センター古文で得点するための勉強法と時間内に終わらせるコツ

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さて、夏休みを迎えますね、センター対策はもう充分でしょうか。この夏休みの期間に、何か最低1つでも目に見える成果を残したいですね。まとまった時間がとれる期間に何か1つ完成させるのであれば、古文がおすすめです。

東大合格者のセンター試験の点数推移は、この夏休みの期間と年末年始の期間に急激に伸びますが、この期間に彼らが行っている勉強は「短期間で完成できる単元」です。

そしてその「短期間で完成できる単元」の筆頭となるのが古文なのです。それではセンター古文の勉強法についてお伝えします。

「なんとなく」ではなく「外国語のように」勉強する

古文の単語は現代日本語の単語と共通するものが多く、特に勉強しなくても、なんとなく意味を理解することができます。
しかし、それを続けていては古文の力はつきません。古文も英語と同じようにきちんと単語と文法を理解しながら読み進める訓練をしなければなりません。

たとえば、「これやコロッケなる」という文が出てきたとしましょう。

この文を分析すると、

これ(指示代名詞)/や(係結び疑問)/コロッケ/なる(~である「なり」の連体形)

となり、「これはコロッケですか?」という意味になります。

古文をしっかり勉強してきた人は『キテレツ大百科』コロ助の「これがコロッケなりか?」というセリフに突っ込みを入れられるようになっているのです。

とはいえ、やはりなんとなく読めてしまうので、外国語と同じように勉強する感覚がつかめないでしょう。

その場合は「古文訳」の訓練をしてみると良いでしょう。

英語には英作文の問題が出ますが、古文で古文訳の問題が出ることはほとんどありません。実際にやってみると非常に面白いと思います。解答解説の現代語訳を見ながら原文に戻せるようになっていればベストです。

古文の勉強法ですが、特にこれと言った工夫は必要ないですし、そのようなものはありません。純粋に単語と文法を頭に叩きこむしかありません。そして、頭に入れた文法を「使おう」と意識しながら古文を読むことが重要になってきます。

はじめのうちは読むスピードが格段に落ちますが、だんだん慣れてくると意味をしっかりと取りながら読めるので、逆に読むスピードが速くなります。
スピードだけを追い求めて闇雲に大量の文章を読むよりも1つの文章を深く落とし込んでいく方が、着実に力がつきます。そして一通り読んだら、今度は現代語訳から原文にできるかをやってみてください。

センター古文に必要な単語数は大体200~300語だと言われています。5000単語以上覚えなければならない英語に比べるとかなり楽ですね。

文法項目も、ノートに小さく詰めて書けば見開き1ページくらいには収まると思いますので、その気になればセンター古文全範囲を1日で1周できます。
人間の脳は3回以上繰り返すと定着すると言われているので、センター古文を完成させるには、うまくいけば1週間もかかりません。

敬語は重点的に訓練する

古文の読解をするうえで避けて通れないのが、「敬語」です。古文を読んでいて話の流れが分からなくなった場合、その原因のほとんどが敬語によるものです。

日本語と英語しか知らない受験生はあまり実感が持てないと思いますが、フランス語やスペイン語などは、動詞の形から主語を割り出すことができるので、主語を省略することが多くあります。日本語の古文もそれと同じであり、敬語から主語が判別できる場合は、主語や動作主が頻繁に省略されます。

たとえば「仰せらる」のように「仰す」、「らる」と二重に尊敬が続いた場合は、「二重の敬意」となり、その動作主は天皇のような最高位の人であることが多い、と予測できます。
逆に敬語から動作主を割り当てるという技術がなければ、最初の内は文脈で把握できても、次第に動作主が曖昧になり、話の流れがつかめなくなります。

現代文を読んでいるときは、さほど気にならないと思いますが、古文の読解においては、絶対に「敬語」に着目しながら、動作主をはっきりさせていかなければなりません。

ところで、敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」とありますが、それぞれがどのように動作主と対象者に関係しているかご存知でしょうか?

