絶対に知っておきたい大学・学部選びで気を付けること

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受験学年のみなさん、もう志望大学・志望学部は決まりましたか?この記事では志望大学・志望学部を選ぶ上での注意点についてお話しします。
受験生がよく陥りがちな間違いを話していきますので、ぜひとも参考にしてくださいね。

1.E判定は本当に「再考点」

「偏差値40から早慶へ」「ビリギャル」「SKEの菅なな子が名古屋大学に」など受験において確かに奇跡は存在します。この奇跡談は確かに現実に起こったことであり、あなたにも起こり得ることです。

しかし、この話は自分にも起こるという甘い期待はしない方がよいでしょう。

「現時点での点数は関係ない」と多くの先生・講師が言いますが、現実的な話をすると、E判定は本当に模試の結果の通り「考え直した方が良い」点数なのです。最初にどうしてこのような奇跡が起こったのかを説明します。

1.1. 偏差値が急に上がった人は解き方を「知らなかった」だけ

仮にあなたが単に勉強してこなかっただけであり、やってみたら案外簡単だったであれば、偏差値40台から半年で偏差値70に行くのも可能でしょう。

例えるなら、もともと運動神経の良い人が野球のルールを学び、それで即戦力になったという話と似ています。全く戦力にならなかったのは単にルールを知らなかっただけであり、ルールを知った途端すぐに戦力になったという例です。これは現実でも充分起こり得る話だというのは分かるでしょう。

受験の奇跡談のほとんどがこれに該当するものだと考えていた方が良いです。
彼らは数学の解法を「知らない」だけであり、「理解できない」のではありません。

勉強をして「知って」しまえば、短期間で偏差値30アップもわけはないでしょう。

ここであなたは「知らない」と「理解できない」のどちらに該当するのかを今一度考えなければなりません。

「俺はまだ本気を出していないだけ」というのが、本当にそうなのか、言い訳に使っているだけなのかを自分に問い直してください。

「知らない」と「理解できない」は似て非なるものです。「知らないだけ」であれば、知ってしまえば良いのです。今の点数がただ単に「知らなかっただけだから」なのか、「難しかったから」なのかを思い返してみてください。数学の模試の解答解説を見て、次同じ問題が出た時に解けるのか解けないのかを確かめてみてください。もし、解けないのであれば、受験の逆転劇というのをあまり考えない方がよいでしょう。

1.2.ライバルを抜き去るのは至難の業

実は学力の伸びの速さと地頭の良さは関係ありません。筆者は以前予備校の事務職員をしておりましたが、東京大学志望の生徒と日東駒専志望の生徒の偏差値の推移を折れ線グラフで示したところ、見事に平行線を作っていたのです。

つまり、「受験は先手必勝」というのは紛れもない事実であり、同じタイミングに受験勉強をスタートしてライバルを抜き去るのは至難の業なのです。
模試でE判定だった人は、本番でもE判定のままという人も多くいます。これから浪人生も加わることを考えると、さらに合格率が低くなるでしょう。

1.3.チャレンジするラインは次の模試でC判定がとれたところが現実的

それでは、どのラインからが現役合格を狙えるかというと、次の模試でC判定を取れたところでしょう。次の模試までに、あなたが今まで「単に知らなかっただけ」というところをすべて潰していきましょう。それがあなたの本来の学力です。

特に前回のセンター数学が30点以下だった人は、「知らなかっただけ」という部分も多いと思います。
したがって、次の模試では偏差値が一気に30上がることも充分にありえます。

C判定は合格可能性で言うと50パーセントです。ジャンケンに勝ったら志望校に入れるということをどのように捉えるかですが、充分に合格を狙えるラインにはいます。

2. 学部選びにある勘違い

次に学部選びに関して話をしていきます。筆者は様々な生徒に受験指導をしてきましたが、志望する学部に関して勘違いをしている生徒も多くいました。ここで、受験生(特に現役生)が学部選びで陥りがちな勘違いについて説明していきます。

