記入ください。

【メッセージの確認】

お問い合わせの内容はこちらでよろしいですか?
よろしければチェックいただき送信ボタンをクリックしてください。