2学期にやるべき受験勉強とは~今の志望校で大丈夫?~

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さあ、夏休みも終わりましたね。もう合格の目途は立ったでしょうか?

この時、「いやまだです」と言っている人は黄色信号です。現役合格をしている人は、謙遜でも言わない限り、この時期にはもう「今の調子で行けばなんとかなる」の段階に入っています。

どうしても現役合格にこだわるのであれば、そろそろ現実を見なければならない時期になってきました。

この記事では、志望校の再検討、2学期の勉強の進め方、スケジュールの組み方などについてお話ししていこうと思います。それでは、まず志望校選択の話から入っていきましょう。

2学期は分かれ目の時期

「難易度を少し下げたい」と考えている方は、9月の内に決心した方が良いです。
なぜならこの2学期が志望大学を変える最後のチャンスだからです。

2学期の勉強は最早仕上げの段階で、一度解いた赤本をもう一度解き直す段階になっていなければなりません。志望大学に迷いがある場合は、今すぐどうするのかを決心する必要があります。

この項では志望大学・学部の変更に関するお話をしていきます。まず、あなたの第一志望が本当にそこで大丈夫かについてのお話をしていきましょう。

今の志望大学・学部で大丈夫?

冒頭でも話しましたが、現役合格をする人は、2学期の時点で合格までの目途は立っています。模試でいうと、低くてもCライン上位にはいます。

今の時期にDライン付近にいる方は再考を考える方が現実的です。「今から頑張る」の最後のチャンスは夏休みで終わりであり、ここからはかなり努力をしても他の人も勉強しているわけですから、差はなかなか埋まらないでしょう。

もちろん、どうしてもその志望大学に行きたいのであれば、後悔しないように、一浪覚悟で挑戦するのも1つの選択肢です。事実、大学では学年と年齢はバラバラで、高校ほど1年遅れがシビアな問題ではありません。同級生が30代などザラにあることですし、留学などで留年する人も多くいます。誤解を恐れず言うのでしたら筆者は一浪くらいなら許容範囲だと考えています。

しかし、どうしても現役にこだわるのであれば、2学期の9月が再考の時期です。

しかし、ただ単に大学を変えろ、学部を変えろと言っているわけではありません。賢い選び方をすれば、第一志望と変わらないレベルの大学・学部に合格することができます。むしろこの時期が別の大学・学部に目を向けてみる良い機会ともいえるでしょう。それでは次に、大学・学部を再考する際のポイントに関してお話しをします。

本当にその学部でないと駄目なのか

現実問題、学部で学んだことを社会に活かしている人はほとんどいません。
学歴主義に関しては賛否両論がありますが、就職活動で見られるのは大学名であり、そこで何を学んできたかはあまり問われません。

むしろ学んできたことを面接の武器にしようとしても「素人が偉そうに」と思われます。専門知識は入社後の研修でいくらでも身に付くからです。

新卒採用はポテンシャル採用ですので、「何を学んだのか」ではなく、「どう学んだのか」を見られます。ただ単に偏差値の高さで学部を選んでいるのであれば、偏差値の低い学部・自分の得意科目の比重が高い学部を受けることをおすすめします。

偏差値の低い学部を選ぶ

東京外国語大学で例を挙げるならば、英語専攻は偏差値70以上とかなり高いですが、アジア圏あたりのマイナーな言語は偏差値50後半で、センターも7割前後取れていれば充分合格を狙えるところもあります。

しかし、社会に出ると、東京外国語大学で何を学んだのかは問われません。英語専攻だから偉いとか、モンゴル語専攻だから大したことないなどの話はなく、一律に「東京外国語大学の卒業生」として一定の評価を得られるのです。

得意科目の比重が高い学部を選ぶ

少し前に、「ビリギャル」が話題となりましたね。学年ビリだった女子高校生「さやか」が1年で偏差値を40伸ばし、慶応義塾大学に合格したという実話です。

この話も、「慶應義塾大学合格」と素晴らしい結果を残しているように見えますが、実際は総合政策学部(SFC)の受験科目はかなり絞られていますので、英語さえできていれば良かったのです。

しかも英語は辞書の持ち込み可ですので、それこそ英語一本に集中して問題を解く練習をしていれば、学年ビリでも慶応合格は決して奇跡ではないことが分かるでしょう。

しかし、受験戦争を勝ち抜き、最難関私立大学に合格したことは充分に評価できます。彼女は、慶応義塾大学に入るために自分が何をすべきかを考え、情報戦を勝ち抜いたからこそ、慶応SFCに合格することができたのです。
SFCは「英語が出来ていれば良い」と言いましたが、実際に合格するのは相当難しく、それこそSFCに合格することに特化した勉強をしなければ、学年トップでもまず合格はできないでしょう。

第一志望の大学に入る手段はいくらでもあります。今の学力で合格する可能性が最も高い学部を9月中に絞りこみ、それに特化した勉強をすすめていきましょう。

その学部にこだわる必要がある?