2.1. 英語ができるようになりたいから外国語学部

まず、筆者が外国語学部出身であることもあり、これについて話していきましょう。受験生によくある間違いが、この「英語が話せるようになりたいから外国語学部」です。

しかし、はっきり言いましょう。これらの学部は「英語の訓練をする学部ではない」ということです。

まず、外国語学部とはどういう学部かと言いますと、「文法や音声を解析する」理系に似た学部なのです。分かりやすいところで言うと、現在完了と過去形はどう違うのか、I am also a student と I am a student tooはどう違うのか、if と whether の違いは何なのかなどです。

よく巷で「文法中心の学習方法では英語が話せるようにならない」という批判を聞きますが、まさに外国語学部はその「文法を中心」とした学部なのです。もちろん外国語学部にはコミュニケーション学科のようなものもありますので、一概にはいえませんが、英語を話せるようになりたいから外国語学部というのは短絡的です。

また、現在では文系・理系関わらず、どの学部に入ってもかならず英語の勉強はします。グローバル化が進んでいる中、経済学部や医学部であっても、将来そちらの道で英語を使う機会が必ず出てきますので、その分野で英語を使ってディベートができるようにする訓練は、どの学部に行っても必ずするでしょう。

外国語を学習する上で最も重要なのは、「その外国語を使って何をするか」なのです。いくら語学が得意でも専門知識が無くてはなんの役にも立ちません。

さらに、専門家にとって英語は意思伝達の手段に過ぎないので、英語くらいは簡単にできます。筆者は現在翻訳業をしておりますが、決してペラペラというわけではありません。英語で受注する翻訳の案件は私の専門分野である「教育」や「宗教」に偏っており、それ以外の案件は読んでも分からないので、引き受けません。

つまり、極論を言えば「英語を話せるようになりたい」のであれば、外国語学部以外の学部に行った方が良いです。

自分が将来英語を使って「何」をしたいのかを考え、その「何」に着目して学部・学科を選んだ方が良いです。そちらの方が「これはペンです」のようないつ使うか分からない表現を学ばず、本当に将来使う英語を学ぶことができるので、英語のコミュニケーション力が圧倒的に上がります。

2.2. 先生になりたいから教育学部

次にありがちな勘違いです。

しかし、これは前項のような「間違った選択肢」ではないので、先生になりたい人は教育学部を選んでも問題ありません。ただ、教育学部とは先生になるためだけの学部ではないということは頭に入れておいた方がよいでしょう。逆に言えば、先生になるつもりではない人も教育学部を一考する価値は充分にあるのです。

教育学部は、「教育全般」のことを指し、教師養成研修などを行うところではありません。たとえば、「どうすれば部下がついてくるか」「理想的なリーダー像とは」というのも広義の意味での教育学です。
もちろん、もともとは教員養成用に作られた学部ではあるので、先生になりたい人がまず目指すべき学部であることは間違いないのですが、ここ近年増えてきている「コンサルタント業」でも教育学部の学士は重用されます。

また、現在の日本の大学制度では教育学部で学ばずとも教職をとることができる学部も多く存在します。
もしかすると、人によってはそちらの方が先生になるための近道である場合もあります。「先生になるから教育学部」「先生になるわけではないので教育学部にはいかない」という考え方は少し短絡的です。

先生になりたい人もそうでない人も今一度教育学部とはどういうところなのかを大学別に確認してみましょう。

2.3.文学部は「文学」を学ぶところではない 「理」学部に対して「文」学部

まれに、文学部を夏目漱石や川端康成のような「文学」を学ぶ学部と考える人がいます。たしかに文学部にはそのような「文学」も含まれます。
しかし、文学部は、「文学部」というよりは、「人文学部」や「文系学部」であり、理学部と対になる学部と捉えた方が良いです。つまり、文学部は文系の分野である歴史や言語、社会などを学ぶ学部のことを指します。

