センター現代文で満点を取るための勉強法とは?

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現行のセンター試験は2019年度で終了すると言われています。そのため、受験生の中には、「今年は落とせない」と焦る方が少なくないのではないでしょうか。

ただでさえ、不用意な失点の許されないセンター試験ですから、緊張感が高まるのもうなずけます。

そんな受験生に向けて、本記事では、センター国語の現代文パート満点を取るための勉強法を伝えていきたいと思います。

I. 「回答法」と「勉強法」はベツモノである!

さて、まずはっきりさせておきたいのは、試験で点数を取るという場合に、試験本番で回答を効率よく出すためのいわば「回答法」と、試験本番に備えて地力を鍛える「勉強法」とは、まったくベツモノだということです。

なぜこんなことに注意しなくてはならないかというと、回答法と勉強法をごっちゃにして対策をすすめてしまうと、効率が著しく低下し、伸ばせる学力も伸ばせないということになりかねないからです。

それでは、勉強法と回答法はどう違うのでしょうか。

まず、目的が異なります。

  • 勉強法の目的…読み、考える力をつける。
  • 回答法の目的…選び、答える力をつける。

勉強法はあくまで、自分で読んで考える力をつけることを目指します。
つまり、本でも試験問題でも契約書でも何でもよいのですが、テクストに対する読解力と思考力とを鍛えるトレーニングが、勉強です。

それでは、回答法が何を目指すかというと、試験の形式に沿って、効率的に正しい答えを選ぶスキルを鍛えることです。つまりテクニックを学ぶのが、回答法のポイントです。

ところで、この勉強法によって身に付くものを読解力回答法によって身に付くものを回答力と呼んでみることにしましょう。

そうすると、センターの現代文を想定したとき、どちらがより大事なのか、という質問を受けることがしばしばあります。
筆者としては、このような疑問に対する答えは決まっています。それというのは、より大事なのは読解力である、というものです。

その理由は、回答力がなくても読解力だけでなんとか問題は解けるが、読解力なしには正答できないからです。

つまり、回答力はあくまで読解力の基礎の上に成り立つものだということです。回答力がテクニックだとするならば、読解力は筋力です。そして、現代文の問題はスポーツ、たとえば100メートル走のようなものです。この場合、いかに走るテクニックを知っていても、筋肉がなければ速く走ることはできないように、また、テクニックを知らずとも、力まかせに走ればそこそこのタイムは出せるというように、読解力のほうが回答力よりも基礎的で、肝心なのです。

II. 読解力のトレーニングのために

それでは、回答のためのテクニックは置いておくとして、読解力のトレーニングのためにはどういうカリキュラムが望ましいのでしょうか。

その1 2日でワンセット、1日あたり30分

まず、カリキュラムの例を組んでみます。

現代文に必要な勉強時間は、(とくに、現代文が苦手な学生の場合)1日30分ほどだと筆者は考えています。

短い、と思われるかもしれません。しかし、実際のセンター試験で現代文の大問1つに割ける時間は、長くみても20分ほどでしょう。ですから、トレーニングでも、だらだら読まない習慣をつけておかなくてはならないのです。

しかし、現代文が苦手な学生にとってはとりわけ、文章をじっくり読んで、深く理解する時間が必要です。こうした深い理解は、本番に直接活きることはないにしても、自身の現代文読解力の地力をつけることにつながりますし、関心を高め、現代文がお気に入りの教科になる可能性を与えてもくれます。

ですから、筆者は、こんな風にカリキュラムを組んでみるのをお勧めします。

  • 1日目…30分。試験本番を想定して、時間内に問題を解き切る(過去問でも参考書でも構わないが、演習形式のものを想定している)。
    本文の流れをしっかり読み取る。
  • 2日目…30分。問題に答える必要はないので、本文をしっかり読み、主張のポイントや論述の構成を綿密に確認する。150-200文字程度の要約を作れると理想。
  • 1日目は、試験本番のように、時間を計測しながら問題を解きます。ここで鍛えるべきは、できるだけ速くテクストのポイントをつかむ瞬発力と、流れを整理する対応力です。そして、しっかり問題を解くところまでやりきりましょう。もちろん、丸つけをして、誤答の理由を突き止めるところまでやります。慣れないうちは40分、50分とかかってしまうかもしれませんが、それでも、1時間を超えて頑張る必要はありません。
  • 2日目は、問題を再び解くことはしなくてよいです。むしろ、二度手間で時間の無駄です(大概、答えを覚えてしまっているので意味がないです)。問題のことはきにせず、本文を綿密に読みましょう。なぜこの主張がでてくるのか、この論拠はどこにあるのか、そうしたつながりや構造を追います。もし塾や学校、親御さんなどに指導してもらえる環境にあるならば、簡単な要約を作って読んでもらうのが望ましいでしょう。