おそらく「尊敬」は上の人、「謙譲」は下の人、「丁寧」は丁寧に述べると、そのような理解だと思います。その理解で問題ないのですが、実際に文章で出てくると、ややこしくなってしまい、特に制限時間が厳しいセンター試験では冷静に判断できないでしょう。

ここで以下にシンプルな動作主の割り出し方を説明していきます。

謙譲語から動作主を判別する

謙譲語とは、下の者が上の者に行う動作の事を指します。しかし、そのように理解していますと、いざ読解になると混乱してしまうものです。

ここはシンプルにこのように覚えましょう。

「謙譲語は動作を受ける人を高めるもの」である

そもそも敬語は自分より下のものには使いませんので、自分がする動作はすべて謙譲語です。発言中に出てきた謙譲語の主語は発言者ですし、筆者本人が行った動作も謙譲語で書かれます。

しかし、天皇など最上位の人が自分の尊厳を高める為に、自分の動作を尊敬語で言う場合もありますので、そこだけは注意してください。

尊敬語から動作主を判別する

尊敬語とは上の者が下の者に対して行う動作の事を指します。
しかし、「上の者が下の者に対して行う動作を下の者が発言する」となると、発言者は下の者で、動作主は上の者のように、非常にややこしくなりますので、ここは1つこのように覚えましょう。

「尊敬語は動作の主体を高めるもの」である

自分より下の人に話す場合は、そもそも尊敬語を使いませんので、尊敬語がつかわれる場合、それは確実に「相手が行う動作」になります。

つまり発言内では「話し相手」が行う動作になりますし、筆者視点の文章ですと、筆者より位の高い人が行った動作になります。

筆者より位の低い人が行った動作は、当然尊敬語は使われませんし、筆者がよほどえらい人でない限りは大抵の場合、丁寧語や普通の動詞が使われるでしょう。
自分に対して行われた動作に謙譲語を使うというのは、自分で自分自身を上げていることになるので、それが許されるくらい絶対的に地位が高い人でないと謙譲語は使われません。

尊敬語を勉強するときにまず注意すべきことは、「動作主と主語を混同しない」ことです。日本語は、ほとんどの場合動作主と主語が一致するので、あまり問題ありませんが、これを混同してしまうと、発言者は下の者で、動作する人は上の者でと、混乱を招いてしまいます。
「尊敬語は相手がする動作」と、シンプルに覚え、「敬意の方向が上から下へ」などとあれこれ考えない方が得策です。

丁寧語

丁寧語には上下関係がありませんので、特に気にしなくて良いでしょう。ただ、どのような場面に使われるかと言うと、筆者が読者に対して語りかけるときなど、特に敬意の方向に上下がない場合です。

気を付けることを1つ上げるとすれば、丁寧語は「丁寧語」としてしっかり覚えることです。

意外にありがちなのが、丁寧語を尊敬語や謙譲語と勘違いをすることです。これをやってしまうと、動作主と対象者、発言者の関係がバラバラになってしまい、読解が破綻してしまいます。

想像してみてください。例えば、「侍りは謙譲語ですか?」と問われたとき、「いいえ。丁寧語です」と答えることができるでしょうか?
仮に丁寧語を「その他」のように覚えていると、センター試験でこのような問いが出されたとき、「あれ?そういわれてみると謙譲語だった気がする」と、迷ってしまうことでしょう。

丁寧語は単純だからこそ、覚える際には、より一層区別して覚えなければなりません。

センター古文の時間の使い方

センター古文は見ての通り、その分量は非常に膨大です。見開き1ページは当たり前で、場合によっては次のページまで行く可能性さえもあります。センター国語の古文に使える時間は最大でも20分と考えると、文章を読む時間に5分以上は割けないでしょう。

見開き1ページに5分というのは、実際にはそこまで慌てる必要はないのですが、分からなくなって読み返すなどをすると、全く時間が足りなくなります。

センター古文を速く解くコツは、ゆっくりでも良いので、とにかく「一発で」確実に意味を取りながら読んでいくことです。
前項で「なんとなくではなく、しっかりと単語文法をたどって読む」と言ったのはこのためでもあります。

