東大院生が教える勉強法!新受験生が4月からやっておくべき英語の記憶術

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3月になり、2018年度の受験シーズンもいよいよ幕引きを迎えようとしています。

しかし、4月から新受験生となる高3諸君あるいは浪人を予定する高卒生たちにとっては、春の陽気にうかうかするだけの余裕はありません。
来年の今頃には志望校に合格し、桜の花見を祝福ムードで満喫するためには、いまからやっておかねばならないことがやまほどあるからです。

ここでは、英語の勉強法、とりわけ効率的な記憶術をお伝えすることで、現役東大院生にして予備校講師の筆者なりのエールを、新受験生に送りたいと思います。

1.英語を学習するためには何が必要なのか?

英語にかぎらず、すべての語学に共通することですが、言語の学習にとって不可欠なこととは何でしょうか?

まず第一に英語学習者がするべきこと、それは、記憶すること訓練することとを区別しておくことです。

ここでは、

記憶…単語・熟語・文法知識などに役立つ→〈知識〉
訓練…文法演習・英文読解・英作文などに役立つ→〈想起〉

と考えてください。

簡単に言ってしまえば、頭を使って覚えるのが記憶、身体に染み込ませるのが訓練です。
たとえば、

“ You gods will give us some faults to make us men (神々よ、あなた方は、われわれを人間にするために何らかの欠点を与える)”

という英文がありますが、これについて必要な記憶は、「同格の主語」、「助動詞will」、「SVOO」、「to不定詞」、「make A/B」、そして、登場するすべての英単語の意味です。

他方で、訓練しておくべきことは、そうした知識のすべてを自分の記憶から即座に引き出すこと、どれがSでどれがVかを判断すること、単語の複数の意味を限定すること、場合によっては文の誤りを訂正することなどなどです。

こうしてみれば、私たちがいま「記憶」と「訓練」と呼んでいるものは、〈知識をつけること〉と〈知識を想起すること〉とも言えるということがわかってきます。

しばしば記憶と訓練を混同して、「とにかく書きまくって身体で覚えよう!」とか、逆に、「英語は単語や文法をとにかく記憶すれば点が取れる!」といった方針をとる学生や、講師さえ見かけます。

しかし、このふたつの事柄は、そもそも修得するのにまったく異なるステップを要求するものですから、英語を勉強する人はだれでも、なによりもまず、記憶と訓練を区別して、その両方を効率よく学び知る必要があるのです。

・まとめ
「記憶」と「訓練」を分けて、効率よく学習しよう!

2.まず優先するべきは記憶?それとも訓練?

このように、語学の学習にとっては、記憶することと訓練することを区別して、別々に鍛えていくことが大切です。

そのうえで、勉強を効率的にすすめるためには、どちらを優先するべきかを考えなくてはなりません。どちらもおなじだけ頑張る、というのでもいいのですが、それでは効率が悪く、オススメできません。

そこで考えてほしいのは、「どちらがより時間がかかるか」ということです。

当然ですが、より時間がかかることを早い時期からこなしておくことで、受験直前に焦らずにすみます。もっと脅かしておくと、時間をかけなければできないことは、受験直前に「一夜漬け」しても、使えるようにはならないのです。

「記憶」と「訓練」、より時間がかかるのはどちらかと言うと、実は「記憶」の方です

というのも、訓練は短い期間で繰り返し学習すればある程度は身に付くものですが、記憶は、長い時間をかけて自分の頭の深くに刻み込む必要があるからです。

つまり、11月・12月になってから焦って詰め込みまくっても、「訓練」は身につきますが、「記憶」は浸透しないということです。

ですから当然、できるだけ早い時期から、「記憶」を鍛える習慣を身につけておくことが望ましいと言えます。

・まとめ
4月からは、単語・熟語・文法知識を記憶することに優先的に取り組もう!

3.効率よく記憶するためのノート作成術

それでは、記憶するために具体的に何をするべきかというと、結論はシンプルで、ノートを用いた「ノート学習」です。

ただし、あらかじめ断っておきますが、ノートだけで十分だと言うのではなく、あくまで1、2冊の単語帳を買って、繰り返し覚えておくことは前提です。
その上で、日々の勉強のなかで、参考書や問題集、過去問などから見つけた知識を、すべてノートにまとめておくのです。

ところが「言うは易し、行うは難し」で、実際はこのノート作りが結構難しい。
予備校講師の筆者の経験から言えば、はじめからちゃんとしたノートが作れている高校生は、はっきりいってまずいません。

そこで、ここでは完璧なノート作成術を伝授していきたいとおもいます。

・ノートの選びかた

まずは初歩の初歩ですが、ノート選びにもコツがあります。

ここで選んではいけないのは、一語ずつめくっていくタイプのいわゆる「単語カード」。

なぜなら、上で述べたように、記憶に関することは単語のみではないのですから、短い例文や熟語をノートに書いておく必要があるのです。

そのためには、単語カードではあまりに小さすぎて、対応できません。
また、後にのべますが、なんども繰り返し練習し、間違えたところや気づいたことをメモしておかなければならないので、やはり単語カードのサイズはネックになります。

