ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)
古典の授業が始める前の導入として
本シリーズ共通して言えることは、〔とっつきやすい〕ことです。
古文漢文は当然ですが現代使われている言葉ではないので、親しみを感じにくい方が多いのではないでしょうか。
この本では初めて古典をする人でも理解できるように、品詞の説明、未然連用終止連体已然命令といった活用形など、現代文にも共通するところから始めます。
まだ授業が始まっていない中学生の方、今まで古典を避けてきた方にぜひ一度は手に取っていただきたい本です。
定期テストに出やすい基礎の部分をしっかり把握
初めに断わっておきますが、応用問題はありません。
動詞は各活用形を表にして、助動詞は「き・けり」「たり・り」などひとつひとつをセクションに分けて紹介しています。
活用の仕方と共通して言える法則、意味といった必要最低限の内容を最初にのせて、すぐ隣に問題が載っているので、振り返りながら基礎の部分をマスターできます。
現代文に近い例文で親しみやすい
「化粧したらば、うつくしからむ。」など、基本問題は古典特有の難しい単語は少なく、親しみやすい文章が多いです。
そのおかげで単語を調べることに精一杯にならず、この本の目的である文法の習得に力を入れることができます。
問題の少なさが好みを分けるかも
例文は多く載っていますが、本シリーズの漢文に入っているような古典の文章を読む長文読解は入っていません。
そのためこの本だけで古典の勉強を終わらせるのは危険です。
他の参考書や、模試の文章を復習するなど、他の教材と組み合わせて使うのが良いでしょう。
分からなかった文法箇所をこの本で確認し、すぐ隣にある基本問題でさらっと復習することで、理解能力が上がります。
また本冊の続編として、「古典文法トレーニング」があるので、このシリーズが気に入った方には同じ流れでできるのでお勧めです。