地学とはどういう科目?大学受験で選択すべきかどうか解説

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理科4科目、生地物化の中で、何か影の薄い「地学」と言う科目。

「何やってのかよくわかんない」、「選択している人いない」、「つまんなそう」、「暗記多そう」とか思って、勉強しなくていいかな、と思っている人も多いでしょう。

しかしそれで済ませてしまうにはあまりに惜しいほど地学は魅力的な学問です。

この記事では地学がどんな科目なのか、どこが面白いのか、受験において選択するメリットデメリットなどを解説していきたいと思います。

1. 地学とは

ではそもそも地学とはどんな学問なのか紹介したいと思います。

地学が何か、一言で説明するならば、「理科」の中で物理でも化学でも生物でもないものと言う言い方ができます。
随分大雑把な言い方ではありますが、あながち間違っているとも言えません。地学はそれだけ広い学問なのです。

地球の内部から地表面、大気、そして宇宙までの幅広い場所、そして宇宙誕生から未来に至るまでの広い月日の間で起こっている、様々な現象を取り扱うのが地学です。

地学が他の理科分野と大きく異なるのは、他の分野が基礎的学問であるのに対し、地学は応用的学問であると言う点にあります。物理や化学、生物で学んできた事柄を、地学という実際にこの世界で起きる現象の学問に適用するのです。

そのため地学を学ぶ際は、理科の他分野の力も使うことになります。

分類するなら、地学はおおよそ5つの分野に大別されます。

「地質」、「固体地球」、「気象」、「海洋」、「天文」

以下ではこれらの分野に分けて、それぞれがどんな分野であるのか説明していきたいと思います。

1-1. 地質

地学と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、この地質分野なのではないでしょうか。

地質分野とは、主に地球表面の現象について扱う分野で、地層や岩石、化石などを扱います。

受験問題としては、地質図を読み取る問題、岩石の種類から岩石形成時の状況を推定するなど多岐にわたります。

1-2. 固体地球

地学に触れたことのない人には聞き馴染みの無い言葉でしょう。

固体地球分野とは、主に地球内部の現象について扱う分野で、地震、プレートの運動などを扱います。

受験問題としては、地震の震源の推定、プレート運動の説明などがあります。

1-3. 気象

これも割と想像しやすい分野ではないでしょうか?

気象分野とは、主に大気中の現象について扱う分野で、天気、大気の流れなどを扱います。

受験問題としては、大気の運動の説明、気象図の解読などがあります。大気の運動を物理学的に計算する問題もあります。

1-4. 海洋

聞きなれない分野だとは思いますがその名の通り海についてのものです。

海洋分野とは、主に海洋中の現象について扱う分野で、波の伝播、海流などを扱います。

受験問題としては、空気が海水に変わっただけで、気象分野と被る問題が多いです。

1-5. 天文

地学を志す人の少なくない割合の人が、天文を目当てにやっているのではないでしょうか。

天文分野とは、主に宇宙空間での現象について扱う分野で、天体の動きや宇宙の形成史などを扱います。

受験問題としては、宇宙の過去や未来についての説明や、天体の動きを物理学的に計算する問題などがある。

2. 地学の面白さ

地学は様々な科学分野にまたがって、宇宙上の様々なマクロな現象について扱う学問です。そこに地学の面白さがあると考えています。

他の科学分野を学んでいる際に、こんなこと何でやらなくちゃいけないのか、というように考えたことはないでしょうか。地学はそれらの分野を学ぶ理由の1つを提示してくれます。

岩石や地質の形成に化学は用いられ、天体の運動や、大気の動きを解析することに物理も用いられ、古生物の化石などには生物も用いられます。他の分野と密接に関係していることが地学の魅力の一つです。

3. 受験において地学を選択するべきか?

受験において、地学というと「文系の人で地学基礎をセンターで利用する人もいる」「理系はまず選ばない」と言ったイメージを持ちがちだと思いますし、実際その通りです。

ここでは受験において地学を選択するメリットデメリットを考えていこうと思います。

3-1. 地学を選択するメリット

ここで一つ地学に関する大きな「勘違い」を解消したいと思います。

それは、地学は暗記をする必要があまりない、ということです。流石に物理よりは覚えることは多いですが、化学や生物に比べると覚えることは十分少ないと思います。

岩石の名前や星や星座の名前などを覚えるようなイメージを持たれがちだと思いますが、そんなのは必要最低限で構いません。マニアックな岩石や星などを覚えていても、それこそ(その道に行かないのであれば)なんの役にも立たないので、そんなことは受験では聞かれません。

では暗記が少ないということは、何を問われるかといえば、思考力です。しかし物理ほどは難しくありません。パターンに則ってそこまで考えずに解ける問題が大半でしょう。

つまり地学は、暗記は苦手だけど、複雑なことを考えさせられるのも難しい、という人に向いている科目と言えるでしょう。

3-2. 地学を選択するデメリット

これは特に二次試験で利用する場合の話ですが、記述量、計算量共に多い傾向にあります。

ときには何百字の記述問題などもありますし、特に天文分野の物理っぽい問題では、物理なら文字で計算すればいいだけのところ、実際に数値を当てはめることが多いため、計算量が多いです。

そしてこれが最大のデメリットなのですが、地学が大学受験においてマイナー科目であるということがあります。第一に二次試験で地学を利用できる大学、学部はきわめて限られています。さらに地学の授業を開講してくれない高校も多く、そもそも教科書や問題集なども種類に乏しいです。

まとめると、センターで利用する分には大きなデメリットはないが、二次試験で使用するとなると、学校が限られる挙句に勉強するのも大変という状況です。

4.まとめ

地学のことを理解していただけたでしょうか。地学は大変魅力的な科目でありながら、大学受験では不遇の立場にいます。特に理系の人は誰もが選べる選択肢というわけではありませんが、一つ地学で周りと差をつけるというのも面白いと思います。

もしこれを読んで地学について学んでみようと思ってくだされば幸いです。

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究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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