センター古文の場合、現代文と違って、問題の選択肢は正解以外明らかな間違いなので、できれば、消去法ではなく、「頭の中に既にある答えと同じ内容の選択肢」を選べるようになっていればベストです。

しかし、この「頭の中にある答え」というのが曲者で、センター古文には、出題者が「受験生はこう読み間違えるだろうな」という選択肢も必ず含まれています。

頭の中にある答えが選択肢にあると嬉しくなって、ついすぐにその選択肢を選んでしまい、間違えるという図式です。

これを聞くと、「やはり、選択肢は一度全部確認して消去法で解いた方が良い」と思われるかもしれませんが、しっかりと単語文法を辿りながら読んでいくと、そのようなトラップに嵌ることもありません。

むしろ、その選択肢を見た時、「出題者は俺たちがこう読み間違えると思ってこの選択肢をつくりやがったな」と、そう思えるようになります。消去法を行うのは余った時間での見直しのときで充分です。

出題者が間違いの選択肢を作るとき、ポイントとしているのは以下の5つです。

  1. 本文と逆のことを言っている(「した」と書いてあるのに「してない」とある)
  2. 動作主が違う(敬語をしっかり追えているかを問う問題)
  3. 本文に書かれていない(「そう読み取れなくもない」と感じたものは大体間違い)
  4. 極論(「すべて/まったく」を含む選択肢。古文ではごく稀)
  5. 誤訳(「ぬ」を完了ではなく打ち消しと訳すなど)

この5つのポイントは、消去法を使わない場合はあまり必要ではないですが、知っておくと便利です。

センター古文を極めてくると、本文を読んでいるときに「こういう間違いの選択肢を作ってくるだろうな」と予測することさえできます。どのように間違いの選択肢を作ってくるのかを把握しておけば、重点的に読むべき場所も自ずと見えてくるでしょう。

本文は5分以内で読み、問題は消去法ではなく積極法で解くというのを、とにかくこの夏休みの間に徹底しましょう。
目標としては15分です。

センター国語の時間配分は、最もよく言われているのが、論説文25分、小説20分 古文20分 漢文15分ですが、時間をフルに使うのは危険です。少なくとも緊張感のない問題演習のときは、単元毎に5分間見直しの時間を確保できるくらい速く解けるようにしておきましょう。
つまり時間配分は、論説文20分、小説15分、古文15分、漢文10分です。それくらいまでして、やっと本番では時間一杯使うことになるでしょう。

スピードを速くする方法は、一度成績を気にせずスピード重視で解いてみると良いでしょう。そのようにすると、自分がどこで時間を無駄に使っているかが見えてきます。

点数ではなくスピード重視で解いていくと、「選択肢を読み返す」、「本文を読み返す」、「マークを塗るのが遅い」、「分からない問題を捨てきれない」など、普段どのようなところで時間を浪費しているかに気づくでしょう。
そして案外点数もそこまで変わりません。無理やりにでも速いペースで解くというのは、ペースをつかむという目的以外にも、そのような狙いがあります。

当然ですが、演習は面倒くさがらずに必ず時間を測りましょう。陸上や水泳など、タイムを競うスポーツの練習でストップウォッチを使わないのはあり得ないですよね。センター試験も時間との戦いなので、問題演習の際には欠かさずストップウォッチを用意してください。これはセンター古文に限った話ではなく、他のすべての科目にも言えることです。

まとめ

この記事で述べた説明を再度簡潔にまとめると以下の3つです。

  1. 古文単語文法を覚え、それを活用しながら古文を着実に訳しながら読んでいく
  2. 敬語が出てきたときは、動作主をはっきりさせる
  3. 常に時間を測って演習を行い、15分以内に解き終わるのを目標にする

古文は理系の生徒であっても、しっかり勉強すれば確実に満点が取れる単元です。現代文が多少苦手でも古文で満点をとっておけば、8割以上は充分に狙えます。センター国語の「ボーナスステージ」である古文はこの夏休みの間に確実にマスターしておきたいですね。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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