受験生の中には、「どうしてもこの大学のこの学部で勉強したい」という人もいることでしょう。
しかし、大学というのは入ってしまえば案外自由に自分の受けたい授業を受けられるものです。授業カリキュラムは大学によって違いますので、一概には言えませんが、「文学部に入らないと歴史を学ぶことができない」という話は筆者の管見の限りではあまり耳にしません。むしろ「理学部なのに歴史の授業を受けている」という話はちらほら耳にします。

志望大学に先輩や友人がいるのであれば、その大学の授業カリキュラムなどを聞いてみると良いでしょう。自分が学びたい学問はその学部に入らないと本当に学ぶことができないのかを確認して、別の学部でも学べるのであれば、偏差値の高い学部に執着することもなくなるでしょう。

2学期の受験対策

2学期の受験対策は主に「反射的に回答をする訓練」が中心となります。

「反射的な回答」とは、問題を見たら条件反射的に「こう来たらこうする」というのを体に覚えさせることです。受験勉強が順調に進んでいる人でしたら、この時期には何か問題を見たとき、「なんだ、またこの問題か」となっているはずです。

地歴や理科の一問一答でしたら、イメージがわきやすいかもしれませんが、これはすべての科目に共通しています。
一見解き方が定まっていないように見える数学の問題であっても同じです。数学が得意な人は、途中式をもはや考えて導き出してはいません。「問題の条件にこう書いてあるから、ここはこのように式を立てる」といった感じに、問題文から条件反射的に式を導き出せるようになっているのです。
それができるからこそ、応用の方に頭を回す余裕ができるのです(ワーキングメモリー)。

反射的回答はセンター試験では最も重要なスキル

時間との勝負であるセンター試験では、反射的回答が最も求められている能力です。頭で考えたり思い出したりしながら問題を解いていますと、時間がかかりますし、ミスもします。センター試験で重要になる「速く正確に解く」というのはこのことであり、頭で考えて答えを出すのではなく、問題文から反射的に解答が「出てくる」ことを言うのです。

早く解こうとするとミスが多くなり、正確に解こうとすると今度は時間が足りなります。

したがって、一見「速さ」と「正確さ」は両立が不可能なように思えますが、実はそうではありません。頭で考えて解こうとすると、両立は非常に難しいですが、機械的、条件反射的に回答が出てくる段階にまで至れば、この「速さ」と「正確さ」の両立は可能なのです。むしろ回答精度が上がれば上がるほど時間が短縮されると言っても良いでしょう。

「考えずに答えが出てくる」とはどういうことか

掛け算九九を理屈で考えて答えを出している人はいないでしょう。「ハチシチゴジュウロク」といったように、私たちは1桁×1桁の掛け算を理屈で回答しているわけではありません。私たちは「掛け算九九」という呪文を唱えることで、答えを出しています。

国立2次の数学の問題を掛け算九九のように解けというのはさすがに不可能です。しかし、解答に至るまでの式の展開や計算は反射の積み重ねで行われています。具体的に言うと、問題の条件から反射的に式が立てられているか、12や24、144、196、1024、15°、30°、60°、90°、75°・・・・という数に瞬時に反応ができているかなどです。

例を1つ挙げましょう。

15° 75° 90°の三角形 → 4 : √6+√2 :√6-√2

上記のように、例えば、15°という数字が出た時点で、数学が得意な人は4 : √6+√2 :√6-√2 という式が無意識のうち頭の中に浮かび上がってくるものです。

このように、条件からすぐに候補となる式が出てくるようになれば、それだけで頭への負担を大幅に減らすことができ、応用にまで頭を回すことができるのです。

数学で例を挙げましたが、これは全科目にも共通して言えることです。

例えば、英語でいうと、単語が出てきた瞬間に日本語訳が出てくるのか、国語でいうと「確かに~」を見た瞬間、「しかし~」が来るだろうと瞬時に予測できるかなどです。1つ1つはすべて基本的な知識・スキルですが、これを瞬時にできるのとできないのでは回答力に大幅な差が生まれます。