色々書き加えていくことができて、しかし持ち運びに苦労しない、ということが必須ですので、コンビニなどでも入手できるA5程度のサイズのノートをオススメします。

・ノートにまとめる

いよいよノートを手にしたら、どのようにまとめるかを考えなくてはなりません。

このとき大事なのは、ノートの使い方です。
ノートは、見開きで使いましょう

左側のページに英単語や英文を書き、右側のページの同じ位置に、日本語で意味や訳文を書きます。まるで対訳の本のようにノートを作るのです。勿体無いと思っても、あとから色々書き加えられるように、余白は大胆に残しておきます。

以下は、筆者が学部のころ、ドイツ語の自習のために使っていたノートです。左側にドイツ語、右側に日本語です。字が汚くてお恥ずかしいですが、まあ、自分に読めれば良いのです。

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3.効率の良いノート学習の方法とは?

筆者が推奨している「ノート学習」は、ここからが本番です。

実は多くの学生が、これまでの「ノート作り」のプロセスで満足してしまうのですが、本当に重要なのは、そのノートを使ってどれほど深い学習ができるか、ということです。

そのためのカギは三つあり、〈英→和訳を繰り返し〉〈ミスをあぶり出し〉〈和→英訳へと進む〉ということです。

英語→和訳を最低2周

ここにきて、ノートを「見開き」で使っていたうまみが出てきます。というのも、右側だけ隠して、何か裏紙やいらない紙にでも書いて練習し、1ページ終わったら右側の答えを見て丸付けをすれば良いのですから。使い方は簡単です。

ミスしたものだけ何度でも繰り返す

これを2周ほど繰り返し、間違ったものには印をつけます。3周目からは、すでに間違えたものだけを解きます。

ミスしたものに「正の字」を書いていけば、何度やって、何度間違えたか、つまりどの単語が得意でどれが苦手か、一目瞭然になります。
1ページあたり5周もするころには、全く知らない単語で埋め尽くされていたはずのページも、もう残るは3つか4つほどを残して完璧になるでしょう。こうしてしらみつぶしに暗記していけば、最も効率よく、知らないものだけを覚えることができます。

日本語→英訳にチャレンジ

さらに、左ページの英語から日本語の意味を回答するのが完璧になれば、今度は逆側から、つまり右ページの日本語から、英語を書く作業へと進むことができます。こうして、和→英訳ができるようになれば、そのページは完全にマスターしたと言えるでしょう。

4.理想的な学習ペースは?

最後に、上のような記憶術を実践する上で、不可欠な心構えを伝えておきましょう。

それというのは、さきほどから言っているように、英語を記憶する際には、それを焦らず繰り返し繰り返しやり直すことが大切だということです。

ところが、こういうことを言うと、どうもハチマキを巻いて夜中まで単語をやりこむ気でいるかのような、スポ根系の受験生を見かけることもあります。

ところが、これもすでに述べましたが、記憶にとって重要なことは、何事かを自分の頭に浸透させることなのですから、そのような一夜漬けマインドでは決してうまくいきません。

ではどうすればいいのか。これは筆者が大学でラテン語を習った際に先生から言われたことなのですが、「弱い負荷を長い時間」というのがキーワードになります。
結局のところ、毎日少しずつ、気を張らずにやるのが一番なのです。

1日ごとに英語を覚えるための時間を作ってもいいでしょう。
たとえば毎日15分でも30分でも、1年繰り返せば相当な量をストックできることでしょう。

以上をまとめて、学習ペースのサンプル日程を作ると、以下のようになります。
例としてノートを3ページ作るとした場合、1ページ目を作成し終わるのが1日目、それを覚える期間を経て、2ページ目を作成するのが3日目…と言った具合で、以下無際限に続けていくことができます。

あくまで目安ですが、このような感じで進めていけば、1日30分〜1時間ほど時間を作れば十分にこなせるでしょう。

p. 1 p. 2 p. 3
1日目 ノート(p. 1)を作成
2日目 [英→和]p. 1(1周目)
3日目 [英→和]p. 1(2周目) ノート(p. 2)を作成
4日目 [英→和]間違えたところだけ [英→和]p. 2(1周目)
5日目 [英→和]間違えたところだけ [英→和]p. 2(2周目) ノート(p. 3)を作成
6日目 [和→英]1ページ分 [英→和]間違えたところだけ [英→和]p. 3(1周目)
7日目 [和→英]間違えたところだけ [英→和]間違えたところだけ [英→和]p. 3(2周目)

以上が筆者のおすすめする、英語の記憶術でした。みなさんも是非実践して、高得点を狙ってみてはいかがでしょう?

著者情報

究進塾 編集局

究進塾 編集局
東京・池袋にある究進塾の編集局です。受験指導のプロが大学受験に役立つ情報をお届けしています。 大学受験対策コースはこちらからご覧いただけます。

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