筆者が予備校で働いていた時「文学部を志望します」という生徒がいました。その際にいつも尋ねていたのが、「文学部で何を学びたいの?」でした。「文学部を志望します」というのは「文系の学部で学びたい」という意味と同義であり、志望学部を選んだことにはなりません。文学部を志望する生徒は「文学部の何を学びたいか」までしっかりと考えた方がよいです。

3.偏差値における勘違い

志望校選びで考慮する問題として筆頭として挙げられるのが偏差値でしょう。しかし、ここにも受験生が勘違いしがちな落とし穴があります。この項では大学受験の偏差値について見ていきましょう。

3.1.偏差値50は平均点ではない

筆者が予備校で受験生指導をしていた時、とりあえずMARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)と言っている人がたくさんいました。

予備校に通っていた生徒はそこそこ偏差値の高い高校に通ってた人が多く、偏差値でいうと大体偏差値60あたりの高校でした。MARCHの偏差値も丁度このあたりなので、高校受験と同じように勉強すれば、合格できると考えてしまうのも無理はないでしょう。しかし、ここに落とし穴があるのです。

世間一般では、MARCHの学生は超エリートの人たちだとみなされています。しかし、受験生の間では中堅レベルの大学だと位置づけられています。どうしてこのような認識になってしまったのでしょうか?

その要因となるのが「偏差値」です。高校受験をそれなりに頑張ってきた人たちは偏差値60なら手に届く範囲だと錯覚してしまうのです。しかし、ここで大学受験の偏差値を語る上で一つ注意しておかなければならないことがあります。それは

「大学受験での偏差値50は上位25%以上の生徒を指す」

です。

これを聞いて「!?」となった人もいるでしょう。大学受験の偏差値50とは、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)のレベルであり、世間一般からするとエリートレベルです。
ここで「偏差値50は平均点じゃないの?」という人もいるでしょう。その通りです。たしかに偏差値50は平均点です。ただし、「全国の高校生」ではなく「全国の受験生」の平均点です。

そもそも、全国の高校生の何%が受験するのかをご存知でしょうか。答えは「50%」です。全国の中学生のほとんどが高校受験を受けていたのに対し、半分の高校生しか大学受験を受けないのです。

つまり、大学受験で偏差値50を取ることができる生徒は、中学受験で上位25%の生徒達になるのです。浪人生を含めますと、これより少し難易度が上がるでしょう。

偏差値50でもここまで上位に入らなければならないので、偏差値60以上のMARCHは決して侮れる大学ではないのです。現役受験生の間では、高校でトップレベルの成績を取っている人が「不本意に」MARCHに行ったという話を聞きますが、そもそもMARCHとは、そのくらいのレベルなのです。

3.2. 偏差値=難易度ではない

大学受験には傾斜配点というものがあります。したがって、偏差値がそのまま難易度になるわけではありません。特に外国語学部においてはそのことが顕著です。

有名私大の外国語学部には、全国でも名前を聞く有名進学校出身の生徒も多いですが、その一方で一般的な高校もしくは偏差値40程度の高校出身の人もいます。その理由は、英語だけは非常にできていたからに他なりません。

傾斜配点を利用して、いわゆる「自分の学力では分不相応な大学」に入ることができる可能性も充分にあり得るのです。大学の名前だけで合格の可能性に蓋を閉めず、受験科目や点数配分をしっかりと確認してから受験大学と学部を選びましょう。

まとめ

「受験は情報戦」ともいわれます。受験の情報を知っているのと知らないのでは、合格可能性が大きく違います。1つ分かりやすい例を挙げると、過去問です。
過去問で傾向を知っている人の方が受験で大きなアドバンテージを得ることは言うまでもないでしょう。志望大学・志望学部の選択はあなたの今後の人生にも大きく関係してきます。受験科目の知識だけでなく、学部情報・受験科目などの知識も綿密に調べていきましょう。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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