それではこの「考えずに答えが出てくる」ようにするためにはどうすればよいのかを以下に説明します。

「考えて解く」から「考えずに解く」に至るまで

「考えずに解く」ことは非常に難しいように思えますが、訓練方法は至極単純かつ簡単です。その訓練方法とは

「同じ問題を100回でも200回でも繰り返し解き続ける」ことです。

本当に馬鹿正直に200回繰り返す必要はないですが、何度も何度もしつこく解くというのはとても重要です。

問題を解くときに「考えずに解く」というのを意識する必要はありません。同じ問題を何度も何度もしつこく解いていたら、自然に「考えずに解いている」という境地に至っていることでしょう。

「えっと、この後はたしかこう式を展開して・・・」となっているうちは不十分です。「またこの問題か。面倒くさいな。」と思いながら同じ「作業」を淡々とやっていることに気づけば成功です。

これは数学だけではありません。地歴でも即答できなかった問題は、即答できるまで何度も同じ問題を解かなければなりません。覚えている用語も「思い出しながら回答できた」では不充分です。問題文に出てきたキーワードから掛け算九九のようにその用語が頭に浮かばなければならないのです。

あなたたちは、1学期の内に基礎知識を身に着け、夏休みの間に赤本で演習を重ねてきました。順調に受験勉強が進んでいる人でしたら、既に「時間さえあればすべての問題を解けるだけの力」は身についているはずです。2学期はその力を瞬時に引き出せる訓練をしなければなりません。

一度解いたことがあり、答えも分かっている問題を馬鹿の一つ覚えのように何度も何度も解き直すのは一見無意味のように思えるかもしれません。しかし、これが一番有効な勉強方法なのです。

もちろん新しい問題に対応する力もつければならないですが、同じ問題を繰り返す方が勉強の比重としては大きいです。なぜなら身に着けた能力を瞬時に出せてこそ新しい問題にも対応できるからです。

書店に売られている数多くの受験参考書には、それぞれ独自の学習方法論が書かれていますが、「同じ問題を何度も繰り返し解く」という点に関しては、ほとんどの参考書が同じことを言っています。それほど「繰り返し」というのは受験勉強にとって重要なものなのです。

スケジュールの立て方

上で志望大学・学部の決定方法、2学期の学習方法についてお話しをしてきました。それでは最後に2学期の学習スケジュールの立て方についてお話をします。

問題演習に取れる時間帯を確保する

1学期のうちに基礎知識を身に着けたあなたたちがこれからやっていくことは上でも述べた通り、問題演習です。ここで問題となるのが演習時間の確保についてです。2学期は、夏休みのように大幅にまとまった時間を確保できる余裕がありません。授業も出なければならないですし、定期試験や文化祭の準備もあります。したがって、演習時間の確保というのがかなりシビアになってきます。

しかし、1学期に比べ、部活もなくなりましたし、基礎知識も身についている分、2学期の勉強時間の管理は1学期よりも簡単です。重要なのは、「問題演習時間をどう確保するのか」になります。そのため、「単語を覚える」、「宿題を済ませる」、「授業の予習復習をする」など、まとまった時間が必要ない勉強は、すべて隙間時間に埋めておきたいですね。そして休日は当然ですが問題演習に大量に時間をつぎ込みましょう。

2学期は受験でいうと終盤である

2学期は、高校3年生の1年間でいうと確かに中盤ですが、受験でいうと最早終盤です。センター試験が1月にあることを考えると、2学期こそが受験生最後の学期とも言えるでしょう。

また、受験終盤にも関わらず、文化祭や定期試験などもしっかり行われます。それを考えると、2学期の時点で受験まであまり時間がないのが分かるでしょう。「まだ2学期だから時間がある」と考えていた方は、その考えを改めなければなりません。気がついたらすぐにセンター試験がやってきます。

そのため、2学期全体の受験スケジュールは悠長なペースでは立てない方がよいでしょう。実際に受験勉強のみに専念できる日数を数えた上でスケジュールを立ててください。

まとめ

2学期の受験勉強のポイントは以下の4つです。

  • 納得がいく終着点で、自分が最も合格しやすいルートを確認する
  • 同じ問題をひたすら繰り返し、「考えて解く」から「考えずに解ける」ようにする
  • スケジュール立ての際は演習時間をどう確保するのかを重点的に考える
  • 2学期は意外と時間がない

上記の4つに留意するだけで、2学期の受験勉強に対する心構えが大幅に変わっていくことでしょう。

著者情報

akanesuzuki

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