また2日目の精読を終えたら、1日目に把握できなかった正答の根拠を本文中に探してみて、納得できるまで考えてみるのが理想です。

その2 消去法でではなく、積極的に選択肢を選ぶ

次に、1日目のトレーニングにおいて、答えを選ぶ際のポイントを解説します。

ポイントは、消去法で選ばないということ。

センター現代文の選択肢は、たしかに、よくみれば間違いを断定できる根拠が仕込まれています。しかしあくまで、巧妙に仕込まれているのです。出題者が練りに練って、受験生を惑わせようとして考えた誤答の群れに、誤答の根拠を与えようと頑張るのは、いかにも涙ぐましい、無謀な努力です。時間ももったいないですし。

ところで、こと現代文という科目は、ありがたいことに、出題者が本文をいじることは許されていません。本文は、原文ママで載っているわけです。そしてこの原文は、新書だったり新聞連載だったりで、とにかく読者に伝わるようにと原著者が腐心して執筆したテクストです。

したがって、明らかなことですが、本文を読んで素直に論旨を拾う方が、問題文を読んで意地悪な出題者に挑むよりも、いっそう効率のよいことなのです。

それに、与えられた選択肢のなかでどれが本文と違っているかを考量するというのは、自分で読解できていないということの証左にもなってしまいます。事実、テクストの論脈が把握できているならば、選択肢なんぞ見なくても、問いに答えることができるはずです。

しかし、実際は、そんなに高い再構成能力をもった受験生は多くありません。ですから筆者がみなさんに求めているのは、問題を見たときに、本文の流れを思い出して、該当箇所と著者の主張の大体の方向性をイメージすることです。

  • 該当箇所をイメージすることは、いうまでもなく、論述の流れを追えていることによって可能になります。またこれがわかれば、細かい吟味を行うとき、自分がどこに立ち返ればよいのかが明白にわかります。
  • 著者の主張の大体の方向性をイメージするというのは、問われている問いに対して、著者なら大体なんと答えそうか、ということを予測するということです。主張がわかっていれば、これも自ずとできるようになります。しかし、細かいところを記憶しようとして本文を読むと時間がかかりすぎるので、大雑把なイメージでかまいません。

たとえば、「シンデレラの姉たちが、王子に見初められた彼女を妬んだのはなぜか」という問いがあったとします。そして、正答の選択肢が、「もともと家の下働きをさせていた、自分たちよりも劣った娘が、一国の妃となるのが許せなかったから」だったとします。

いま、問いのみを読んだとしましょう。そのとき、正答のようにきっちりした文章をイメージする必要はありません。頭の中でこんなことを考えていては手が止まってしまいます。そうではなくて、「嫉妬」とか「逆恨み」とか、そういう自分のなかでしっくりくるキーワードとか、心的イメージを形成するだけでいいのです。これだけしておけば、それに一番しっくりくる正答を積極的に選ぶことができるからです。

以上をまとめると、選択肢を選ぶまでのプロセスは次のようになります。

1/ 本文を読む。論述の流れに注意する。

2/ 問題文を読む。何を問われているのか把握する。

3/ 問いの答えがありそうな本文の箇所を思い出す。(読み返さなくて良い)

4/ 正答のイメージをする。簡単なキーワードや情念を自分のなかに形成する。

5/ 選択肢を読み、積極的に選べる根拠を探す。
どうしても選べない場合、3を頼りに本文を再読する。

まとめ

以上、センター試験現代文で満点を取るための勉強法でした。要点をまとめると、次のようになります。

  • 回答術と勉強法をごっちゃにしない。
  • 何よりもつけるべきは基礎体力=読解力。
  • 読解力のトレーニングには、1日30分/2日1セットの勉強を毎日やるだけ。
  • 選択肢を消去法で選ぼうとすると失敗する。正攻法で正解しよう。
  • 正攻法で選ぶためには、本文を自分の中に落とし込んで、キーワードを引き出そう。

以上です。

計画的に、反省的にトレーニングを積むことで、読解力は確実に研鑽され、堅実に伸びていくでしょう。

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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